2021年10月14日木曜日

知明山の尾根筋を往く

 





  
   
 今日の作業、知明山(標高349.2m)頂上付近の除伐。この時期、花は咲いていないし、紅葉には早いが、木々の葉が落ちだして、見晴らしが良くなり、絶景の中で作業をする。「見晴らしの丘」から、山頂の「こもれ陽広場」までの絶景がみられる休憩所やウッドデッキを紹介しましょう。
  
 「見晴らしの丘」から、山頂の「こもれ陽広場」までは歩いて15~20分ほど。途中、3か所の展望台、ウッドデッキがあり、そこから絶景が広がるが、オススメは、頑張って登ってもらって、3番目の写真、山頂目前のウッドデッキ⑨からのダム湖、川西の住宅街、宝塚連山の眺望。ここは、今年の4月に、除伐をして、眺望を良くした自信のスポット。
  
 頂上からは、真向かいに、「高代寺山」(488.7m)を見通せる。山頂近くには古刹「高代寺」があり、名前の通り「高野山」にお参りが出来ない信者に、代わりにここへお参りすれば同等の御利益があるという寺で、810年「空海」が「高野山」を開く9年前に、この山に立ち寄り、「閼伽井(あかい)神泉」を発見し、「薬師如来像」を祀り、草庵を建てた事が始まりと伝承されている。
  
 その後、960年、「源満仲」が、父「経基公(清和源氏の祖、六孫王)」の霊廟として、薬師如来像を本尊に創建したと伝えられる真言宗御室派の寺院。最盛期には37の大伽藍、12の支院、1200石の寺領を有する有数の寺院であったという。多田源氏の勢力が弱まり、寺運も衰退、秀吉の頃には廃寺となった。その後、江戸時代初期(1650年頃)に再建され、今に至るという。(豊能町史料などによる)
  


 山頂には、この山で一番大きな葉っぱの「ホウノキ(朴ノ木)」の葉が絨毯のように ・・・。また、2018年(平成30年)の台風21号で根元から倒れた木が、そこかしこにそのままになっている。これは、観察路をふさぐなど、来園者の安全にかかわる以外の倒木は、あえて自然の脅威を見てもらうために、そのままにしてある。



  
 その他、江戸時代から、この地の特産物として盛んだった、「一庫炭(池田炭)」の炭焼き窯の跡、多田銀山とつながっている銀銅鉱脈を手掘りした坑道跡の「間歩(まぶ)」があちこちに点在しているのも興味深い。
   
 来園の機会があれば、75歳を超える爺さんでも登れるので、一度登ってみてはいかが ・・・。  

 
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森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
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11月からは菊炭の材料となるクヌギの伐採が始まります。
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