今日は炭焼き工程の中で最も大事な日、「くどさし」の日である。「竈(くど)」を「鎖(さ)す」ので、こう呼ばれている。
なぜ大事かというと、このタイミングを誤ると、早すぎれば「生焼け」状態の多い炭となり、遅すぎると「焼けすぎ」で崩れやすい炭となってしまう。そして、この作業は力仕事を伴うため、夜間や早朝では、我々が対応できないので、昼間にそのタイミングが来るように、炭化をコントロールするのである。
炭化の最後はもう燃える(=熱分解)成分が無くなるため、煙は出なくなるが、その一歩手前の「浅葱(あさぎ)色」の段階で「くどさし」を行う。
昨日の雪から一転快晴の穏やかな日。温度を測定し、煙の量、色を観察しながら時を待つ。美しい浅葱色の煙を確認して、窯口、排煙口などをすべて砂で覆って空気を遮断し、一回目の炭焼きの「くどさし」の作業を無事終えた。
十日ほど窯を冷やし、窯を開いた時に、初めて炭の出来具合がわかるというミステリアスな日々をこれから過ごす。
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