2015年6月29日月曜日

梅雨空にロケットを飛ばす


 今日は公園の別の活動団体が、ペットボトル・ロケットをつくり飛ばすイベントのお手伝い。人気のイベントで予約がすぐにいっぱいになってしまう。とはいえ、このイベント、製作もそうであるが、発射して遊ぶための広場の安全確保や道具の運搬などにも人手が必要で、もともとの活動団体の人数が少ないため、いつもそれをを大幅に上回る我々グループのメンバーがお手伝い?をしている。この日も5組20人ほどの家族連れが参加。午前中いっぱいかかってロケットをつくり、午後は広い芝生広場で飛ばす。いつもの様に歓声があがる。

 広場の脇にある「ヤマモモ(山桃)」の木には、もうすぐ食べごろになる赤く熟れたはじめた実がいっぱい。鳥たちとの奪い合い?が始まりそうだ。


2015年6月27日土曜日

好ましきものも、好ましからざるものも

 

 暑い。クヌギ再生林。ここは一昨年クヌギを伐採し、新芽がこれから10年かけて、炭材として適当な台場クヌギに育つよう手入れをしている斜面。「ヨウシュヤマゴボウ/洋種山牛蒡」が、人の背丈ほどに伸びている。ここ数日の雨と日差し、格好の条件がそろったようで、あっという間に生い茂った。そして、花が咲き終え、種を残そうと綿毛の種子をつけた「ボロギク/襤褸菊」も。いずれもこれ以上成長したら厄介なので、今日も駆除に精を出す。林に巣を作っているらしい「スズメバチ(雀蜂、胡蜂)」を気にしながらも、仲間14人、フルメンバー総掛かりで、ヤマゴボウ約1,000本、ボロギク約2,300本を一気に抜いた。

 「ヤマゴボウ」によってできた切り株の日陰には、猛毒をもつ茸、「カエンタケ(火炎茸・火焔茸)」が顔をのぞかせている。クヌギの新芽、ヤマゴボウ、スズメバチ、カエンタケ、蝶 ・・・。人間の勝手な基準による好ましきものも、好ましからざるものも集まってくる遊びの山は、平等で多様性に満ちている。
  
  

2015年6月12日金曜日

鹿も喰わない山牛蒡をせっせと抜く



 「ヨウシュヤマゴボウ/洋種山牛蒡」の花である。今にも降り出しそうな曇天。本格的な梅雨、そして花が咲き、実をつける前に抜かなくてはならない。可愛いと言って、花を活ける人もいるようであるが、我々森の手入れボランティアにとっては厄介な外来種、天敵である。

 毒性を持ち、繁殖力が極めて旺盛で、日当たりの良い場所なら、あっという間に背丈を超える高さにまで成長する。鳥は免疫力があるのか、この赤い実が好物で、好んで食べては別の地で種を落とし、また繁殖を繰り返す。宿根草で、「牛蒡」と呼ばれるように、その根は太く、また地中深く横にも走るため、駆除するには鶴嘴(つるはし)で掘らなければならない。3年間駆除した再生林では相当に減っていたが、去年伐採した新しい場所にはもうニョキニョキと生えてきている。

 頑張って抜いた成果は、「ヨウシュヤマゴボウ/洋種山牛蒡」は約800本、「ダンドボロギク/段戸襤褸菊」、「ベニバナボロギク/紅花襤褸菊」、ボロギクは合わせて約3,800本であった。これだけ抜いても、まだまだ残っている。残りは来週にと ・・・。実家の草刈と合わせ、外来種、雑草の駆除に明け暮れた1週間。
  
  

2015年6月6日土曜日

訪れしは、出迎えしは ・・・




 この時期になると、平日でもいろいろな人が公園を訪れる。「トライやるウィーク」という地域の仕事体験に参加する中学生。そして、「自然体験学習」として学びを兼ねて来園する小学3・4年生たち。今日は市内の小学校4年生が100人ほど訪れ、ウォーク・ラリーをした。ラリーを通じて学ぶのは、今真っ盛りの「ヤマボウシ/山帽子」の花、この山で一番大きい「ホオノキ/朴の木」の葉、梅雨入りの今しか見ることのできない「モリアオガエル/森青蛙」の卵塊の観察。炭焼き跡やクヌギ林を通じての里山文化の勉強。そんなお手伝いをするのも我々ボランティア・グループの役割の一つ。

 小学生を出迎えてくれたのは、多分今年生まれたばかりの「ニホンジカ/日本鹿」の仔鹿。親とはぐれたのでしょうか。近くまで寄っても逃げない。そして、大量に羽化したばかりの「ツマグロヒョウモン/褄黒豹紋」。こちらはじっとせず近寄ったらすぐに飛び立つので、カメラに収めるのが難しい。こんな活動、子供たちだけでなく、我々爺さんの「自然体験学習」にもなっている。