2019年5月30日木曜日

効果アリ

 
 「クヌギ(椚、櫟)」の切り株から、緑鮮やかな新芽が勢いよく伸びている。「台場クヌギ」に仕立てようと、菊炭の窯木として昨年伐採した「クヌギ」の高木の切り株に、先々週、鹿除けの金網を張ったばかりである。狙い通り鹿の食害に合わず、日当たりの良い開けた場所のためか、たった2週間で、これだけ新芽が成長している。「効果アリ」である。事務所の職員に聞くと、恨めしそうに鹿が見ていたという。鹿との知恵比べ、今回は反撃に転じた我々の一勝か。


 この成長力。 今更ながら「クヌギ」の生命力の強さを感じる。今日も残りの切り株にせっせと金網を巻く作業を続ける。頭上には満開の「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」。

 
 
 
 【 一庫公園活動団体合同主催イベントのお知らせ 】
 
 「黒川地域伝統の粽(ちまき)作り」
 
   6月8日(土) 10:00~14:30 ワークショップ集合  
   参加費:大人800円 子ども500円(保険代、材料費等)
2歳以下100円(保険代)
   定員:5家族 (子ども15名まで 申し込み先着)
持ち物:エプロン、ふきん、飲み物、お弁当
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 
 
【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&竹パン」
 
   6月16日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 

【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。
活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 
 

2019年5月24日金曜日

初夏の公園は白い花が似合う









 いや、暑くなってきましたが、まだ湿度が低いので、森へ入ると、木漏れ日と麓のダム湖から吹き上がってくる風が心地よい。もう公園はすっかり初夏の気分で、「丘の流れ」では、平日でも水遊びに興じる子供たちの歓声があがる。桜、つつじの後の花、僅かな毒性があるため、子どもの頃、その実を川に流して魚を獲った「エゴノキ」、三角帽子に似て、その花の形が愛らしい「ヤマボウシ(山帽子、山法師)」。「朴葉味噌」などに使われ、この山で最も大きい葉をもち、高い枝のてっぺんに大きな白い花を咲かせる孤高の花、「ホウノキ(朴の木)」。やはり初夏の公園は、白が似合う。




 こちらも白。この森に住む陸生の蛙、「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊である。このように、池や川など水辺に張り出した木の枝に、バレーボールくらいありましょうか、真っ白い泡の塊を作り、その中に卵を産む。もうビオトープには、「オタマジャクシ」が元気に泳いでいた。

 日当たりのいい土手にいくつもある「アリ(蟻)」の巣。そこから、羽化した「アリ」の大群がつぎつぎと飛び出してきては、あたり一面を飛び回っている。公園の生き物の世界も初夏を迎えている。




 【 一庫公園活動団体合同主催イベントのお知らせ 】
 
 「黒川地域伝統の粽(ちまき)作り」
 
   6月8日(土) 10:00~14:30 ワークショップ集合  
   参加費:大人800円 子ども500円(保険代、材料費等)
2歳以下100円(保険代)
   定員:5家族 (子ども15名まで 申し込み先着)
持ち物:エプロン、ふきん、飲み物、お弁当
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 

【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
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2019年5月23日木曜日

公園のお仕事、森のお仕事



 

 先週から始まった「トライやるウィーク」。ご近所の商店やスーパー、図書館などの公共施設で中学生が手伝いをしているのをよく見かける。これは、兵庫県が、1995年の阪神・淡路大震災、1997年の神戸連続児童殺傷事件を機に、中学生に働く場を見せて学習させようとする趣旨から、県内の中学2年生を対象として1998年度から実施されている職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動。県内各中学校週をずらしてではあるが、一斉に1週間ほどの体験活動を実施する。われわれも毎年、依頼されて、森林ボランティア活動に参加してもらっている。

 今年公園にやってきたのは、地元の女子中学生4人。昨日までは、公園を管理する仕事を体験し、この日は森林ボランティア活動体験。ちょうどその時期に当たる、ナラ枯れ対策活動を手伝ってもらった。彼女たちにとっても森の中でのこんな作業は初めてだし、我々にとっても、女子中学生を指導するのは初めてである。

 この公園でのナラ枯れ被害は、平成27年がピークで、「カシノナガキムシ」が穿入したコナラの尾根筋の被害木は50本近くあったが、対策の甲斐あって、昨年は5本に激減している。その5本に粘着テープを巻く作業をしてもらった。木漏れ日とそよ風が心地よい山の中での仕事を楽しんでもらう。いまどきの女の子、帰りは4人ではやりの歌を歌いながら、ルンルンと下る。道筋には、「エゴノキ」の花が ・・・。





