2020年2月27日木曜日

菊炭が赤く燃える

 
 


今日は朝から晴れたと思ったら、雨、みぞれ、雨、また晴れと天気が目まぐるしく変わった日。そんな中、炭焼きの総括と反省会。標本木の炭を七輪で燃やしての評価。燃え方、匂い、煙の有無、色などを評価する。

 

 
 

 林床整備で出た丸太を割って薪にしたり、昨年伐採したクヌギの高木に巻いた鹿避けネットの補修を行ったりの作業。そのあとは、お待ちかね、豪華弁当付きの「炭焼き反省会」。

 今回の炭焼きの反省、総括やら、新たにマニュアル化すべきノウハウ、来年度の炭焼きに向けての課題やトライすべきことなどを話し合う。これをもって、本当に今年度の炭焼きが終わった。


【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 


2020年2月23日日曜日

春一番が吹いた日



 春一番の吹いたこの日、「青空クラブ」の主催する人気イベント、「ペットボトル・ロケットを作って飛ばそう」のお手伝い。参加者は、早々に予約でいっぱいになったとか。3連休の真ん中、暖冬。人ごみを避けたいという心理もあってか、公園に訪れる人で、早くも午前中に駐車場は満車。この時期に、こんなことは始めて。やっぱり、新型コロナウィルスの影響か ・・・。

 春一番、時折突風の吹く中、安全を考慮して、早めに終了。それでも子供たちは大満足。



 


 春一番にその花穂をなびかせているのは、「ケヤマハンノキ(毛山榛の木)」。まだ残っている前年の果実とともに揺れている。

 そして暖冬の影響でしょうか、いつもよりちょっと早く咲き始めた、「サンシュユ(山茱萸)」。葉が出るより先に黄色い花をつけるので、別名、「ハルコガネバナ(春黄金花)」と呼ばれてる。

 「ミツマタ(三叉、三椏)」も、咲けば黄色い花を付けるが、開花を待って保護のための金網の中で、蕾を大きくしている。やはり、春は早足で近づいてきている。

 



【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 

2020年2月20日木曜日

春近し



 
 

 先週に引き続き、今日も林床整備である。

 林床整備の主な目的は、
1)玉切りした木が転がったりしないよう、安全のため片付けておく。
2)地面にできるだけ陽が当たるように、、また早く枝葉は土に還るようにまとめておく。
3)腐葉土や薪の材料になる材は運び出せるようまとめておく。
などである。

 伐採した里山が、その後もちゃんと管理されている、整備されているということが、ひと目でわかる。これも森林ボランティアの仕事の評価として、大事なことである。



 今日は暖かく、作業していると汗ばむくらいである。公園事務所前の「ウメ(梅)」、林床整備を行った谷の「アセビ(馬酔木)」が大分咲いてきた。春近し ・・・。



【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 
 

2020年2月14日金曜日

この木なんの木、気になる気になる



 
 



 
  先日林床整備をしていたら、樹皮が剥がれ、そこから真っ赤な幹肌を現している木を見つけた。炭の「黒」とは対照的だ。何の木だろう? 調べたら、博打に負けて、衣を剥がれるのにたとえたことに由来する「バクチノキ(博打の木)」のようにも思えるが、落葉樹であり、どうも判然としない。森林ボランティアを始めて、10年近くなるが、まだまだ知らない木も多い。どなたか教えて頂ければ、ありがたいです。
 
 林床整備もだいぶ進み、この谷はきっといい「台場クヌギ」の林となるだろう。
 
 
【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 
 

2020年2月13日木曜日

黒い菊の花、その花は美しい





 ポカポカ陽気。汗ばむなか、林床整備を早めに終え、第2回目の炭焼きの標準木の切断し、観察する。切断すると現れる美しい菊の花のような断面。「菊炭」と呼ばれる所以である。2回目の炭焼きもほぼ満足のゆく出来栄えであった。一同、ほっと胸をなでおろす。水洗いをすれば、粉や灰が取り除かれ、一層艶やかさを増した「黒」が得られる。この自然の作り出した菊の花の「黒」は本当に美しい。


【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 

2020年2月9日日曜日

少しでも思いを伝えられただろうか?





 今日は、川西市が主催する「生物多様性ふるさと川西戦略シンポジウム」。川西市にある日本一とも言われる里山、そこで自然を守る活動をしている多くのボランティアの皆さん。有り体に言えば、それらを材料として、新たな「まちおこし」のきっかけやヒントにできないかという企画であり、このシンポジウムも第3回を迎える。今年は、「みんなで学ぼう!川西の自然 伝えよう!自然を守る私たちの活動」というテーマで、基調講演とそれぞれの場所で保全に取り組む自然活動団体、8団体の代表が、市民との共生や子どもたちの体験教室のサポートなどへの取り組みや活動の報告、情報の発信などについてのパネル・ディスカッションを行った。

 基調講演は、兵庫県立大学名誉教授、「服部 保」氏による「伝統的里山と先進的里山」と題した、「奥山ー里山ーまち山ー猪名川」という地域資源と市民活動を生かした「川西市里山景観都市構想」という提案。大阪のベッドタウンとして永年機能してきた川西市が持てる自然とボランティアの知恵というリソースを活用した「まちおこし」は、極めて有効な施策ではなかろうか。

 わが「ひとくら森のクラブ」を代表して、私がパネリストとして参加、シンポジウム終了後の交流会も参加し、お互いの活動認識や交流の輪を広げる点でもおおいに役立ったと感じた。その中で、どの団体も悩んでいるのが、活動メンバーが増えないことと、鹿の食害。このシンポジウムによって、市民の皆さんの関心が高まり、活動に参加してくれるようになれば、パネリスト全員がそうだろうが、これに勝る喜びはない。会場の皆さんに、少しでも思いを伝えられただろうか。


