2021年10月28日木曜日

色づき始めた公園

 





   
 「コナラ(小楢)」、「イタヤカエデ(板屋楓)」、「イロハモミジ(イロハ紅葉)」、「サンシュユ(山茱萸)」 ・・・。

  
 狂い咲きの「モチツツジ(黐躑躅)」も ・・・。


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公園管理事務所(072-794-4970)まで
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尾根筋での活動は今年最後

 

  
 今日の作業も知明山頂上付近での除伐作業。来週からは、炭焼き用の「クヌギ(椚、橡)」の伐採と窯木作りが始まるので、頂上、尾根筋での作業は今年最後である。

  

 「塵も積もれば山となる」の例えの通り、冬になっても落葉しない常緑広葉樹をすこしづつ除伐して、徐々に森を明るくし、陽の光が地面まで届くようになった。その一方で多分、鹿の食害だろうが、この時期、白い房状の花をつけ、この山のあちこちで見ることができた「コウヤボウキ(高野箒)」の花を、まったくと言っていいほど見なくなった。伐採の最中に見つけた、ハート形の小さな葉。「コウヤボウキ」の幼葉であればうれしいが ・・・。(写真の花は2016年10月撮影)
   


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2021年10月27日水曜日

里山も少しづつ日常に戻り始めつつある

 

  

 兵庫県が小学校4年生を対象に行っているカリキュラム、「里山体験学習」が、長い間の緊急事態宣言が解除され、久しぶりに復活した。やって来たのは、市内の小学4年生、50名ほど。我々もウォークラリーのサポートをして、久しぶりに、子供たちの笑顔や歓声に接した。里山も少しづつ日常に戻り始めつつある。

 ウォークラリー、今日一番の難問は、「下の写真の植物を探し、名前を書きなさい」 私たちでもわかりませんでした。答えは「ヤブソテツ(藪蘇鉄)」。そんなん難しすぎますわ!。


 この山での今年最後の蝶であろう秋の蝶、「アカタテハ(赤立羽)」が、「ホウノキ(朴ノ木)」の大きな落ち葉の上で、翅を休めていた。




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2021年10月21日木曜日

曇り空でも ・・・


  
 曇り空。今日も知明山山頂近くで、除伐を行う。曇り空、そして気温も上がらないので、作業をしていても、そう汗をかくことはない。曇り空でも、光線の加減か、秋になって空気が澄んでいるのか、遠くまで見渡せる。葛城金剛連山、大阪湾、南港に聳えるWTC、関西空港 ・・・。近くは、伊丹空港、新名神高速道路、住宅団地、ダム湖。
  
 絶景、絶景 ・・・。



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2021年10月18日月曜日

どんぐりもナッツだ!!

 

  

 10月16朝放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の「ナッツはなぜ美味しい?」という問題。答えは、「土に埋めてもらいたいから(進化を遂げた)」だという。なぜその答えなのかについての説明は、省略しますが、そもそも「ナッツ」とは何かという定義について解説した森林総合研究所の主任研究員である「直江将司」氏によると、定義は結構「曖昧」で、「ナッツ=硬い殻で覆われていて種を食用とする木の実」というのが一つの定義だそうだ。

 この定義に従えば、栗、ドングリ、松の実などもナッツの一種である。「ドングリ」は、縄文時代から貴重な食料だったそうで、縄文時代の遺跡からも「ドングリ」や「ドングリ」の為の調理器具などが多く見つかっているという。現在でも、「マテバシイ(馬刀葉椎)」の「ドングリ」は、食べられる「ドングリ」の代表。

 私が興味を持ったのは、土に埋めてもらいたいからした「ドングリ」の進化は、「まずい果実をつける」、「種を巨大化」など、いくつかあるが、その一つが、「豊作・凶作を繰り返す」ことだという。たしかに経験上「ドングリ」にも、豊作・凶作の年があり、今年は凶作とまではいかないが、去年に比べてやや少なめであるのは事実。こういう年は過去度々あったが、「クヌギ(椚、橡)」の「ドングリ」は、2年かけて育つので、そのためかと思っていた。しかし、「コナラ(小楢)」の「ドングリ」は1年で成長するのに、たくさん実る年と、全然ぜんぜん実らない年があり、その差が大きいので、かねてから不思議に思っていた。直江氏の解説によると、ナッツは、種が出来る数を自らコントロールしているという。

