2019年6月27日木曜日

少しでも多くのクヌギを守るために


 梅雨入りした途端、台風に変わるという熱帯低気圧の接近。午前中は、まだわずかな小雨だったので、台場クヌギの林で金網設置の作業を実施。というのも、上の写真は先週金網を設置した台場クヌギから、1週間でこんなに新芽が成長しているを目の当たりに見て、一刻も早く、少しでも多くの台場クヌギを守ろうと思ったからである。

 

 

 無残にも鹿に食べられているが、まだ生き残る可能性のある台場クヌギの切り株に金網を設置していく。急斜面での作業は大変であるが、間違いなく大きな効果があるので、さほど苦にはならない。作業を終えたあとは、3ヶ月に1回開いている、クラブ員の誕生会というか、ご長寿祈念のティーパーティで和やかに歓談。
 
 

 
園内を回ってみたら、来園者が全くいない小雨の森の広場、天敵、鹿がのんびりと草を喰んでいる。そして、ジュースとジャムにすると美味しい「ヤマモモ(山桃)」は来週あたりが採り頃である。






 【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&手作りうどん」
 
   7月21日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 

【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。
活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 

2019年6月24日月曜日

Oh,Baby !

 
 この時期子供たちに大人気の「丘の流れ」。朝から元気いっぱい子供たちの歓声が響く。入園料、駐車料が無料の県立一庫公園、安全安心に一日遊べるとあって、休日はもちろん、平日でも夏は来園者でいっぱい。




 
 春が花の季節なら、初夏の公園は実が育つ季節。つい最近まで咲いていた「エゴノキ」、「カキ(柿)」、「ヤマモモ(山桃)」の実が大きく育つ。そして、「クヌギ(椚、櫟)」のドングリの赤ちゃん。これから2年かけてゆっくりと大きなドングリに育っていく。



 こちらは3日ほど前に金網を張った「台場クヌギ」。2年ほど前に伐採したが、その後何回も芽が出ては食べられるということを繰り返していた。今回、鹿から見事に守られて、3日でこれだけ新芽が育った。やはり手をかけただけのことはある。素直に嬉しい。



                  【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&手作りうどん」
 
   7月21日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
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2019年6月23日日曜日

歓声あがる ・・・

 


 今日は「ひとくら青空クラブ」主催のイベント、「ペットボトルロケットを作って飛ばそう!!」の日。我々は、安全確保やら飛ばすための裏方などそのお手伝い。このイベントは、この地域では、ここ一庫公園でしか行っていないため、人気のイベント。6家族ほどが午前中ロケット作り。午後からは「森の広場」で、過去にイベントに参加し、マイロケットを持っている人や、この日公園にやってきた子供達も飛び入りで加わって、一大ロケット打ち上げ大会。広場に大きな歓声が響いた。




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 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&手作りうどん」
 
   7月21日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
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2019年6月20日木曜日

今やらないと ・・・


 
 
 急に蒸し暑くなってきた中を、「台場クヌギ」の周りに金網を張る作業を始める。「台場クヌギ」の再生林の周囲には一応上の写真のように、ワイヤ入りの鹿除けのネットを張り巡らしてある。しかし、一昨日も、どこからか鹿が侵入し、大好物の「クヌギ(櫟、椚)」の新芽を食い荒らしている。新芽が出ては食われ、また出ては食われ、これを繰り返すと、もうクヌギのもつ生命力が失われ、朽ちていってしまう。
 


 
 もう限界である。手間ではあるが、今やらないと、「台場クヌギ」の林は永久に失われ、菊炭の材料が取れないばかりか、生きた里山の教材としての活用もできなくなってしまう。そんなことから、2、3年前に伐採した再生林の「台場クヌギ」で、かろうじて微かに芽が生き残っている切り株の周囲に金網を張って、個別に保護することにした。7、8年後、下の写真のように、台場クヌギの林が復活することを願って ・・・。





 
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2019年6月18日火曜日

勉強できたかな ?