【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 
 
 

2020年2月8日土曜日

令和初めての炭焼き終わる ~ 第2回目の窯出し ~







 いよいよ第2回目の炭焼きの「窯出し」の日です。参加者は「どんな炭が焼けたのか」と期待を胸に、朝9時に窯の前に集合。「くどさし」の土塁を崩して、窯を開ける。これは良さそうだ、いい炭が焼けている。窯を覗いて直感した。崩れやすいので、窯の中から慎重に取り出して、一本一本手渡ししながら並べてゆく。「窯入れ」の時にあれほど重く感じた窯木も、炭になると、「これほど軽くなるのか」と実感する。われわれのデータによれば、炭焼き後は、体積で約1/2、重さで約1/3~1/4になってしまう。次々と並べられた炭は、424本。形の崩れていない炭の割合、良炭率は、なんと約98%であった。


 
 

炭の出来栄え。藁や「バイタ(枝葉)}はもちろん、「バイタ」を束ねてあった麻紐まで、ちゃんと炭として残っている。決していい窯木ではなかったが、データを計測するための標準木も、綺麗に焼けている。多分、切断すれば、「菊炭」と呼ばれる由縁の、きれいな菊の花模様が出てくるだろう。

 このあと炭の重さや寸法を測ったり、切断して断面を観察したり、温度推移のデータを検討したりして、今年の炭焼きの総括・反省をし、ノウハウを積み上げて、来年の炭焼きにつなげてゆく。

 ここからが、また来年の炭焼きの始まりであるが、一応のエンド・マークを打つことができた。ここ数年、高い良炭率が得られていることを考えると、誰が焼いても一定の品質の炭が焼けるようになり、我々の炭焼きの技術もかなり完成の域に近づいてきていると思われる。今後は、これに甘んじることなく、鹿と知恵比べをしながら、「台場クヌギ」を育て、かっての「里山」を守り、質のいい窯木を確保する事、二つ目は、質のいい窯木の確保が難しい中、「菊炭」の歩留まりを上げること、そして、高齢化の進む中、伐採を含めた炭焼き作業の負担軽減に取り組まなければならない。






 参加した皆さんの、「面白かった」、「勉強になった」、「里山の大事さがわかった」 ・・・などの声も頂き、また、炭の粉で真っ黒になりながら、お土産の米袋いっぱいの炭を切断するお父さんの笑顔をみると、「大変な作業だが、また来年も ・・・」という意欲も湧いてくる。嬉しいことに、新規入会の方が ・・・。

 後片付け、道具の手入れなどをして、昼頃には解散。昨年11月の「クヌギ(椚、櫟)」伐採から始めて、3ヶ月ちょっと。これで、令和初めての炭焼きが、無事終わった。


【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 

2020年2月6日木曜日

山にもやっと初雪が ・・・




  朝起きてみたら、ご近所の車の上に、うっすらと雪が ・・・。明け方に降ったのだろうか、雪国にお住まいの方には、信じられないでしょうが、初雪である。道路や地面には積もることはなかったが、山でも、作業中にひとしきりの雪。初雪である。

 土曜日の窯出しを残して、今年の炭焼きは終わったので、今日の作業、高木を伐った新クヌギ再生林の林床整備を始める。「クヌギ(櫟、椚)」の高木を伐ったあとの谷で、残った雑木や枝などを片付ける作業である。谷に入り込んだ鹿はチェーン・ソーにも我々にもまったく動ぜず、逃げることすらもしない。鹿は一日3kg食べるというから、冬のこの季節、彼らも必死である。この再生林でも、鹿との知恵比べ、闘いが今年も始まった。

 
【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 

2020年2月1日土曜日

いい炭焼けたかな? こども里山探検隊来る




 今日公園にやってきたのは、「こども北摂里山探検隊」。毎年この時期に公園にやってきて、炭焼き体験、鋸や薪割りなどの木工体験、昔ながらのお竈(くど)さんでご飯を炊くおくど体験を一日楽しむ。「森のクラブ」はそのお手伝い

 やって来たのは、10数家族、50人ほどの探検隊。まず公園を歩いて、炭焼きにする材料を採集する。松ぼっくり、どんぐり、葉っぱ、枝、柿の実、椿の実の皮、楓(ふう) ・・・、里山のことを聞きながら、様々な材料を拾い集める。「炭焼き」といっても、集めた材料を金属製の缶に詰め、焚き火の上に置いておくという、極めて単純な「炭焼き」である。原理的には、水、金属、石などを除く有機物は炭になる。

 だから、我々がやっている炭窯をつかった炭焼きと原理は一緒。缶が窯、蓋に開けた孔が排煙口の役目を果たす。しゅうしゅうと孔から水蒸気とガス化した成分が噴き出しきれば、炭の出来上がり。「どんなふうになったかな」と興味深そうに覗き込む親子。




 炭が焼きあがるまで、電動薪割り機で薪を割ったり、のこぎりで枝を切ったり、いろいろなことをして、待つ。鹿に会えた子供たちも ・・・。



 そして、探検の最中に石垣の水抜きの管の中に発見した白い卵。どうやらこの山にも多く生息している「ヤモリ(家守)」の卵のようである。私も初めて見ました。探検の収穫の一つ。


 陽当りのいい場所では、もう「アセビ(馬酔木)」の花がかなり咲いていた。春の訪れももうそこまで来ている。


【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。