2014年1月31日金曜日

春の兆しも ・・・


 少しづつの変化ではあるが、遊びの山でも春が近づいてきているのがわかる。その兆しは芽吹き。上の写真は「サンシュユ(山茱萸)」。秋には「グミ(茱萸、胡頽子)」のような赤い実をつけるが、早春、葉がつく前に木一面に黄色の花をつける。そんなことから、「ハルコガネバナ(春黄金花)」とも呼ばれる「サンシュユ」の芽が大きく膨らんできた。
  
  

2014年1月29日水曜日

今季最後の炭焼きをほぼ終える


 今季最後の炭焼きをほぼ終えた。今シーズンはこれで3回目であるが、これ以上の炭化をさせないと判断したころで、炭窯への空気の供給を遮断する「くどさし」という作業を実施する。それを今日終えた。後は窯の冷めるのを待って、炭を取り出す「炭出し」という作業を残すのみ。炭の出来栄えは、この時点で天まかせ、「神のみぞ知る」というところであるが、今までの経験からすると、「だんだん良くなる法華の太鼓」で、いつも1回目より2回目、2回目より3回目の方がいい炭ができる。今季は1、2回目ともいい炭ができているので、「今回は ・・・」と期待するところ大である。写真は「くどさし」を終えて密閉された状態の炭窯。
  
  

2014年1月21日火曜日

こども里山探検隊来たる


 一面の雪景色である。私の住んでいる地域は滅多に雪は積もらないが、シーズンに多くて2、3回程度うっすらと積もることがある。この日は、我が遊びの山に「こども里山探検隊」がやってくる日。前の晩、雪が降り出したのをみて、「さて、どうだろうか?」と心配していたが、どうやら道路には積もっていないため、駐車場までは上がれるということで、決行という判断。


 雪の中を40人を超える子供連れの探検隊家族がやってきた。受付を済ませるとすぐに雪だるまづくりに興じる子も ・・・。積もった雪で遊ぶことがあまりないこの地域の子ども達にとっては、これも貴重な体験。今日の探検メニューの一つは、「飾り炭づくり」。缶の中に山で見つけたいろいろなものを入れ、炭にしたらどうなるかという遊び。あいにくの雪であったが、缶に入れるものを探して雪の山へ。探すのが大変な雪であったが、まあなんとか思い思いに探したようだ。そして「竈(かまど)体験」。この日の昼食は、竈で炊いた古代米のご飯と豚汁。子供たちにも竈で火を焚くということがどんなことか体験してもらう。


 午後は、集めてきた木の葉、枝、松ぼっくり、どんぐり、柿、蛾の繭、竹などを缶に入れ、いわゆる蒸し焼きにして飾り炭を作る。どんな風になるのか子供も親も興味津々。炭焼きの合間には、クヌギを使って椎茸の「ホダ木」作りも ・・。さあ、どんな炭が焼けるのか? 開けてみると、長い針のような突起に覆われた「楓(フウ)」の実も、熟れた真っ赤な柿の実も、青々とした羊歯の葉も、みんな崩れずにそのままの形で真っ黒に炭化している。これには子供たちもびっくり。そして、帰る頃には、もうすっかり雪も溶けて、いつものような公園に戻っていた。
  
  

2014年1月17日金曜日

餅を搗き、餅を頬張る


 遊びの山の公園に登録している活動団体、5団体が合同で開催する毎年恒例の新年餅つき大会が今年も大寒波襲来の中で行われた。この寒さにもかかわらず、集まってきた家族連れが60人、スタッフも入れて90人を超える「大餅つき大会」となった。子供たちも一緒になって、石臼で搗(つ)いた餅米は16kg、10臼。その搗きたての餅をあんころ餅、きなこ餅、納豆おろし餅にして頬張る。大鍋で炊いた野菜だしの雑煮が体を温めてくれる。今年も参加者大満足の餅つき大会であった。
 
  