 
 
 今日一庫公園にやってきたのは、50人ほどの地元の小学校4年生。兵庫県がすすめているカリキュラム、「里山体験学習」に参加するためである。今日のカリキュラムは、かってこの地域にくらしていた人々の暮らしと里山の関係を学んでもらうというテーマ。
   
 「柴刈り」、「竈」、「火吹き竹」なんて言葉は、子供達にとっては多分死語になっている思われるが、柴や薪が、炊事、風呂、暖房など、電気やガスがなかった昔の生活にとって、どれだけ大切だったか、かっての生活のほとんどが、里山から得られる木によって支えられていたということを知ってもらうため、自分たちで、鋸で木を伐り、柴束をつくり、マッチで焚付に火を点け、竈で火を熾し、湯を沸かし、それぞれが持ってきた具材をいれ、カレーを作ってもらう。ほとんどの子供にとって、初めての経験だっただろう。自分たちでつくったカレーはよほど美味しかったと見えて、おかわりが相次ぎ、最後の一汁まで見事完食。





 

  午後からは、ウォークラリー。公園一帯を歩いて、炭窯跡や課題の木や花を探し、かってはこの地域の生業であった炭焼き、とりわけ日本一とも言われた菊炭=一庫炭の材料となるクヌギ林を見てもらい、里山を手入れすることの大事さも学んでもらう。さてそんな大人の思惑通りに勉強できたかな ? そして、鹿に遭遇するというハプニングも ・・・。

 さて、ウォークラリーの問題から。次の写真の植物を見つけ、名前を書いてください。


 
 
 
 
 
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2019年6月16日日曜日

頼りになるお父さん











 
 
 第3日曜日、森のクラブの木工イベントの日である。心配した天気も問題なく、20人を超える家族が参加。この日は、「父の日」。木工に竹パン作りに、お父さんが大活躍した日でもある。頼りになるお父さん、面目躍如。そして、竹パン、美味しいと大好評であった。
 
 
 

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2019年6月14日金曜日

エンドレス・ゲーム





 ここ何回か続けている作業は、昨年伐採したクヌギ椚櫟の高木の切り株に鹿除けの金網を巻く作業。いまのところ目論見通り、新芽は鹿に食べられることもなく、勢いよく育っている。この日で、累計25本の切り株に金網を巻き、予定の作業を終えた。

 しかし、問題は、台場クヌギの再生林。鹿除けネットを張ってあるのだが、破られるたびに、都度ネットの修理を繰り返しても、やはり鹿が侵入していると見えて、新芽が食べられている。このままだと芽が出ては食べられるの繰り返しで、結局萠芽せずに朽ちていくのが目に見えている。再生林の台場クヌギにも、金網を巻くことを決心した。また、ツリー・シェルターの上端部を超えて成長したクヌギ苗も、同様に被害にあっている。こちらは、ツリーをもっと上へずらすことで対策しようを決めた。

 これから梅雨、明ければ炎天が待っているが、鹿との攻防はエンドレス・ゲーム。鹿が食べない「ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)」が今満開。






【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&竹パン」
 
   6月16日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 

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2019年6月12日水曜日

歩けばなにか発見がある一庫公園



  緑が濃くなった初夏の一庫公園を歩く。平日なのに結構来園者は多く、丘の駐車場は8割方埋まっている。芝生広場で遊ぶ人、丘の流れで水遊びをする家族、愛犬を連れ、自然観察路をゆっくりと周遊する御夫婦。楽しみ方は人それぞれである。

 
 自生する「ヤマグリ(山栗)」の花。栗の花を「栗花落(つゆおち)」ともいう。。「栗」の花は梅雨の時期までに散ることから、「つゆおち」と読むのだという。このことからも梅雨が間近だというが分かる。気象予報では、関西の梅雨入り宣言はまだ出ていないが ・・・。

 


 

