2019年1月31日木曜日

一面の銀世界、それでも炭焼きを楽しむ


 

 「窯焚き」の日。朝起きると雪が積もっている。この日は8時間ほど巻を焚いて窯の温度を上げ、釜木が自分で熱分解を始め出す温度にまであげる作業の日。朝食もそこそこに、車を走らせて、公園まで。スタッドレス・タイヤに履き替えているので、雪道でも心配はないが、今季初めての積雪とあって、幸いなことに道路には、積もっていない。公園まで上がると、そこは一面の銀世界。風景を楽しむゆとりもなく、早速、火を熾し、「窯焚き」を始める。

 
 


 すこし時間をずらし、集まってきた一般の参加者には、雪の中ではあるが、公園里山ツアー、そこで採集した松ぼっくりや枝などで「飾り炭」を作ってもらう。原理は炭焼きと同じ。缶に材料を入れ、火の中に放り込んで蒸し焼きにする。写真は、「ソヨゴ(戦、冬青)」の枝を炭にしたもの。

 薪割り機での薪割りなども楽しんでもらった雪の一日。
  


 

2019年1月30日水曜日

雪の中、なんとか「窯入れ」を終える




 午前中、第1回目の炭焼き体験塾の「窯出し」を終え、すぐに第2回目のグループの「窯入れ」を始める。第2回目のグループは家族での参加が多く、子供たちも、寒さの中を一生懸命にお手伝い。昼からは天気予報通り雪が降ってきたが、なんとか「窯入れ」を終え、つぎの日の「窯焚」を待つ。
  


   

やはり菊炭は美しい


 今年、第1回目の炭焼きの炭。歩留まりはあまり良くなかったが、美しい菊炭が今年も焼けた。
  


    

2019年1月24日木曜日

第2回目の炭焼きの準備を ・・・


 16日に「くどさし」を終えた炭窯。今、完全に空気を遮断され、徐々に温度を冷ましながら、26日に行う「窯出し」の時を待っている。どんな炭が焼けたかは、天のみぞ知る。



 この日は、第2回目の炭焼きの準備。体験用の一部を残して、窯木や薪、バイタなどを窯まで運ぶ。そのほか、標本木10本の炭焼き前後の体積、重量などの変化を掴むため、寸法、重さ、含水率などを測定する。こんな地道なデータの積み上げも、炭焼きを理解するための大事な作業。




   

2019年1月18日金曜日

自然の回復力


 昨年は自然災害が多い年だった。公園でこんなに多くの被害が出たのは、活動を始めてから記憶にない。写真は、台風21号によって折れた「アカマツ(赤松)」。10年程のまだ若い木。「アカマツ」はトーチにするほど、油を多く含む木。薪にするために玉切りにして積んであったが、油が滲み出してきて、年輪が浮き出している。


 昨日、天気は上々とあって、「くどさし」後、公園内をウォーキング。昨年、台風21号によって折れた「クヌギ」の木に、もう若い枝が育ち始めていた。自然の回復力の速さに驚く。

2019年1月17日木曜日

浅葱色の煙を確認してくどさしを終える

 
 
 
 
炭窯の排煙口から出る浅葱(あさぎ)色の煙。この煙が出てくると窯の中の窯木も炭化したサイン。このあとは、窯を完全に封鎖する「くどさし」という作業に入り、窯が完全に冷えるのを待って、炭を取り出す作業を残すだけ。午前中にこの作業を終える。あとは、炭の出来具合は天に任すのみ。


 
 【 2018年度炭焼き体験(2回目)募集中!! 】
 
 
 
 
 


2019年1月15日火曜日

職人列伝

 
 

 窯焚きの翌日。前々日一日かけて薪を燃やし、窯木が自分で熱分解を始める温度まで窯の温度を上げてから、窯口をレンガで密閉した。昨日、今日と2日かけて、じっくりと窯木を炭化をさせ、十分に炭化したと判断したら、「くどさし」といって、窯を完全に密閉する。それまでは、1時間ごとに温度を測定し、炭化の推移を推定することぐらいしか作業がない。そこで、羨ましいのが、時間を有効に使う術を心得ている、職人ともいえる技を持った仲間たち。
 
