2020年6月25日木曜日

竹似草を刈る



 クヌギの再生林一面に繁茂しているのは、「タケニグサ(竹似草)」である。さほど竹に似ているとは思わないが、そんな名前が付けられている。ケシ科の多年草であるが、有毒成分を含むため、鹿も食べない。ちょうどこの時期に花を咲かせ、繁殖力も強く、背丈は2mを超えるものもあり、せっかく植えた「クヌギ(櫟、椚)」の苗の成長を妨げるので、刈って駆除しなければならない。茎を切ると黄色の乳液が出、衣服に付着するとなかなか落ちないという厄介な草でもある。
  

 
 
 木と違って、草なので、鎌を一閃すれば、スパッと刈れる。総出で刈れば早いもので、見る見るうちに駆除されていく。しばらく前までは、下刈りといえば、「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」、「セイダカアワダチソウ(背高泡立草)」、「ボロギク(襤褸菊)」が三大外来種として、駆除の対象であったが、我々の努力の甲斐あってか、ほとんど見かけなくなった。かわりに今は、「タケニグサ」の天下である。




  
 「アザミ(薊)」も多く咲いているが、鹿はこの刺をひどく嫌うため。刈らないで残しておく。「サルトリイバラ(猿捕茨)/別名;サンキライ(山帰来)」もそうなので、これも刈らないで残す。
   
  
  
 「マムシ(蝮)」、「スズメバチ(雀蜂、胡蜂)」、「ダニ」などに注意しながら、作業を進めてゆく。そうそう、「ヤマウルシ(山漆)」にも注意しなくてはならない。くわばらくわばら ・・・。
 
  
  
 2時間ほどの作業ですっかり「タケニグサ」は駆除できたが、まだ繁茂している上の再生林の急斜面は次週の作業に回す。
   
 
  
 今日は、3ヶ月に一度、誕生日を迎えたクラブ員のご長寿、健康を祈念するティー・パーティの日。誕生月は明かすが、決して生年は明かさない女性のクラブ員が今日の主役。すこし早めに作業を終え、ケーキとコーヒーで、7月から再開するイベントでの新型コロナウィルス感染防止対策をどうするか話し合って、今日の活動を終える。
 
 
 
   
 「ヤマモモ(山桃)」の実がだいぶ赤くなってきた。来週あたりが収穫時期か ・・・・。
 
 
 
 
 【 森のクラブイベント再開のお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&手作りうどん」
 
   7月19日(日) 10:00~13:00 ころ ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)

新型コロナ感染対策のため
 
定員:先着20名(予約申し込みの方のみ)
当日は必ずマスク着用、予約していても体調の悪い方はお休みください
 
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 

【 会員募集中 】
 
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活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 



2020年6月18日木曜日

雨でも作業はします



 

 今日も雨です。急な斜面での伐採作業はやめて、比較的平坦な場所での作業に切り換え。一昨年、去年と伐採した「クヌギ(櫟、椚)」の高木に設置した鹿避けの金網のチェックと補修。一昨年伐採した高木からは新しい枝が順調に育ってはいるが、育ちすぎて、網の目から飛び出した枝や、網の高さを超えた枝を、鹿が咥えて引き倒すため、枝の剪定や網の継ぎ足しが必要である。そんな作業を、満開の「ヤマボウシ(山帽子、山法師)」の下で行う。
  




 
 そんな個別に網を設置するという作業の効果があって、昨年伐採した「台場クヌギ」も、数年前に伐採し、鹿の食害にあって、枯死寸前だった「台場クヌギ」も順調に育っている。また、3年ほど前に植樹した「クヌギ」の苗も、ツリー・シェルターに守られて、育ってきた。しかし、有毒成分を含むので鹿も食べない、この「タケニグサ(竹似草)」の繁茂状態をみると、近々、下刈りをせなばならないだろう。
   

 

 


  
 ビオトープの満開の「ヤマボウシ」の枝、その枝に産み付けられた、「モリアオガエル(森青蛙)の卵塊は13個を数えた。私が経験では、過去最も多い個数。そして、梅雨を代表する山の花、「クマノミズキ(熊野水木)」も満開。
   
