炭焼き入門講座第1弾として、伐採の手順をおさらいしましょうか。まず、伐採する木に、安全な方向に倒すために、チルホール(可搬型ウィンチ)のワイヤを幹に掛けます。チェ-ンソーで切れ込みを入れ、そこそこ切れ込んだ状態で、チルホールですこしテンションをかけ、さらに深く切れ込みを入れます。首の皮一枚残した状態で、チルホールで引っ張ると、音を立てて、望んだ方向に倒れます。倒れた木の大きなを枝を、「玉切り」と言いますが、切断します。
窯の中で、炭化を促進させるために、窯木の上に置く「バイタ」と呼ばれる、長さ30~50㎝ほどの小枝の束を、作ることも重要な作業です。切り落とした枝葉で作ります。伐採した枝葉を無駄にしないためです。昔なら、さらに残った枝葉は、肥料や焚きつけにしたのでしょう、「SDGs」ですね。今はチップとして利用しています。「バイタ」は、一窯あたり約80束ほど必要ですので、自然由来の麻ひもでくくって、炭焼きまでに160束ほど作り、これもきちんと積んでおきます。葉も小枝も、この「バイタ」も麻ひもも炭化して、きれいな炭になります。
こんな作業を繰り返しながら、約1,000本の窯木、160束の「バイタ」を2カ月かけて用意をします。炭焼き本番よりも、この工程、作業が一番大変な作業です。
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森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
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11月からは菊炭の材料となるクヌギの伐採が始まります。
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