2013年9月25日水曜日

ナナカマドの実が見つからない


 「ナナカマド」の実が、そろそろ色づき始めるころだと思って、いつもの遊びの山の「ナナカマド」のところへ行く。「ナナカマド(七竈)」というちょっと変わった和名は、一説には、「とても硬く丈夫な木で大変燃えにくく、七度、竃(かまど)に入れても燃え尽きない」ということから付けられたとある。そんなことから、私がこの山で焼く黒炭とはまったく別の焼き方による白炭、「備長炭」の材料としても重宝されているのである。


 「ナナカマド」の実は、夏の終わり頃から熟しはじめ、その緑色の実は、秋の深まりとともに濃くなり、綺麗な赤色へと変わっていく。しかし、この実は真っ赤に熟しても、腐ることはないので、葉が落ちる時期になっても、雪の降る時期になっても、実はずっと枝に残って落ちることはないのである。そんなことから観賞用の庭木としても重宝されているのだ。(付けばこうなる実の写真はNETより)

 しかし、遊びの山の「ナナカマド」、今年は実がついていないのである。結実しなかったのか、もう鳥にでも食べられてしまったのか、とにかく実がまったくついていない。いや、がっかりしましたね、あの赤色が楽しめないとは ・・・。誰かの歌にありましたね、「 ・・・ みのひとつだに なきぞかなしき」って ・・・。
  
  

2013年9月17日火曜日

秋の足音が聴こえる


 「コブシ(辛夷)」の実である。台風一過の遊びの山、抜けるような青空の下、秋の気配が少しづつ濃くなってきている。「コブシ」のほかにも、「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」、「ホウノキ(朴の木)」などが実をつけ、そして、この山に自生する「栗」、「柿」なども、はやくも色づき始めている。そうそう、「チョッキリ虫」が好きなドングリ(団栗)も、その実を大きく膨らませ始めている。まだまだ暑いが、山では、もう秋の足音が大きく聞こえ始めている。