2020年1月16日木曜日

幸せの黄色い・・・



 炭焼きの合間に薪割りをしていたら、芯が黄色な木が目に付いた。多分、「ハゼノキ(櫨、黄櫨)」。ウルシ科ウルシ属の落葉小高木で、単に「ハゼ」とも呼ばれる。ウルシ科なので体質により、まれにかぶれるという。万葉集や古事記では「はじゆみ」と呼ばれ、この材で弓を作ったとされている。また真言密教では、春の甲子の日にこの木を切って護摩を焚く木にしたという。心材は深黄色で美しいため、装飾材や寄せ木細工に使われる。その他、果実を蒸して圧搾をすると、高融点の脂肪、つまり和蝋燭の原料となる「木蝋」が採取できるので、日本では江戸時代に西日本の諸藩で盛んに栽培されたという。そんなことから、「ロウノキ(蝋木)」という別名もある。



 この時期、彩の少ない一庫公園で目立つのは、「セグロセキレイ(背黒鶺鴒)」 などの野鳥。そして、その餌となる真っ赤に熟した野生の柿。




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森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
 
 
 
 

2020年1月15日水曜日

浅葱色は炭焼き完了のサイン


 
 
 

 
 
炭焼き5日目は「くどさし」である。もうこれ以上炭化が促進して灰にならないように、時期を見計らって、焚口、天井孔、排煙口のすべての口に砂をかぶせて覆い、空気を遮断する。そのタイミングを決めるのは、煙の量、色、煙道の温度である。木の中に含まれていた水分やセルロースなどの含有物が、すべて煙と化して炭化が進むと、煙はだんだん無煙に近くなり、その色はきれいな薄い浅葱(あさぎ)色になる。この時、煙道の温度は約300℃、数秒でマッチが着火する温度である。



 そんなことを確認して、「くどさし」を決断する。一度空気を入れ、残っている含有物を一気に燃焼させ、その後、窯前の砂を掘り出し、「くどさし」を行う。関西では、「竈(かまど)」のことを「お竈(くど)さん」とよぶ風習があるが、その「竈(くど)」を「鎖(さ)す」ということで、「くどさし」と呼んでいる。

 これで、第一回目の炭焼きを終え、あとは窯が十分に冷えるのを待って、炭を取り出す「窯出し」の作業を残すのみ。炭の出来栄えは、実はこの時までわからないというスリリングな時間を過ごすのである。



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2020年1月14日火曜日

じっと時を待つ




炭焼き2日、3日目は、温度計測が主な作業。デジタル温度計で窯の中、煙道の温度を1時間ごとに測定して、今窯の中がどういう状態なのかを推測し、炭化が進むのをコントロールしつつ待つという「蒸らし」の期間。炭焼き全体を通して、一番大事であるが、一番暇な期間とも言える。



 

 その間にも2回目の炭焼きに備えたいろいろの作業がある。炭焼き前後でサイズや体積、重量がどう変化するかを記録するための標準木10本に孔を開け、金属のタグを取り付ける作業。窯にできるだけ隙間なくぎっちりと窯木を立て込むため、窯木に残っている枝や節を鉈で削ぐ作業など。



 
 


 木の成分の大半は水。炭焼きの過程で大量の木酢液が出る。200リットルのタンクがいっぱいになったため、ポリタンクに木酢液を抜く。農園で野菜栽培を楽しんでいるクラブ員には、喜ばれる炭焼きの副産物。前日の窯焚きでこれも大量にたまった熾き、消し炭、灰をドラム缶から抜く。たまった薪を薪小屋に積み上げる。そんな、ひととおりの作業を終え、昼飯は前日の餅つき大会で搗いた餅を頬張る。じっと「くどさし」の時を待つ一日。


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2020年1月13日月曜日

全部初めて?



 
 
 炭焼き3日目と重なったが、今日は公園に登録をしている6団体が合同で主催するイベント、
「新年餅つき大会」。始めてから8回目となるが、年々口コミで伝わっているらしく参加人数が増え、なんと今年は整理券を発行するくらいの盛況ぶり。寒いが天気は上々、スタッフを含め、140人を超える参加があった。竈で蒸し、搗いたもち米は30kg、20臼にも及んだ。餅を撞くのはもちろん、あんころ餅を捏ねるのも初めての体験。自分で作ったあんころ餅を美味しそうに頬張る。
 
 



 
 
  竈(かまど)って何するもの?お釜の上に積んであるのは何?蒸篭(せいろ)って何するもの? そんな疑問をお母さんにしている子も ・・・。そして、野菜たっぷりの雑煮は百人分は優に作れる大鍋で ・・・。多分こんな大きな鍋や火吹き竹を見るのも使うのも初めて。おかわりも相次ぎ、見事に完食。
 
 




 餅つきの他にもイベントが用意。折しも炭焼きの真っ最中。なぜここで炭を焼いているのか?菊炭がどうできるのか?などの説明を聞く家族。初めて聞く地元の歴史や里山の文化。薪はなぜ必要だったのか? 電動薪割り機で薪を割ってみる。

 そして、初めて見る野生の鹿。去年の春に生まれた子鹿、人を怖がる気配がまったくない。今日公園に来た子どもたちはたくさんの「初めて」を経験したに違いない。たくさんの好奇心や興味、感動を感じる子供に育っていってほしい。



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2020年1月12日日曜日

炭焼き体験塾二日目





 




 炭焼き二日目は窯焚き。窯の中の温度を上げるため、朝8時から約8時間、ひたすら薪を燃やし続け、炎の状態、煙の量・色を観察し、新兵器ディジタル温度計で窯内の温度を計測する。窯木が自己熱分解し、炭化に向かって走り出したと判断したら、薪を取り除き、窯の入口を煉瓦で遮蔽して、今日の作業を終える。遮蔽を始めたのが、午後4時。作業を終え、家路につくころには、もうあたりは薄暗くなっていた。





 朝から夕方までの長い単調な作業ですが、第2回目の炭焼きに備えての作業や、薪割り遊びを兼ねた電動薪割り機による薪割り。公園に遊びに来た人たちへの炭焼きの説明など結構いろいろな作業をこなします。わずかな雪のちらつきがあったが、火を焚いているため、さほど寒くなく、外での作業も気にならない一日。


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2020年1月11日土曜日

いよいよ炭焼き体験塾始まる


 
 
















 いよいよ、今年第1回目の炭焼き体験塾が始まりました。公園の開園後まもなく、ダムのできる前にこの地に住んでいた人たちの生業、文化を継承する形で、先輩たちによって始まったこの炭焼きも、16年目を迎える。窯前で炭焼きの安全祈願をし、太閤秀吉の時代以前から続き、江戸時代には、「日の本一番」と言われた、この地の炭焼きの歴史や、その工程について学び、実際にバイタ作りや窯木の運搬、窯入れを体験してもらう。今回は約400本の窯木が窯に収まった。

 予備乾燥の火入れは、古式に則り、火打石・火打金によって熾した火で行う。無事着火し、30分ほど薪を燃やし、火のとおりを確認したところでこの日の作業は終了。明日は、朝早くから8時間、ただひたすらに薪を燃やし、窯木が炭化を開始するまで、窯内の温度を上げるという単調だが、大事な作業が待っている。


 
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