 




 かっては、桜の枝などでスプーンやバターナイフなどをつくる器用な人もいた。第2回目で使う標本窯木に取り付ける金属タグを加工する人、それを高温にさらされても外れないように取り付ける人。壊れた長ベンチを上手に修理するクラフトマン。根っからの木樵ではないかと思うほど、楔と玄能を使って玉木を見事に割っていく人 ・・・。様々な職人はだしの腕を持った仲間たちに、この活動は支えられている。





餅を搗いてお雑煮を頬張る




 すっかり新年恒例となった、公園に所属する活動団体共同主催の「新年餅つき大会」。暖かく最高の天気とあって、朝10時スタートだったが、9時半の受付開始時にはもう長蛇の列。100名近い家族連れが参加してくれた。竈(かまど)と蒸篭(せいろ)、薪で餅米を蒸し、石臼と杵(きね)で餅を搗く。初めて餅を搗くところを見る子供たちもあって、子供用の杵を使っての餅つき体験も、順番を待つ子でいっぱい。使った餅米、30kg、20臼を超えた。搗き上がった餅は、自分たちで丸め、あんころ餅、きなこ餅、オロシ餅に。そして昼ごはんは、野菜いっぱいのお雑煮。200人分はできる大鍋で煮込む。いや、美味かった。 地元のケーブル・テレビも取材に来てました。


 

炭焼きをしながら遊ぶ



 今朝は冷え込んだ。霜柱を踏んで、炭焼き体験教室2日目の活動開始である。今日の作業は、窯木が自己熱分解を開始する500℃近くまで窯の温度を上げるために、ただひたすら火を焚く。もちろん炭焼きの工程にとっては、大事な作業であるが、実は体験教室の参加者に手伝ってもらうことはほとんどない。そこで、課外カリキュラムとして、いろんなメニューを行って、飽きずに楽しんでもらうようにしている。




 朝のうちは寒いが、次回の炭焼きで使うバイタづくり、パキッと割れる快感がなんともいえない薪割り。これは子供たちも興味津々。真剣な顔がその証拠。これは園内の施設で使う薪ストーブの薪となる。そして、炭焼きの原理を実際に体験してもらう、飾り炭づくり。炭窯に見立てた缶に、園内の里山ツアーで採集した松ぼっくりや家から持ってきた蓮の花の落ちた後の「果托」などを入れ、蒸し焼きにする。炭焼きの原理と同じで、材料を上手に選べば、うつくしい炭ができる。



2019年1月12日土曜日

ホントに点くのかな?


 興味津々の顔つき。窯入れの後の予備焚きの最初の火は、いつも、仲間が手作りの火打石(燧石)と火打金(燧金)で火をつけることを習わしとしている。「ホントに火がつくの?」と疑い深そうに見つめるが、炎が上がると一転、驚きの声に変わる。

 今日は炭焼き初日。体験教室には老若男女、10人ほどが参加。炭焼きの安全を祈って、お神酒と「ヒサカキ(非榊)」を窯前に備え、2礼2拍1礼、作法に則り頭を垂れてから、作業に取り掛かる。些細なことだが、かっての里人が行っていた、こんな伝統も守って炭を焼き続けている。


 
【 新年餅つき大会のお知らせ 】
(公園活動グループ合同開催)
 
2019年1月14日(月・祝) 10:00~14:00
 
30名(当日先着順)
*当日受付のみです。事前の申込受付はしていません。
 
参加費:中学生以上 500円
    3才以上  300円   
    (材料費・保険など)
 
お問い合わせ;公園管理事務所(072-794-4970)まで
 
 
 


2019年1月10日木曜日

炭焼き準備整う



 





