2013年3月23日土曜日

天空のソナタ始まる





 上天気。妻のリクエストで、いつも私が山遊びしている公園に出かける。今日は、山仕事を離れて、ウォーキングを楽しむための来園。1ケ月ぶりに公園を一周してみた。もうすっかり、春である。

 「コブシ(辛夷)」は、その純白の花を満開に。「サンシュユ(山茱萸)」も満開。そして、「ダンコウバイ(壇香梅)」も咲き始めた。なんといってもお目当ての花は、「エドヒガン(江戸彼岸)}。それがほころび始めたのがうれしい。「エドヒガン」は、「ソメイヨシノ(染井吉野)」より早く開花するのが常であるが、ことしの開花は10日ほど早そうである。私は、「天空のソナタ」と勝手に形容しているのだが、「ソメイヨシノ」と違って、手の届かないような高いところに可憐な花が咲く。下から見上げると、まるで霞のようである。もうすぐ、空一面、あの「天空のソナタ」が見ることができるのだ。我が家で実から育てている「エドヒガン」は、まだまだ花が咲くまでには時間がかかるが、それでも一斉に若葉が芽吹きだし、命の強さを感じる。
  
  

2013年3月22日金曜日

遊びの山でも ・・・



 我が遊びの山でもこの陽気で、一気に春が進んだようだ。間伐の対象木となっている「アセビ(馬酔木)」、「ヒサカキ(非榊)」はただいま満開。「ウグイスカグラ(鶯神楽)」は、その可憐な淡紅色で漏斗状の花をつけ、「ダンコウバイ(壇香梅)」は、小さいが華麗な黄色い花を枝一杯につけ始めた。

 そして、「クロモジ(黒文字)」、「モチツツジ(黐躑躅)」、「コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)」、「コブシ(辛夷)」は、その蕾を目いっぱい膨らませている。一番いい季節、山作業が楽しくなる花の季節がすぐそこに来ている。あとはこの山や近隣の里山をあでやかに彩る天空のソナタ、「エドヒガンザクラ(江戸彼岸櫻)」の開花が待たれる。
  
  

2013年3月3日日曜日

最後の炭の出来は ・・・


 ずらっと並んだ400本を超える炭。壮観である。

 先日、今年度3回目の炭焼きが「窯出し(炭出し)」を迎えた。1月から始めた炭焼き、事前の準備作業から数えれば、昨年11月から始まった最後の工程である。2回目の炭の出来も素晴らしかったが、3回目はそれにもまして、いい炭が焼けたのである。なんと、窯入れした窯木の本数479本に対して、いい炭として焼けた本数が442本、良炭率=歩留り92%という信じられないような結果であった。これで、1月から始まった最大の活動行事、「炭焼き」を最高の結果で終えることができた。

 いろいろあって、以前所属していたクラブから独立、昨年の四月に山の手入れを中心として活動するボランティア・クラブを立ち上げ、初めて「炭焼き」を受託した。受託した当初は、気負いと不安と自信とが相半ばであったが、淡々と作業をこなし、特に炭焼きに入ってからは、3回とも素晴らしい結果が得られたので、色々と考え、工夫してやってきたことが間違っていなかったと大きな自信につながった。この公園で炭焼きを始めて10年目の節目の年。今回新しいノウハウも積み上げ、太閤秀吉の古から続いている菊炭の炭焼き技術を、ちゃんと先輩から受け継げたのではないかと思っている。

 反省会を終え、また新たな課題や工夫の必要も明らかになり、「炭焼き」の奥深さを認識しつつ、このような楽しみを与えてくれた炭窯に感謝しながら窯を閉め、今年度の炭焼きを終えた。