 理由は豊作の年ばかりだと、天敵の虫が大量発生してしまうので、種の数をわざと減らす年を作る事で虫の数を減らすという。初めて聞いたこの説、ちょっと「目からうろこ」である。

 台場クヌギも、延ばす枝とそうでない枝とを自ら選別するし、夏の猛暑の際、本体を守るため、必要でない葉を木は自ら落してしまうことはよく知られている。

 一庫公園でもいろんな沢山のドングリを見つけることができる。ぜひ、どうぞ。

 
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2021年10月17日日曜日

こどもはみんなアーティスト

 



  
 久しぶりのイベント、木工教室。新型コロナのため、昨年度は3回、今年度は7月に1回開催しただけである。毎回、定員いっぱいの予約を頂きながら、やむを得なく中止にせざるなかったイベント。緊急事態宣言が解除され、マスク着用、手洗い、検温などの対策をしながらでの開催である。
  
 材料は、除伐作業で発生した間伐材。山に返すだけではもったいないんで、子供たちに楽しんでもらおうと、クラブ発足当時から、もう10年間、ほぼ月1で続けている人気のイベント。
  
 いつもながら思うのは、「子供はみんなアーティスト」。「教室」と言っているが、私たちは加工のお手伝いをするだけ。みんな大満足で教室を終えた。
   

 
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2021年10月14日木曜日

知明山の尾根筋を往く

 





  
   
 今日の作業、知明山(標高349.2m)頂上付近の除伐。この時期、花は咲いていないし、紅葉には早いが、木々の葉が落ちだして、見晴らしが良くなり、絶景の中で作業をする。「見晴らしの丘」から、山頂の「こもれ陽広場」までの絶景がみられる休憩所やウッドデッキを紹介しましょう。
  
 「見晴らしの丘」から、山頂の「こもれ陽広場」までは歩いて15~20分ほど。途中、3か所の展望台、ウッドデッキがあり、そこから絶景が広がるが、オススメは、頑張って登ってもらって、3番目の写真、山頂目前のウッドデッキ⑨からのダム湖、川西の住宅街、宝塚連山の眺望。ここは、今年の4月に、除伐をして、眺望を良くした自信のスポット。
  
 頂上からは、真向かいに、「高代寺山」(488.7m)を見通せる。山頂近くには古刹「高代寺」があり、名前の通り「高野山」にお参りが出来ない信者に、代わりにここへお参りすれば同等の御利益があるという寺で、810年「空海」が「高野山」を開く9年前に、この山に立ち寄り、「閼伽井(あかい)神泉」を発見し、「薬師如来像」を祀り、草庵を建てた事が始まりと伝承されている。
  
 その後、960年、「源満仲」が、父「経基公(清和源氏の祖、六孫王)」の霊廟として、薬師如来像を本尊に創建したと伝えられる真言宗御室派の寺院。最盛期には37の大伽藍、12の支院、1200石の寺領を有する有数の寺院であったという。多田源氏の勢力が弱まり、寺運も衰退、秀吉の頃には廃寺となった。その後、江戸時代初期(1650年頃)に再建され、今に至るという。(豊能町史料などによる)
  


 山頂には、この山で一番大きな葉っぱの「ホウノキ(朴ノ木)」の葉が絨毯のように ・・・。また、2018年(平成30年)の台風21号で根元から倒れた木が、そこかしこにそのままになっている。これは、観察路をふさぐなど、来園者の安全にかかわる以外の倒木は、あえて自然の脅威を見てもらうために、そのままにしてある。



  
 その他、江戸時代から、この地の特産物として盛んだった、「一庫炭(池田炭)」の炭焼き窯の跡、多田銀山とつながっている銀銅鉱脈を手掘りした坑道跡の「間歩(まぶ)」があちこちに点在しているのも興味深い。
   
 来園の機会があれば、75歳を超える爺さんでも登れるので、一度登ってみてはいかが ・・・。  

 
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2021年10月9日土曜日

緊急事態宣言解除になって

 

   
 緊急事態宣言が解除になった。平日の来園者が多くなったと感じるとともに、多くの幼稚園園児、保育園園児が、マイクロバスで遠足にやって来るようになった。去年のことを思えば、様変わりである。ドングリを拾ったり、遊具で思い思いに遊んでいる。やっと公園らしくなったと感じる。
   