梅雨の前に大群で羽化するのが、「テングチョウ(天狗蝶)」。頭の前にある突起が特徴で、名前の由来だという。そして、鹿の子模様が消えていないところを見ると、昨年生まれた仔鹿でしょうか。逃げることもなく、座って草を喰んでいる。この公園、歩けば必ずなにか発見がある。


 最近読んだ本。「ヴァイバー・クリガン=リード」著、「サピエンス異変」(飛鳥新社 2018年発刊)によると、今の我々の体は、人類の歴史の中ではほとんどの長さを占める狩猟時代に形成されたものである。

 1万年前の「農業革命」。250年前の「産業革命」。そして都市革命、デジタル革命と猛スピードで進化を果たしてきた「現代文明」。しかし、それによってもたらされたライフスタイルの変化に私たちの身体は適応不全を起こしているという。その一例が、腰痛だったり、反復運動過多損傷(RSI)という手指の病気であるが、原因として挙げられるのが、長時間の座位である。

 農業革命により、自分で食料を探す必要がなくなり、産業革命以後オフィスビルによって座って仕事をすることを余儀なくさせられた。デジタル革命以後は、さらにオフィスワークでの長時間の座位を要求され、インターネットの普及により現代人の手は酷使されるようになった。この「座っていて動かない」ということの影響が、健康だけでなく生体力学的にも、身体全体に及んでいるという。腰痛、骨粗鬆症、偏平足、肥満、2型糖尿病、アレルギー鼻炎などが、「ミスマッチ病」ともいえるその影響の痕跡であるという。著者は、解決策として、とにかく座ることから脱却して、積極的に歩くことを提唱している。「ヒトは歩く動物」なのである。



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2019年6月8日土曜日

粽(ちまき)って何だ?

 
 
 

 さて、皆さんが食べているのはなんでしょうか? 正解は「粽(ちまき)」。この日は、一庫公園で活動する5団体が合同で主催する食育イベント、「黒川地域伝統の粽(ちまき)作り」。宝塚や猪名川など北摂地方には、祇園祭りで有名な粽とはちょっと違う、その地域独特の粽がある。

 我々の活動フィールド、一庫公園の近くの川西市黒川地区にも独特の伝統の粽があり、今の時期、旧暦の「端午の節句」には、古来より、子供の成長を願う節句用に、またこれから忙しくなる農繁期の昼飯用にと、大量に保存食として作ったという。今では1軒だけが昔ながらに、その伝統の粽を作っている。そんな伝統の「粽」の食文化を伝えていこうと毎年この時期に行っているイベントである。



 うるち米の米粉を蒸し、それを搗(つ)いて餅にし、一般的な粽は「ササ(笹)」で包むが、黒川地域の粽の特徴は、それをこの地区で採れる3種類の葉っぱ、「ナラガシワ( 楢柏)」、「ヨシ、または、アシ(葦、芦、蘆、葭)」、「イグサ(藺草)」を使って包み、再び蒸したら包んだ葉で香り付けをしたら、出来上がりである。古くは「チガヤ(千萱、茅)」の葉で餅を巻いたところから、「ちまき」と呼ばれたという。

 子供達と一緒に、「ナラガシワ」の葉の採集し、蒸した米粉を石臼で搗き、葉で包んで粽を作り、再び蒸すという作業を親子でやってもらい、たくさんの「ちょんまげ」の形の粽ができた。旬の野菜いっぱいのスープ。この時期の食を満喫。

 この日、一般の参加者が24人、スタッフと併せて40人近くで楽しんだ食育イベントであったが、この地域に住む中国人の家族が何人か参加した。この日の粽は、中華料理の中華粽とは全く違うものであるが、粽はもともと中国から伝来した食べ物。この粽を、旧暦、端午の節句の5月5日に食べるようになったのは、今からおよそ2300年前の中国の政治家でもある詩人、「屈原(くつげん)」の故事に由来するという。

