2023年10月28日土曜日

クヌギ伐採、使う道具とその手順は ・・・

 






 前回は伐採作業に使う道具を紹介したので、今回はその道具を使ってする伐採の手順について紹介します。

 まず、「一本バシゴ」を使って、予め決めておいた伐採する木のできるだけ上の方に、携帯用ウィンチ、「チルホール」のベルトを掛けます。伐採して倒したい方向の木などに「チルホール」を設置、固定し、「ベルト」と「ワイヤ」でつなぎます。その方向に適当な木がない場合は、「滑車」を使って方向転換をします。そして軽くテンションをかけておきます。



 
 「チェーンソー」で伐採作業を行います。一定の資格を持った人にしか取り扱いを許可していませんし、伐採担当者以外は近づかないなど、万全の注意を払って作業を実施します。ある程度伐った時点で、「チルホール」で引っ張ると、狙った方向に倒れます。










 倒した後は、ここからが、窯木づくり、バイタ作りの作業です。長さ80cmの「尺」を用いて、幹や太い枝は「チェーンソー」で「玉切り」を、それ以外は、「手のこぎり」、「太枝切ばさみ」、「電動のこぎり」、「マイクロ・チェーンソー」など思い思いの道具で、長さ80cmに切りそろえて「窯木」を作っていきます。小枝は長さ30~50cmの長さにまとめて、「麻ひも」で括り、「バイタ」に束ねます。また、大量に落ちている「ドングリ」は、子供たちの木工細工や「ドングリゴマ」、「ドングリ笛」などに使います。

 

 
 伐採後の切り株には、腐ったり、枯死しない様に、「防腐剤」を塗り、翌年再び萌芽して、7~8年後に再び伐採できる「台場クヌギ」へ成長する様に養生します。できた「窯木」、「バイタ」はきれいに積み上げ、数を数え、累計で2窯分の用意ができたかを確認し、後日、軽トラックに積んで、炭窯前まで運搬します。
  
 そのまま「窯木」として使えないような太い材は、割って「割り木」として窯に入れるか、「薪」として使います。


 
 残った枝葉、木っ端は粉砕して、チップとして利用します。余すところなく使い切る。「エコ」そのもの。こんな作業を繰り返し、2窯分、1000~1200本の窯木をほぼ2カ月かけて準備します。大変な作業ではあるのですが、この時期、さわやかな秋晴れのもと、また全山を彩る紅葉の下での作業、まったく苦になりません。


 

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