【 一庫公園活動団体合同主催イベントのお知らせ 】
 
 「黒川地域伝統の粽(ちまき)作り」
 
   6月8日(土) 10:00~14:30 ワークショップ集合  
   参加費:大人800円 子ども500円(保険代、材料費等)
2歳以下100円(保険代)
   定員:5家族 (子ども15名まで 申し込み先着)
持ち物:エプロン、ふきん、飲み物、お弁当
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 

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ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
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2019年5月16日木曜日

鹿からクヌギを守る




 昨年、炭焼きの窯木用に伐採した「クヌギ(櫟、椚)」の高木から、新芽が芽吹いている。しかし、これは鹿の大好物なのである。芽吹いては食べられ、また芽吹いては食べられ、さすがの生命力の強いクヌギ再生林の「台場クヌギ」が全滅しかかったという苦い経験がある。
  
  小学生などに里山活用の見本、教材としての役目も果たしているクヌギ再生林を再生しようと、3年かかってクヌギ苗を300本植樹し、ツリー・シェルターで個別に保護している。これらの苗が、炭材といて手頃な太さに育つまでは10年以上かかる。その間、残り少なくなった「台場クヌギ」を伐らずに細すぎたり太すぎたりするのであるが、高木を伐って、炭材として間に合わせようとしている。そして、その伐った「クヌギ」の高木の切り株から新芽が芽吹いているのだ。それを鹿から保護して、「台場クヌギ」として育てようと活動を始めた。
   
  鹿が届きやすい位置に発芽した新芽を守るため、伐採したクヌギの周囲に金網を張る作業である。今回は、比較的足場の良い場所での作業の為、作業ははかどり、昨年伐採した30本近いクヌギ高木のうちの7本に金網を張ることができた。しかし、敵もさるもの。きっと我々の裏をかいて、新芽を狙ってくるのは間違いない。知恵比べはこれからも続くのである。
   
 この金網で保護した「クヌギ」が「台場クヌギ」として成長し、炭材として適当な太さに育つまでには、10年ほどかかるだろう。10年先も森林ボランティアや炭焼きを続けているかどうか分からないが、次世代に繋げるられたらいいなあ。




【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&手作りピザ」
 
   5月19日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
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2019年5月11日土曜日

桜餅でも作ってみようか

 
 山作業ではなく、ウォーキングで寄った今日の一庫公園。自然観察路をゆっくりと歩いてみる。「ソメイヨシノ(染井吉野)」の一方の親である「オオシマザクラ(大島桜)」の葉が、桜餅ができるほど大きく育っている。桜餅でも作ってみようか ・・・。




 もうすでに散ってしまったと思っていた「イヌザクラ(犬桜)」が、まだ咲いていた。ブラシのような白い穂状の花で、ちょっと桜とは思えない。「ウワミズザクラ(上溝桜)」と同じ仲間だが、「ウワミズザクラ」より、ちょっと小ぶりで遅れて咲く。別名、「シロザクラ(白桜)」の名のとおり、樹皮が白っぽい。見た目の華やかさや、艶やかさがないので、つまらないもの、役にたたないものを指す「犬」という言葉を冠して、「イヌザクラ」と呼ばれるようになったという。ちょっと気の毒な名前。


 



 「沢をふさぐほど繁茂する」ということに由来して名付けられたという 「サワフタギ(沢蓋木)」。 

 地味な目立ちにくい花であるが、秋になると、「アキサンゴ(秋珊瑚)」と呼ばれる「サンシュユ(山茱萸)」のルビーのような赤とは対照的に、宝石のように美しい光沢のある青(藍色)い実をつけることでも知られている。 

 いま、明るい緑一色に彩られた公園であるが、観察路を回ってよく見ると、いろいろな花が目を楽しませてくれる。水が流れ出した「丘の流れ」には、平日ながら、子供たちが歓声を上げている。ひと呼吸おいてしばらくすると、山は、「エゴノキ」、「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」の白一色に包まれる。


     


      【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&手作りピザ」
 
   5月19日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
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2019年5月9日木曜日

令和初めての活動は ・・・


 10連休が終わり、一庫公園にも再び静寂が訪れた。日増しに多くなってきた明るい緑が目に優しい。連休中はお休みしていた森のクラブも活動再開である。令和になって初めての活動は、ナラ枯れ被害を受け、枯死した「コナラ(小楢)」の伐採である。平成27年に被害を受けて枯死した3本を伐採した。




 
 

 いま山に咲く花は、4月とはうって変わって、「モチツツジ(黐躑躅)」、「牛殺し」の異名もある「カマツカ(鎌柄)」、「ウツギ(空木)」、「ナンジャモンジャ」の別名もある「ヒトツバタゴ(一ツ葉タゴ、一ツ葉田子)」、「フジ(藤)」。「モチツツジ」を除いて、どちらかといえば地味な花。「モチツツジ」は、葉や茎がネバネバし、触れると指が貼り付くことから、「餅」あるいは「鳥もち(黐)」に擬えて、「モチツツジ」と名付けられたという。


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