 今月、17日は久しぶりの木工教室のイベント。多くの予約を頂いているようだ。コロナ対策も含めて準備万端、抜かりなく ・・・。
   
   
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2021年10月7日木曜日

あっという間に一年が経って

 

  
 早いものでもう10月。来年年明けに始まる炭焼きの準備を開始する。鹿の食害にあって、台場クヌギの切り株のほぼ半数が全滅してしまったので、窯木を高木主体に切り替え、しかも必要数ギリギリの伐採を余儀なくされている。
  
 今年も、菊炭を二窯を焼く予定にしているが、必要な窯木は、約1,000本程度。太さ、長さを見計らいながら、必要な窯木数が得られるよう、伐採するクヌギを選定し、目印のテープを巻いてゆく。
  
 今年の伐採予定のクヌギ、高木で17本、台場クヌギで6株を選定した。
   

   
 「秋珊瑚」と呼ばれる「サンシュユ(山茱萸)」の実も、真っ赤に熟れはじめ、好物の「ヒラタケ(平茸)」も ・・・。
    
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2021年10月4日月曜日

ずっと前からSDGsだ

 

 「SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)」とやらで喧しい。ちょっと前は、「生物の多様性」のキャンペーンで喧しかったが、それに代わってのキャンペーンのようだ。

 「SDGs」は、2015年9月の国連サミットで全会一致で採択され、世界が合意した「持続可能な開発目標」。2030年までを期限とする世界共通の「17のゴール(目標)」と、「169のターゲット(具体目標)」から構成され、貧困や飢餓や暴力を撲滅し、地球環境を壊さずに経済を持続可能な形で発展させ、人権が守られている世界を実現することを目指している。キーワードは、「Leave No One Behind(誰一人取り残さない)」。

 我々の活動拠点の公園でも、17のゴールのうちいくつかを、目標に掲げ、「SDGs」に関するセミナーも開かれた。聞いてみると何のことはない、我々がずっと前から、「SDGs」など意識せず行ってきた活動そのものである。我々の活動を「17のゴール」に当てはめてみると、こんな感じになるのかな。




SDGs15 陸の豊かさも守ろう

 我々、森林ボランティアの活動の一丁目一番地である。里山の生態系を守り、持続可能な方法で炭材を得ることや、森林をきちんと管理し、里山を維持管理している。また生物多様性が失われることを防ぐため、絶滅危惧種を一刻も早く保護したり、外来種を駆除するための活動を行っている。


SDGs4 質の高い教育をみんなに
 
 小学校4年生を対象にした「里山体験教室」や「森の幼稚園」活動等による、自然観察の森、里山、クヌギ再生林などをテキストし、体験活用した幼児・初等・中等教育をサポートしている。



SDGs13 気候変動に具体的な対策を

 森の手入れをするということは、保水力のアップ、地盤強化など、気候変動がもたらす自然災害に対する備えを強くし、災害から回復する力を高めることにつながる。

 そしてもう一つは、気候変動の原因となる温室効果ガス排出の減少につながるということである。たしかに我々が地域文化の伝承として焼いている「菊炭」。燃やせば確かに"co2"は発生する。しかしクヌギには再生能力があり、炭材として利用するために、一定のサイクルで切っても新芽を出し、台場クヌギとして再び成長する。燃焼によって排出された"co2"は、「光合成」ともいう「炭酸同化作用」によって吸収され、光のエネルギーを使って葉緑素の働きで、有機物が植物体内で合成される。すなわち、排出される"co2"の量は固定化されるということになる。


SDGs11 住み続けられるまちづくりを

 間伐材を使った子供たちのための「木工教室」、地域住民のための「里山ツアー」、「炭焼き体験塾」など、森づくり活動への参加や理解を得る活動も続けている。



 ことさら「SDGs」などと言わなくても、我々の日ごろの活動が「SDGs」そのものなのだが、「ゴール(目標)」と、「ターゲット(具体目標)」を明確に認識しているかと問われれば、正直、心もとない面もある。これを契機に我々のを「SDGs」の視点で体系づけ、「ゴール(目標)」と、「ターゲット(具体目標)」を明確化してみようと思う。

 そしてさらに大事なことは、この「SDGs」のキャンペーンによって、一般の方が少しでも活動の関心を持ち、できる範囲で参加してもらうことである。我々のクラブも高齢化で体力がおぼつかなくなってきているし、退会をカバーするだけの新規入会がない状態がずっと続いている。また一人退会届が出された。


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