2023年10月29日日曜日

「虫こぶ」って・・・

 

  
 「クヌギ(橡、櫟)」の伐採中、葉の裏側に薄黄茶色の玉がいっぱい付着しているのを見つけました。よく見ると、「クヌギ」の木の下にも落ちています。もちろん「ドングリ」ではありません。これは「虫こぶ(虫瘤)」です。「虫こぶ」は、「ちゅうえい(虫癭)」、英名の「ゴール/Gall」とも呼ばれ、「ダニ(蟎)」、「アブラムシ」、「タマバエ(癭蠅)」、「タマバチ(癭蜂)」の幼虫など、さまざまな虫が植物に作る奇形で、多くはこぶ状になるため、「虫こぶ」と呼ばれています。「虫こぶ」は、寄生した虫が出す刺激に反応し、植物の一部が異常成長してできるもので、いろいろな形をしており、中には芸術的な形もあり、惚れこんでコレクションする人もいると聞きます。
(参照「初めて知った虫の世界」https://morinokurabu.blogspot.com/2023/06/blog-post_16.html



 「オオムラサキ(大紫)」の幼虫が育つ「エノキ(榎)」の葉には、上の写真のように「虫こぶ」が多くできるのは知っていましたが、「クヌギ」もそうとは知りませんでした。我々に最も近く親しい木、「クヌギ」にも、とは迂闊でした。
  
 「クヌギ」には、「クヌギエダイガフシ」、「クヌギハケタマフシ」、「クヌギハケツボタマフシ」、「クヌギハヒメツボタマフシ」、「クヌギハマルタマフシ」の5種類の「虫こぶ」があるそうで、見つけたものは、「クヌギハケタマバチ」による「クヌギハケタマフシ」らしい。玉の表面は毛羽立って、出っ張った頂上がくぼんでいて、割ってみると中に1室があり、うじ虫状の幼虫が1匹いるという。葉から落ちた「虫こぶ」内で成虫は越冬し、春に「クヌギ」の「雄花序(ゆうかじょ)」に産卵するそうです(下の写真はNETより拝借)詳細は、「趣味の自然観察、デジカメ持ってお散歩」http://shizensanpo.seesaa.net/article/454165532.html などを参照してください。  

 

 
 言われてみると、他の「クヌギ」の「虫こぶ」、例えば、「ドングリ」の出来そこないでなく、「クヌギエダイガタマバチ(タマバチの一種)」が寄生し出来た「クヌギエダイガフシ」という「虫こぶ(虫瘤)」。これは見ていますが、「虫こぶ」とは思っていませんでした。(いずれもNETより拝借)
  

  
 NETで調べたら、残りの3種の「虫こぶ」は以下の写真。これは伐採の時、探す楽しみが増えました。次の伐採が楽しみです。
  
 「クヌギハケツボタマフシ」
   
  
 「クヌギハヒメツボタマフシ」
   
  
 「クヌギハマルタマフシ」
   


 

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また、一庫公園ではクヌギを育て、伐採をし、
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スケジュール、申込みなど詳細は
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2023年10月28日土曜日

クヌギ伐採、使う道具とその手順は ・・・

 






 前回は伐採作業に使う道具を紹介したので、今回はその道具を使ってする伐採の手順について紹介します。

 まず、「一本バシゴ」を使って、予め決めておいた伐採する木のできるだけ上の方に、携帯用ウィンチ、「チルホール」のベルトを掛けます。伐採して倒したい方向の木などに「チルホール」を設置、固定し、「ベルト」と「ワイヤ」でつなぎます。その方向に適当な木がない場合は、「滑車」を使って方向転換をします。そして軽くテンションをかけておきます。



 
 「チェーンソー」で伐採作業を行います。一定の資格を持った人にしか取り扱いを許可していませんし、伐採担当者以外は近づかないなど、万全の注意を払って作業を実施します。ある程度伐った時点で、「チルホール」で引っ張ると、狙った方向に倒れます。










 倒した後は、ここからが、窯木づくり、バイタ作りの作業です。長さ80cmの「尺」を用いて、幹や太い枝は「チェーンソー」で「玉切り」を、それ以外は、「手のこぎり」、「太枝切ばさみ」、「電動のこぎり」、「マイクロ・チェーンソー」など思い思いの道具で、長さ80cmに切りそろえて「窯木」を作っていきます。小枝は長さ30~50cmの長さにまとめて、「麻ひも」で括り、「バイタ」に束ねます。また、大量に落ちている「ドングリ」は、子供たちの木工細工や「ドングリゴマ」、「ドングリ笛」などに使います。