    
   
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2020年6月16日火曜日

今、ダム湖の周りは



   
 一庫ダムのダム湖、「知明湖」の周り一帯は、梅雨間近のこの時期になると、ミズキ科の「クマノミズキ(熊野水木)」が一斉に咲き出す。三重県熊野に産する「ミズキ」の意味であるが、実際は、西日本に多く分布するという。
   
 そのほかにも、地名を含む「ミズキ」には、「ヒュウガミズキ(日向水木)」、「トサミズキ(土佐水木)」、「キリシマミズキ(霧島水木)」などがあるが、いずれもマンサク科で春に咲く。
  
   
   
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2020年6月12日金曜日

ちゃんと新芽が育っています







 雨のため、伐採作業は中止にして、昨年、炭焼きの窯木用に伐採した「クヌギ(椚、櫟)」の高木および、再生林の一部の「台場クヌギ」から新芽が出ているかどうか、そして保護のための金網を破って、食べられていないかをチェック。

 いずれの場所でも元気よく新芽が出て、食害に合わずに、順調に育っていることが確認できた。このまま行けば、10年後が楽しみ。
   
 そして、何回も何回も破られている再生林を囲む鹿除けネット。獣道にあたるところを、ワイヤメッシュで補修したのが効果があったようで、鹿が侵入した気配は見られなかった。いままで、さんざんな目にあってきた鹿との攻防、いまのところ、森のクラブが押し返して、優勢か ・・・。
  
 コーヒーで一服してから、解散。

 
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2020年6月11日木曜日

ひときわ目立つ雨中の白い花







 いよいよ梅雨の季節。今日は朝から雨。雨でも、道具の手入れなどの仕事があるので、一応集まることにしている。

 今日の山作業は中止して、公園内を廻る。雨のため緑が一層濃く見える公園は人影はなく静まりかえっている。間近に見える高代寺山も、すっぽり霧の中。一際目立つのは、リズミカルでコミカルな「ヤマボウシ(山帽子、山法師)」の白い花。
  
 「リョウブ(令法)」の花も咲きだした。一方、梅雨の時期までに散るという「クリ(栗)」の花は満開である。雨の日の公園も、いいもんだ。

   
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2020年6月5日金曜日

同じように見えるが ・・・



 いま公園を彩っている黄金色の花は、「キンシバイ(金糸梅)」、そして、「ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)」。駐車場や広場の生垣などに咲いている。おなじ時期に咲く、おなじ「オトギリソウ科」の半落葉低木であるので、よく似ている。
   
 遠目には違いがわからないが、近寄って花芯をみると、一目瞭然。上の写真が、「キンシバイ」、下が「ビヨウヤナギ」である。
    

   
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2020年6月4日木曜日

「密」を「粗」へ


    
 今日も、「ヒサカキ(非榊)」などの常緑広葉樹、照葉樹と格闘です。放置された里山林。間伐をすることによって、木が立て込んで、真っ暗になった森を、「密」を「粗」へ変え、太陽の光を地面まで届かせることによって、森の多様性を蘇らせようとする地道な作業の繰り返し。
  

   
 季節は、もう初夏。「卯の花」と呼ばれる「ウツギ(空木)」が満開です。



   
 季節は、もう初夏。ビオトープでは「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊が4つ確認できました。
  

  
 季節は、もう初夏。「テングチョウ(天狗蝶)」の羽化の季節。ネイチャーセンター周辺で羽化を終えた「テングチョウ」の群れが乱舞していました。


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「栗花落」、なんて読むのでしょうか?


    
    
 「栗花落」。非常に珍しいが、日本人の名前だとNHKの番組で知った。「栗」の花は梅雨の時期までに散ることから、「つゆおち」あるいは「つゆり」などと読むのだそうだ。なんという優しい響きをもつ優雅な名前だろうか。訪れたことはないが、名前発祥の地、神戸市にはいまもこの名前の由来に因む史跡が残っているという。

 公園に自生する「ヤマグリ(山栗)」の花も、今が満開。栗は北摂地域では、、かって「三白三黒」と呼ばれたこの地域の特産品のひとつ。



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