10月16朝放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の「ナッツはなぜ美味しい?」という問題。答えは、「土に埋めてもらいたいから(進化を遂げた)」だという。なぜその答えなのかについての説明は、省略しますが、そもそも「ナッツ」とは何かという定義について解説した森林総合研究所の主任研究員である「直江将司」氏によると、定義は結構「曖昧」で、「ナッツ=硬い殻で覆われていて種を食用とする木の実」というのが一つの定義だそうだ。
この定義に従えば、栗、ドングリ、松の実などもナッツの一種である。「ドングリ」は、縄文時代から貴重な食料だったそうで、縄文時代の遺跡からも「ドングリ」や「ドングリ」の為の調理器具などが多く見つかっているという。現在でも、「マテバシイ(馬刀葉椎)」の「ドングリ」は、食べられる「ドングリ」の代表。
私が興味を持ったのは、土に埋めてもらいたいからした「ドングリ」の進化は、「まずい果実をつける」、「種を巨大化」など、いくつかあるが、その一つが、「豊作・凶作を繰り返す」ことだという。たしかに経験上「ドングリ」にも、豊作・凶作の年があり、今年は凶作とまではいかないが、去年に比べてやや少なめであるのは事実。こういう年は過去度々あったが、「クヌギ(椚、橡)」の「ドングリ」は、2年かけて育つので、そのためかと思っていた。しかし、「コナラ(小楢)」の「ドングリ」は1年で成長するのに、たくさん実る年と、全然ぜんぜん実らない年があり、その差が大きいので、かねてから不思議に思っていた。直江氏の解説によると、ナッツは、種が出来る数を自らコントロールしているという。
理由は豊作の年ばかりだと、天敵の虫が大量発生してしまうので、種の数をわざと減らす年を作る事で虫の数を減らすという。初めて聞いたこの説、ちょっと「目からうろこ」である。
台場クヌギも、延ばす枝とそうでない枝とを自ら選別するし、夏の猛暑の際、本体を守るため、必要でない葉を木は自ら落してしまうことはよく知られている。
一庫公園でもいろんな沢山のドングリを見つけることができる。ぜひ、どうぞ。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
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