 彼らはそんなことを知ってか知らずか、中華粽との違い、米の違い、餅の搗き方、杵の違いなど、食文化にまつわる日中の違いも楽しんでくれたようだ。現在のお菓子のような美味しさはないが、ほのかな甘さ、際立つ野菜スープの味、昔の質素で慎ましい食生活や、家の周りで採れるものでどう食事を楽しむかといったいった生活に触れたイベント、そして思いもかけないことに、異文化交流も付け加わったイベントであった。



 
【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&竹パン」
 
   6月16日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 

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2019年6月7日金曜日

たった一頭の鹿がやがて土砂災害を引き起こす?


 金網で保護した「クヌギ(櫟、椚)」の新芽が順調に育っている。地元の多田中学校の生徒3人が、トライやるウィークで金網の設置を手伝ってくれた。そしてこの日は、公園の管理運営協議会が開かれた。学識経験者、公園利用者、活動団体代表、関係行政機関職員など12名で構成され、年2回程度、公園の管理運営、県民参画の方策、ボランティア活動支援などについて話し合う。

 「たった一頭の鹿が土砂災害を引き起こす?」 「風が吹いたら桶屋が儲かる」みたいな話が話題になった。今回の会議は、この公園でも深刻化している鹿の食害が話題の中心だったが、協議会の会長を引き受けてくださっている植生学、環境保全の専門家で、里山にたいへん詳しい兵庫県立大学名誉教授の「服部 保」氏の話である。




 一日3kgほど草や葉を食べるという鹿が多く繁殖すると、下草がなくなり、地面が露出、結果、土砂流出が起こりやすくなる。燃料革命などにより木材の需要が減り、里山保全の放棄により、かってないほど、木が高木化、大木化して倒木しやすくなっている。それに加えて、今後も益々頻繁化するであろう異常気象による集中豪雨。まちがいなく大規模な土砂災害は増えていくと予想される。まさに、「たった一頭の鹿が、やがて土砂災害を引き起こす」という話であった




 このことは、防災上大きな問題へ繋がり、その重大性は自治体も十分認識しているという。例えば神戸市。背後は、大部分が崩れやすい花崗岩でできている六甲山。

 かっては燃料や資材を得るため、森林の伐採が進み、明治初期には地表が露出するほどに荒廃した。当時の神戸港の写真の遠景には草木が全く生えていない六甲山が写っている。(写真参照)現在の緑豊かな六甲山からは想像もできない全山はげ山の姿であった。

 このような山地の荒廃により、たびたび土砂災害を招いたことから、1895年(明治28年)より兵庫県が砂防事業を開始した。そして1902年(明治35年)からは山地の緑化事業も開始した。これは、杉や檜のような商業材ではなく、広葉樹林を中心とした治水を目的とした当時としては画期的な緑化事業であった。規模ははるかに小さいが、鹿の食害による地表が露出が、土砂崩れに繋がったことは、昨年、西日本豪雨でわれわれも経験したところである。  

 こんな歴史と経験を持つ神戸市では、現在手を焼いている「イノシシ(猪)」に加え、大規模土砂災害に繋がりかねない六甲山への鹿の侵入、繁殖を危惧し、大変敏感になっていると聞く。

 このような防災上の観点から、積極的な伐採による低木管理、樹木の若返り化が望ましいが、手間、コストの問題もあり、なかなかすぐに取り組めない状況である。「焼け石に水」かもしれないが、我々、森林ボランティアの活動の意義もそこに見出せる。 

  いよいよ、雨の季節。
 




 鹿の食害のため、公園には草花を植えることはなかなかできない。唯一あちこちに植わっていて満開を迎えているのが、鹿の嫌う「ラベンダー」。そして、あれほどまでに駆除に手を焼いていた「セイダカアワダチソウ(背高泡立草)」は、鹿が好んで食するため、ほとんど見かけなくなった。




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 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&竹パン」
 
   6月16日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
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