 

 
 伐採後の切り株には、腐ったり、枯死しない様に、「防腐剤」を塗り、翌年再び萌芽して、7~8年後に再び伐採できる「台場クヌギ」へ成長する様に養生します。できた「窯木」、「バイタ」はきれいに積み上げ、数を数え、累計で2窯分の用意ができたかを確認し、後日、軽トラックに積んで、炭窯前まで運搬します。
  
 そのまま「窯木」として使えないような太い材は、割って「割り木」として窯に入れるか、「薪」として使います。


 
 残った枝葉、木っ端は粉砕して、チップとして利用します。余すところなく使い切る。「エコ」そのもの。こんな作業を繰り返し、2窯分、1000~1200本の窯木をほぼ2カ月かけて準備します。大変な作業ではあるのですが、この時期、さわやかな秋晴れのもと、また全山を彩る紅葉の下での作業、まったく苦になりません。


 

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2023年10月27日金曜日

クヌギ伐採の道具は ・・・


 伐採には、実に色々な道具を使います。作業を安全にかつ効率的に行うためですあり、クヌギだけでなく、その他の高木の伐採も同様です。三脚、一本ハシゴ、高枝ノコギリ、チェーンソー、チルホール、ロープ、滑車、尺 ・・・。主に高木を伐り倒すための道具です。


 手のこぎり、太枝切りばさみ、電動のこぎり、マイクロ・チェーンソー、麻ひも ・・・。各人の得手勝手もありますが、枝をカットするいろいろの道具。そして、国産では手に入らなくなったバイタを括るための自然由来の麻ひも。


 切り株に塗る防腐剤も必要です。こんなものを用意して、伐採に取り掛かります。



 一庫公園ではクヌギを育て、伐採をし、菊炭を生産しています。その作業のお手伝いをしていただける方を募集しています。特別なスキルは必要ありません。スケジュール、申込み、お問い合わせは、一庫公園管理事務所(072-794-4970)まで


2023年10月26日木曜日

いよいよ始まりました

 








 さあ、いよいよです。年明けに行う炭焼きに向けての窯木作り、バイタ作りが始まりました。2窯の炭焼きに、1000~1200本の炭の原材料、クヌギの「窯木」が必要、炭化を促進するための小枝を束ねた「バイタ」は、160~200束ほど必要なので、12月中旬までの2カ月かけて用意する。
  
 人手と力仕事に頼るこの工程が一番大変で、最近は、高齢化したクラブ員だけではしんどいので、公園のキーパーさん、一般の方の応援団、他のクラブの応援を得て行なっている。
  
 初日の今日は、1年ぶりの作業なので、危険のない開けた広場で、まず腕慣らしから。
  


 一庫公園ではクヌギを育て、伐採をし、菊炭を生産しています。その作業のお手伝いをしていただける方を募集しています。特別なスキルは必要ありません。スケジュール、申込み、お問い合わせは、一庫公園管理事務所(072-794-4970)まで



2023年10月23日月曜日

菊炭焼の窯木作り応援大募集中






 一庫公園ではクヌギを育て、伐採をし、菊炭を生産しています。すべて人手による作業で、年内に、2窯分の窯木を1000 ~1200 本、バイタは、160 ~200 束ほど準備しなくてはなりません。その作業のお手伝いをしていただける方を募集しています。特別なスキルは必要ありません。応援よろしくお願いいたします。


■ 今年度の伐採のスケジュールは以下のとおりです。

10月26日(木)、10月27日(金)

11月2日(木)、11月10 日(金)、11月11日(土)里山大学生による作業

11月16日(木)甲英学院 との コラボ、11月17日(金)、11月23日(木) 、

11月24 日(金)、11月30日(木)

12月1日(金) 12月7日(木) 、12月8日(金) 、12月14 日(木) 、12月15日(金)

いずれも 9:30 ~ 12:00 一庫公園ワークショップ集合、駐車場あり

長袖、長ズボン、軍手等作業できる服装で、道具(鋸など)はあれば持参、なければお貸しします。

申込みお問い合わせは、一庫公園管理事務所(072-794-4970)まで


■ 今年度の炭焼きのスケジュールは、

第一回;2024年1月6 日(土)~ 1月20 日(土)

第二回;2004年1月20日(土)~ 2月3日(土) を予定しています。

詳細は近日、一庫公園ホームページに掲載されます。