2020年4月30日木曜日

ナラ枯れ対策は多分これが最後




 新型コロナウィルス感染防止対策で、公園は閉鎖されていないが、公園の駐車場は、丘の駐車場、湖畔の駐車場、ともに閉鎖されている。 園内にいるのは公園職員、関係者、徒歩でやってきた人のみ。いつもの平日のようである。鹿も虫も待ってくれないので、予定していた作業をこなす。ナラ枯れ防止のため、「カシノナガキクイムシ(通称:カシナガ)」の被害を受けた木に、粘着テープを巻く作業である。幼虫が羽化し、飛び立つ5月中旬~6月前にこの作業を終えなければならない。

 平成25年に被害を確認して以降、広い森なので一部だけではあるが、秋に被害を調査し、翌年の春に粘着テープを巻き、秋に対策の効果の確認と新たな被害木の調査をするという地道な対策を繰り返し打ってきたが、その甲斐あってか、平成27年をピークに減少し、昨年は被害木が1本というところまで追い込めた。たぶんこれが最後のナラ枯れ対策と、いつもより入念に、テープを巻く。今年の秋には収束宣言が出せればいいが ・・・。
 
 「対策に奇手なし」。すべきことをすべき時にやるだけ。きっとコロナ対策もそうであろう。
 
 コロナ対策で、訪れる人がめっきり減ったGWの公園。いつもの春と同じように、秋に真っ赤な実で楽しませてくれる「ナナカマド(七竈)」、「日本のブルーベリー」と呼ばれる「ナツハゼ(夏櫨)」、葉や茎がネバネバする「モチツツジ(黐躑躅)」、そして、シーズン最後の桜、「ウワミズザクラ(上溝桜)」が満開。
   





 

2020年4月23日木曜日

まち山にひっそりと咲く(番外編)




  「シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅)」です。私の住んでいる団地の猪名川を挟んだ向かい側の団地、清和台にあり、開発からとり残された渓谷とも言っていいような「まち山」にひっそりと咲いています。川西市の天然記念物にもなっていて、普通だったら人も来ないような急斜面に群生していますが、「虫生川周辺の自然を守る会」のボランティアの皆さんが、保全をし、また安全に観察できるように遊歩道を整備し、いつもはこの時期、4月下旬に、一般の人に見てもらえるように活動を続けています。しかし、今年は例年と違って、コロナウィルスの影響で、開花も開園の時期も一切PRなし。私も「そろそろ時期だが、どうなのかな。多分公開中止だろうな」と気になっていたが、買い物の帰りに寄ってみました。「PRはしていないが、ご覧になりたい方はどうぞ」というボランティアの方の言葉。観察路を入っていく。咲いていました。はやり見事で美しい。他に見に来ている人もなく、今年は特に可憐にひっそりと咲いていると感じました。
  

公園は明るい緑に、シーズン最後の桜も咲き始める




 「ヤマザクラ(山桜)」のピンクに代わって、目にも鮮やかな明るい緑が増してきた公園、今が一番いい季節。でも ・・・・・。緑の一旦を担うのは、この山に自生する沢山の「コナラ(小楢)」。房状の花が風にそよいでいる。
  
 そして「ウワミズザクラ(上溝桜)」。こんなブラシみたいな形をしていますが、れっきとした桜。このシーズン最後の桜が散るとGWを迎える。


 今日も鹿避けネットの破損箇所の修理。気候はよくなったが、よる年波、急斜面の上り下りは結構こたえる。今は、鹿にとっても最もいい季節。「鹿は待ってはくれない」と言い聞かせつつ、作業を続ける。
   


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ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。

森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 
  
 

2020年4月16日木曜日

鹿は待ってはくれない



 


 兵庫県に緊急事態宣言がだされてから、約1週間。3密や人との接触リスクがもっとも少ないと思われる公園には、ネイチャーセンターは閉館されていますが、朝から多く家族連れが訪れています。

 今が新芽が育つ季節、鹿は待ってはくれません。我々、森のクラブも活動です。今日の作業は、獣道などにあたり、ネットが破れている箇所を、ワイヤ・メッシュで補修し、浮き上がっているネットをペグで地面に固定する作業。

