2024年4月25日木曜日

台場クヌギの林を取り戻すために

 


 昨年秋に窯木作りのために伐採した「クヌギ(橡、櫟)」の高木の切り株からも、「台場クヌギ」からも新芽が出ています。「台場クヌギ」の方は鹿の侵入しない強固な網を張ったエリアにあるので、そのままにし、高木の方に金網を巻く作業を今週も続けます。







 昨年金網を巻いた切り株が無事育っているかどうかを確かめての作業。切り株の生命力の差なのか、陽当りの差なのか、片側の斜面の切り株は全く芽が育っていない。枯死しているようだ。数年経ってから出てきた例もあるので、しばらくは期待をこめて、このままにしておく。
  
 今日はコアなメンバーがほとんど出席してくれたので、すこぶる作業が捗り、予定より大分早く終わった。

 
 
 2016年、17年、18年と3年間にわたって、鹿の食害にあって枯死した「台場クヌギ」の林に、「クヌギ」の幼木を300本植樹した。根付いたエリアでは40%くらいが育っているが、まったく根付かずに地面が露出しているエリアもある。GWが明けたら、そこにまた「クヌギ」の幼木を植樹する予定である。古来から薪炭林としての「台場クヌギ」の林が形作って来た歴史的な里山景観を取り戻す作業でもある。

 

【 新会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

作業体験。体験入会も受け付けています。


公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。  



2024年4月21日日曜日

新緑の中ですくすくと ・・・

 




 一庫公園は目の覚めるような新緑に包まれています。その中で「ヤマザクラ(山桜)」は最後の輝きを見せ、「コバノミツバツツジ(小葉の三つ葉躑躅)」は満開です。そして「ガマズミ(莢蒾)」が咲きだしました。




  
 「オオムラサキ(大紫)」の飼育ケージの中では、5齢幼虫がすくすくと育ち、旺盛な食欲を見せています。


  
 今日は、森のクラブ主催の木工のイベント。いつものように独創的な作品がいくつも出来上がりました。いよいよ春と言うより初夏の季節です。

 


 

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2024年4月18日木曜日

クヌギの新芽を鹿から守る

 


  
 去年菊炭の窯木を得るために伐採した「クヌギ(橡、櫟、椚)」の高木から新芽が出てきました。成長して若葉になると、それは鹿の大好物。鹿からしっかと守って、「台場クヌギ」に育て上げるために、保護のための金網を設置する作業を開始しました。


 ちゃんと保護すれば、立派な「台場クヌギ」に育ちます。


 キセラ公園に黒川から移植された「台場クヌギ」の新芽は大分大きく育っていましたが、ここには鹿が来ないので、食害の心配はありません。
   


 
 切り株の周りに2m40㎝ほどの長さの支柱を3~4本立てます。足場の悪い傾斜地では、脚立に取り付けたアジャスタが大活躍。




  
 長さ2m50㎝ほどに切った金網を支柱に巻き、結束バンドで固定すれば完成。今日は7株ほどの切り株に金網を設置しました。しばらくこの作業が続きます。


  
 「コバノミツバツツジ(小葉の三つ葉躑躅)」の季節も始まりました。



【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり」

   4月21日(日) 10:00~12:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:200円(保険代、材料費等)
   定員:25名(申し込み先着)
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 


 

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2024年4月17日水曜日

新緑が鮮やかに ・・・

 

 

 今日は公園で活動しているクラブと管理事務所との会議、「さとやま会議」のため公園に出かける。年4回ほど開催され、管理事務所との方針すり合わせや、各クラブの共通の課題などを話し合っている。今日は新年度第1回目の会議で、管理事務所の方針や、年間を通じての行事、イベント、活動の確認を行った。桜のステージがほぼ終わり、園内は、若葉の色、鮮やかな新緑に包まれている。


  
 そんな中で、季節最後の桜、「ウワミズザクラ(上溝桜)」が咲き始めました。ブラシにような形をしていますが、れっきとした桜です。
   

【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり」

   4月21日(日) 10:00~12:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
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2024年4月12日金曜日

枯れコナラの大木を安全に伐るには ・・・

  

 活動するのにいい季節になって来た。先日来の雨でかなり減っていたダム湖の水もほぼ満杯に近くなっている。「エドヒガン(江戸彼岸)」などの早咲きの桜は、散りかけて、葉っぱが目だって来た。


  
 今日の作業は、尾根筋にあるナラ枯れ状態の枯れコナラの大木を伐る作業。チェーンソー、チルホール、ワイヤ、滑車、ロープ、一本ハシゴ、高枝切り鋸など必要な道具を用意し、準備体操をしてから、手分けして尾根筋へと運ぶ。


 今日のターゲットは写真右のテープを巻かれた「コナラ(小楢)」の枯れ大木。登山道の真ん中に立っていて、もし倒れれば、安全に問題が生じかねない。この枯れコナラ、平成28年(2016年)ごろ「カシノナガキクイムシ」による、いわゆる「ナラ枯れ」になってしまった「コナラ」。当時は被害に遭ってもまだ元気がよかったが、6、7年経った最近枯れだした。現在「ナラ枯れ」の被害は全くないが、そんなタイムラグをおいて枯れだした「コナラ」が森にいくつかある。
  
 写真のような大木である。どの方向に倒すか、周りの状態、足場等も考えてシミュレーションして、倒す方向を慎重に決める。チェーンソー歴20年のベテランクラブ員の差配に従って行動する。






 まず一本ハシゴを使って倒すコナラの幹のできるだけ上の方に、チルホール(可搬型ウィンチ)のワイヤを巻く。この作業に邪魔になる隣の木の枝は、長刀と呼んでいる高枝切り鋸で切り落としておく。滑車をつかってワイヤの方向転換をし、安全に作業ができる所にチルホールを固定する。少しだけテンションをかけ、準備作業は完了。





  
 ここからが伐採作業本番。まず倒す方向に「受け口」という切り込みを作ります。この「受け口」が木の倒れる方向を決めると言っていいほど重要な作業なので、慎重に切り込む位置や深さなどを決めてからチェーンソーを入れる。そして反対側に「追い口」を入れる。
ある程度伐ったところで、チルホールのテンションをアップしていくと、めきめきと音を立てて、倒れる。今回も「懸かり」はなく、狙った通りの方向に倒れてくれた。醍醐味と快感 ・・・。拍手も ・・・。




  
 あとは伐った幹を玉切りし、枝も短く切って処理し、安全な場所に片付ければ作業完了である。

 
 倒した枯れ「コナラ」の傍らには、まるで生まれ変わったかのように、「コナラ」の新芽が芽吹きだしている。もうすぐ新緑の季節を迎える。


【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり」

   4月21日(日) 10:00~12:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:200円(保険代、材料費等)
   定員:25名(申し込み先着)
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 


 

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