 いよいよ12日から炭焼きが始まる。今日はその最終準備。炭焼きの成否は、原材料である「クヌギ」の出来に依存することも多いと同時に、どれだけいい条件で焼けるかにかかっている。そしてその条件はどれだけちゃんと準備したかによって左右されるといっても過言ではない。いままで多くの失敗もしてきたが、それがノウハウとして積み重なり、準備のチェックリストとしてマニュアル化され、それに基づいて、各人が手分けをして準備を行っている。

 煙突のタールを落とす人、木酢液回収sysをチェックする人、窯を乾燥させる人、標本窯木の選定とタグ付け、寸法等計測をする人。土くれを砕き、篩がけして粘土を準備する人、十分に乾燥させ、2年後の炭焼きに必要になる薪を割る人、道具類のチェックをする人 ・・・。誰かに言われるまでもなく、それぞれに各人が分担を自分で決め、自立的に作業をすすめる。かっての現役時代の仕事は、お互いに知らないが、今仲間たちの作業する姿を見ていると、彼らの過去のキャリアでの仕事ぶりを想像することができる。みんな今は、良き老後を楽しんでいるのだ。さあこれで準備は整った。
  

 【 2018年度炭焼き体験募集中!! 】
 
 
 
 
【 新年餅つき大会のお知らせ 】
(公園活動グループ合同開催)
 
2019年1月14日(月・祝) 10:00~14:00
 
30名(当日先着順)
*当日受付のみです。事前の申込受付はしていません。
 
参加費:中学生以上 500円
    3才以上  300円   
    (材料費・保険など)
 
お問い合わせ;公園管理事務所(072-794-4970)まで
 
 
 
 


2019年1月8日火曜日

閑話休題:今年はなにか新しいことでも始めてみようかな




 1月3日の朝日新聞の記事。「折り葉」のアーティストの「渡邊義紘」さんが紹介されていた。「クヌギ(櫟、椚)」の葉一枚で動物を折る「折り葉」を作り出して、17年になるという。
 「クヌギ」はこれから始まる菊炭を焼く炭焼きの原材料。あの「クヌギ」を美しい断面を持つ菊炭に変身させることに思いをかけてきたが、彼は、拾った「クヌギ」の葉っぱの表面に息を吹きかけて湿り気を与え、指先で優しく挟んで折り目をつけ、葉脈は背骨やしわに、葉柄はしっぽや鼻に。黄金色のキリンやカバなどができあがるという。この記事を読み、NETで調べたその作品に、インスパイアーされてしまった。
 「クヌギ」の葉はそれこそふんだんにある山の公園。秋の子供達の木工工作のメニューにしてみたらいいかない思う。そう容易くはないかもしれないが、まずは、ちょっと作ってみようかな ・・・。

【 新年餅つき大会のお知らせ 】
(公園活動グループ合同開催)
 
2019年1月14日(月・祝) 10:00~14:00
 
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【 会員募集中 】
 
森のクラブでは会員を募集しています。
森林ボランティアをしたい方ならどなたでも結構です。
体験活動も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 
 

2019年1月5日土曜日

仕事始めは安全祈願から




 森林ボランティア、一年の仕事始めは、山頂へ登っての安全祈願から始める。11、12月はもっぱらクヌギの伐採、窯木づくりだったため、2ヶ月ぶりの山頂。標高の標識にお神酒をかけ、2礼2拍1礼の安全祈願。観察路の安全を確認しながら降りる。   

 そして、炭焼き準備。1年間使わなかった炭窯の乾燥と年度の採取など炭焼きの準備。そして、一般参加者では安全確保が難しいため、高木を玉切りした太材を窯前まで事前に運ぶ。太すぎてそのままでは窯木としては使えない太材は、割って割木として窯木の補充や、2年間十分に乾燥させ、2年後の炭焼きの薪として使うことにしている。窯の前に積み上げられた太材の窯木、やはり壮観である。さあ、1週間後は、「窯入れ」。いよいよ、今年もクラブの最も大事な活動、「炭焼き」が始まる。
 
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