2014年1月15日水曜日

炭あそび


 炭焼き2日目はただただひたすらに窯口で薪を焚く。そして3日目は、この日もひたすら煙の色の観察と温度計測を繰り返す作業が続く。はっきり言えば、単調な作業の連続で、一般の炭焼き体験参加者にとっては、暇な一日である。そんな日をできるだけ楽しんでもらおうと、いろいろな工夫をしている。前回はお点前を楽しんでもらった。今回は、炭の楽しみ方を知ってもらおうという試み。

 茶道でも嗜んでいる人、あるいはBBQを楽しむ人以外は、家で炭を使うという人はまず殆どいないでしょう。実際、体験教室で炭を焼き、炭をもらっても、「さてどうしたらいいのやら?」という参加者も多い。ならば炭の楽しみ方を提案しようと思い立ち、まずその一つとして、七輪で炭の熾し方を覚えてもらう。これを覚えておくと、サバイバル熱源としての利用だけでなく、日常につかう熱源としてもすこぶる便利である。二つ目は、消臭剤としての利用。炭には優れた消臭効果があることはご存じでしょう。しかし、ただそのまま置いておくだけではつまらないので「飾り炭」にアレンジしたらどうかと提案したのが冒頭の写真。100均ショップで買った篭やトレイ、正月飾りの造花の梅の花などを使ってみた。そのほかにも「一輪挿し」にしたり、重ねて水引や細いわら縄で巻いて、「俵づくり」にしたりいろいろな炭細工を楽しんでもらった。
  
  

2014年1月13日月曜日

炭を焼きながら



 第2回目の炭焼きが始まった。今日は窯内の温度を上げるため、朝からただひたすらに窯口で、薪をくべ、火を焚く一日。8時間以上も ・・・。そして、その作業の間をみて、炭焼き体験参加者に「七輪」での炭の熾し方を学んでもらう。窯口の炎も美しいが、この「七輪」で熾った炭のえも言われぬ赤も美しい。昔はどこの家にも「七輪」があり、湯を沸かしたり、物の煮炊きに使っていた。山の仲間は火力も強く、火持ちがいいため、黒豆を炊いたり、日常的に使っているという。もちろん、我が家にも「七輪」はあり、震災などの非常用の熱源として準備している。

 そして、来年の炭焼きに向けて準備しなくてはならないものがある。それは、「薪」である。炭焼きの出来の良し悪しを左右するのが、どれだけ強い火力を得られるかにかかっている。そのためには、1年近く十分に乾燥させた良質の薪が必要なのである。今回の炭焼きで2年ほど前に用意した薪は全て使い切ってしまう見込み。従って、来年用の薪を用意しておかねば炭焼きができないのである。そこで合間を縫って、玄能と楔、あるいはマサカリで、窯木には太すぎて使えないクヌギの玉木を割る。これが意外と重労働なのであるが、まあ、ゆっくりと楽しめる範囲で薪割りに精を出す。これも、子供の頃親父と一緒にやったもんだ。

 古来、炎の赤は人を妖しくするといわれる。私は決して妖しくはならないが、じっと炎を見ていると、魅入られてしまったのか、ぽかっと頭の中が空白になり、時を忘れたような瞬間は確かにある。だから魔術やマジックには炎がつきものなのかもしれない。
  
  

2014年1月11日土曜日

初山遊び


 遊びの山での初仕事である。まずは山頂まで登って、お神酒を供え、「二礼二拍一礼」、山の神に今年一年の山仕事の安全を祈願する。そして最初に伐った「ソヨゴ」の株にお神酒をかけ、また今年一年ここで遊ばせてもらうことに感謝をする。なんと正月の間は休園のため、昼間でも自由気ままに振舞っていたであろう鹿たちが、ありがたくもない出迎えをしてくれた。集まった仲間と新春の賀詞を交わしながら、土曜日から始まる第2回目の炭焼きの準備にかかる。また今年一年元気にそして愉快に遊べそうである。そして段々かけがえのないものになってきた仲間たち ・・・。