2019年6月12日水曜日

歩けばなにか発見がある一庫公園



  緑が濃くなった初夏の一庫公園を歩く。平日なのに結構来園者は多く、丘の駐車場は8割方埋まっている。芝生広場で遊ぶ人、丘の流れで水遊びをする家族、愛犬を連れ、自然観察路をゆっくりと周遊する御夫婦。楽しみ方は人それぞれである。

 
 自生する「ヤマグリ(山栗)」の花。栗の花を「栗花落(つゆおち)」ともいう。。「栗」の花は梅雨の時期までに散ることから、「つゆおち」と読むのだという。このことからも梅雨が間近だというが分かる。気象予報では、関西の梅雨入り宣言はまだ出ていないが ・・・。

 


 

梅雨の前に大群で羽化するのが、「テングチョウ(天狗蝶)」。頭の前にある突起が特徴で、名前の由来だという。そして、鹿の子模様が消えていないところを見ると、昨年生まれた仔鹿でしょうか。逃げることもなく、座って草を喰んでいる。この公園、歩けば必ずなにか発見がある。


 最近読んだ本。「ヴァイバー・クリガン=リード」著、「サピエンス異変」(飛鳥新社 2018年発刊)によると、今の我々の体は、人類の歴史の中ではほとんどの長さを占める狩猟時代に形成されたものである。

 1万年前の「農業革命」。250年前の「産業革命」。そして都市革命、デジタル革命と猛スピードで進化を果たしてきた「現代文明」。しかし、それによってもたらされたライフスタイルの変化に私たちの身体は適応不全を起こしているという。その一例が、腰痛だったり、反復運動過多損傷(RSI)という手指の病気であるが、原因として挙げられるのが、長時間の座位である。

 農業革命により、自分で食料を探す必要がなくなり、産業革命以後オフィスビルによって座って仕事をすることを余儀なくさせられた。デジタル革命以後は、さらにオフィスワークでの長時間の座位を要求され、インターネットの普及により現代人の手は酷使されるようになった。この「座っていて動かない」ということの影響が、健康だけでなく生体力学的にも、身体全体に及んでいるという。腰痛、骨粗鬆症、偏平足、肥満、2型糖尿病、アレルギー鼻炎などが、「ミスマッチ病」ともいえるその影響の痕跡であるという。著者は、解決策として、とにかく座ることから脱却して、積極的に歩くことを提唱している。「ヒトは歩く動物」なのである。



【 森のクラブイベントのお知らせ 】
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&竹パン」
 
   6月16日(日) 10:00~14:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 

【 会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。
活動体験も受付けていますので、公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。
 


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