 すこし汗ばむような陽気の中、急がずにゆっくりと作業する。こんな作業をすれば、心の中の、コロナ・ストレスは間違いなく減っていると思うが ・・・。
   




 今、満開の花は、「ザイフリボク(采振木)」。細長く、波打つ白い5枚の花びらが印象的。「ザイフリボク」の「ザイ」は「采配(さいはい)」の「采(さい)」に由来するという。「采配」とは戦場で、大将が指揮するときに用いた、何枚もの細く切った紙の房を棒の先につけた道具のこと。



 
【 お知らせ 】
 
ひとくら森のクラブでは、4月19日(日)に
イベント「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり、手作りうどん」
を予定していましたが、
新型コロナウィルス感染拡大防止のため
やむを得なく中止にします。

ご理解をお願いいたします。


 
 
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2020年4月9日木曜日

緊急事態宣言が出されましたが、公園は春のラッシュです


 新型コロナウィルス感染防止のため、兵庫県にも「緊急事態宣言」が出されました。一庫公園は県立公園、「入園はできるの?」、「ボランティア活動は?」と少し心配になりましたが、一庫公園は、ネイチャーセンターの休館がなされたほかは、公園本体はいつもどおり。よく考えてみれば、三密には該当しないし、人との接触もさけることができるリスクがすくない場所。今日は上天気。朝から入園者で、駐車場はいっぱいでした。



 
 

 もちろん我々、森林ボランティアの作業も中止することなく、実施です。この日は、台場クヌギの再生林をとりまいて張り巡らしてある鹿避けネットの点検。そろそろ、クヌギの新芽が芽生えてくる頃です。その前にネットを点検し、破られているところを補修し、クヌギを守らねばなりません。尾根筋へ向かうのは、正月、山頂で安全祈願をして以来。息が上がるのを抑えながら、急斜面で点検と補修を行う。早々に作業を切り上げ、新年度にあたって総会を開き、昨年度の総括と今年度の計画を確認する。




 森は、「ヤマザクラ(山桜)」がそろそろ散り始め、代わって「コバノミツバツツジ(小葉の三ツ葉躑躅)」が満開、可憐な花は、「タチツボスミレ(立坪菫)」でしょうか。春に実をつけるのは、「ナワシログミ(苗代茱萸)」。春のラッシュです。



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2020年4月3日金曜日

公園の桜、ダム湖の桜



 
 

 ちょっと時間があったので、公園周辺の桜を見に ・・・。学校も図書館も体育館も閉鎖とあって、子供連れの家族で、公園の駐車場は午前中で満車。職員の方も「こんなことは初めて ・・・」と。
是非ともこの公園も閉鎖はせずに、こんな時期のオアシスとしてあり続けて欲しい。

 さて、公園の「エドヒガン(江戸彼岸)」。上から「さくらひとくら」と名付けられた、この公園で最も幹が太い「エドヒガン」。直径65cmを超えています。そして、樹高が最も高い「エドヒガン」。調査では31mありました。2010年に、一庫ダムから頂き、私が植えた「エドヒガン」。10年たって立派に花が咲いています。







 その「一庫ダム」のダム湖、「知明湖」の周りや流れ込んでいる渓谷でも、「エドヒガン」や「ヤマザクラ(山桜)」が満開です。桜の名所に行かずとも、ここだけで十分に桜の美しさを満喫できます。




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2020年4月2日木曜日

一株一株丁寧に守ることから始める




 
 


 新年度が始まった。昨年、新たな台場クヌギの再生林にしようと計画をし、伐採を始めた谷筋の「クヌギ(櫟、椚)」の高木に、鹿の食害から保護をするため、切り株、一株一株に支柱を立て、金網で巻く作業。まだ新芽は出てはいないが、出てきて鹿に食べられてしまう前に、先手を打って終えてしまわなくてはならない作業である。この日は、9本の切り株への作業を終えた。




 帰り際に不意の雨。雨に煙る知明湖湖畔の「エドヒガン(江戸彼岸)」も、それはそれで、風情がある。


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