今日も「クヌギ(椚、橡)」の伐採、窯木作りです。紅葉が一段と鮮やかになってきました。
そして、「炭焼き入門講座(4)」です。ごくごく簡単にわかりやすく炭焼きの原理を説明しようと思います。
シニア世代の方は小学校の理科の時間で習ったのではないかと思いますが、「炭焼きの原理」は「乾留(かんりゅう)」です。
「木=炭+煙」、言い換えると、「炭=木ー煙」という単純な方程式であらわされます。
空気を遮断するため試験管の中に、わりばしの切れ端を入れ、空気抜けのついたゴム栓で蓋をし、外側からガスバーナーで熱すると、切れ端は炭になるという実験。
「炭焼きの原理」は、まさにそれ。割りばしが窯木、試験管が炭窯とトタン板、空気抜けが排煙口の役目を果たしています。蒸し焼き状態で熱すると、木片から発生する水分や熱分解して発生するセルロース、リグニンなどの大部分は気体(煙)となって外に排出され、一部は冷やされてタールを含む褐色の液体となります。これが「木酢液」です。
子供たちとイベントで作る「飾り炭」もまったく同じ原理です。集めてきた木の葉、枝、松ぼっくり、どんぐり、柿、蛾の繭、竹などを、小さな穴をあけた缶に入れ、焚火の上に乗せ、蒸し焼きにして飾り炭を作ります。金属、石、水以外の有機物なら大抵のものは「炭」になります。カップ麺を蒸し焼きにしたら、お揚げさんともども、見事な「炭」ができました。
実際の炭焼きでも、窯木の上に入れた「バイタ」の枝葉、束ねた麻ひも、壁際に詰めた藁も、そのまんまきれいな「炭」となります。そんないい炭が焼け、「炭出し(窯出し)」のあと、窯前で点ててもらった抹茶のおいしいこと ・・・。
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森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。
11月からは菊炭の材料となるクヌギの伐採が始まります。
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