2017年6月24日土曜日

梅雨に咲く花


 
 梅雨になると咲く花、「クマノミズキ(熊野水木)」。西日本に多く分布し、谷沿いなどの水分条件の良好な場所に自生するという。遊びの山の麓のダム湖一帯に多く自生し、梅雨時になると一斉に花開く。和名は、三重県熊野に産する「ミズキ(水木)」の意味。いつもは雨中に見ることが多いが、今年は ・・・。



 山頂へ向かう尾根筋の自然観察路には、昨日の雨と風で落ちた「ヒノキ(檜)」の実がいっぱい散乱している。もう6月も下旬。「エドヒガン(江戸彼岸)」桜を愛でたのは、つい昨日ように思えるが、着実に季節は進んでいるのだ。

 

2017年6月16日金曜日

孤高の花





 「ホウノキ(朴の木)」の花。モクレン科の落葉高木。遊びの山では、一番葉の大きい木。そのため子供たちにも人気のある木である。その大きな葉で太陽の光を取り込み、ぐんぐんと成長するため、樹高が30m近いものもある。その梢の先にポツンと花が咲くため、地上からはなかなか見ることができない。5月ころに咲くのだが、なかなか確認できずに、かなり遅いこの時期にやっと確認できたのだ。(中、下の写真は昨年撮影したもの) 群れずに咲く孤高の花。この花が好きである。

2017年6月2日金曜日

小さな花びらを敷きつめて



 ちょっとムシムシとする空気の中を、いつものように山頂へむかう。先週に引き続き、作業は、ナラ枯れの原因となる「カシノナガキクイムシ」の対策である。木漏れ日が美しい木立の中に入ると、ちょっとひんやりして、すっと気持ちが落ち着く。

 尾根筋にあるウッド・デッキ一面に、絨毯のように散らばる小さな花びら。「ソヨゴ(冬青)」の花である。その名前のとおり寒さに強い常緑樹であり、我々にとっては、「ヒサカキ(非榊)」、「アセビ(馬酔木)」、「アラカシ(粗樫)」などと並んで間伐の対象木である。


  「ソヨゴ」は、縁が波打つ美しい緑色の葉っぱをしており、この時期、5月~6月に5mmほどの小さな白い花を咲かせ、それが散るとあたり一面が絨毯を敷き詰めたようになる。「ソヨゴ」の名前は、風に揺れて周囲の葉っぱ同士がこすれると、「ソヨソヨ」と音を立てることから付けられたと言われ、そろばんの珠にも使われる木である。そして、秋には赤い果実をつけ、その実を野鳥が好む。冬の餌のない時期、この木に野鳥が群れ、啄んでいるのを見かけることがある。この公園では、あちらこちらに生えている馴染みの深い木である。