2013年10月6日日曜日

少し心配だ ・・・


 遊びの山に自生している「カキ(柿)」。まだ色づいてはいないが、大分膨らんではきた。赤く色づき、熟して柔らかくなると、果肉たっぷりの柿の実は、小さな鳥にも人気があり、あまた群がってくるほど野鳥たちの格好の餌となるのである。この山には、「柿」の他、「リョウブ」、「ナナカマド(七竈)」、「ムラサキシキブ(紫式部)」、「カラスザンショウ(烏山椒)」、「エノキ(榎)」、「ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)」、「ネズミモチ(鼠黐)」などの実も好んで食するようである。


 さて、2週間ぶりに尾根筋の雑木の伐採を終えての帰り道、メンバーの一人が、異変を見つけた。太目の「コナラ(小楢)」の根元の周囲に細かい木粉が堆積している。よく観ると、樹皮に孔も空いている。どうも「カミキリムシ(髪切虫)」のそれにしては、木粉が細かい。恐れていた「ナラ枯れ」かもしれないのである。「ナラ枯れ」とは、「ナラ菌」というカビの仲間の病原菌と、その病原菌を媒介する「カシノナガキクイムシ」という体長5㎜ほどの昆虫によって、ナラ類、シイ、カシ類の樹木を枯らす「樹木の伝染病」であり、「松枯れ」とならんで、全国にその被害が拡大していて、深刻な問題になっている。近隣の山でも見つかったという報告もあり、我々の遊びの山にも飛び火してくるのは時間の問題と危惧して、この7月にもエリア内を調査したばかりである。その時は、発見されなかったのだが ・・・。

 早速、管理事務所に報告し、早急に事務所から専門家に調査と鑑定をお願いすることになった。「ナラ枯れ」でなければいいが、少し心配である。もしそうであれば、専門家の指導を受けながら、早急に対策をとらねばならない。また新しき仕事?楽しみ?が増えそうだ ・・・。
  
  

2013年10月2日水曜日

エドヒガンの嫁入り先決まる



 2011年6月に遊びの山から実を採種し、2012年の春に発芽、それから約1年半、我が家の庭先で育てた2本の「エドヒガン」の苗の嫁入り先が決まった。

最初は採種した遊びの山に返すつもりだったが、その山でも多くの実生苗を育てているので、山の仲間に望まれて、彼の家の横の公園へ移植することに決まったのである。とはいえ、やはり嫁入り先は気になるもの。遊びの山なら、我が庭同然で、その環境も熟知しているので、その成長度合いも確かめられる。聞けば、その公園、山の仲間も含め、ご近所の人たちが結構手をかけているという。


 いずれはどこかに移植しなければならないし、我が庭では、今年も新たな種を採種して、直播きでの発芽・育苗に挑戦している。それならばと、その公園で育ててもらうことにした。この時期に移植して、ちゃんと根付くかどうかちょっと心配ではあるが、「例年より寒い」と予報が出ているこの冬をまず乗り切って、大きく育って欲しい。そしてやがては多くの人の眼を楽しませて欲しい。「エドヒガン」の寿命は千年と言われるが、もちろんそれまでは生きてはいないが、せめて花の咲くのを見てみたい ・・・。

 新たな千年櫻の歴史の始め? おおげさな ・・・。