2023年1月11日水曜日

くどさしを終えてほっと一息

 


  
 朝来て、一番に煙突を外すと、きれいな浅葱色の煙。排煙口の温度を確かめると300℃近くまで上がっている。マッチの点火時間も6秒。すべてが「くどさし」をする条件をクリアしている。30分ほどの「練らし」をしたのち、「くどさし」をすることを決める。






  
 「くど」とは、関西では「おくどさん」などと呼ばれるように、「竈(かまど)」のことである。それを「鎖(さ)す」から「くどさし」と呼ばれている。すなわち、窯へ入る空気を完全に遮断することである。空気が入ってくると、せっかくできた炭が燃えて灰になってしまう。焚口、天井口、排煙口、すべて砂を被せて空気を遮断する。あとは、窯木の化学反応次第で、十分窯を冷やして再び開ける21日の「窯だし」まで、炭の出来栄えは、「天のみぞ知る」ということになる。
  
 10時、「くどさし」完了。多分いい菊炭ができているだろうと期待と願いを込めて解散。1月4日から8日間ぶっとおしの準備と1回目の炭焼きがやっと終わって、正直ほっとしている。お疲れさまでした。2回目が始まるまで、体力、気力を回復せねばならない。
  
 



【 新会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

作業体験。体験入会も受け付けています。

1月、2月は菊炭焼
炭焼きの全工程を体験できます。


公園管理事務所(072-794-4970)まで
   お問い合わせください。  


  



2023年1月10日火曜日

こんなこともしています(続)

 

 今日も昨日と同じように、窯の天井、排煙口の温度、煙の量などを1時間ごとに見ながら、ゆっくりした温度上昇になるように、空気調整口の幅を調整する。

 作業としては1時間に1回の温度計測なので、トラブルなどがなければ、今日も暇。そこで今日もいろんなことをします。




 第2回目の炭焼に向けて、炭焼き前後で体積や重量などを計測し、比較するデータを収集するための、標準木と呼んでいる窯木への番号札の取り付け。節を削ぐのに使った鉈も磨いてピッカピカにする。2日間で200リットルのタンクいっぱいになった木酢液の抜き出しも行う。過去にタンクから溢れ出したという苦い経験がある。
  
 

  
 クラブ員が家庭菜園で育てた「安納芋」を持ってきたので、早速、焼き芋に ・・・。持ってきた御本人が「美味い」と自画自賛、悦に入っていた。
  

  
 この日の一番の体験は、「間歩(まぶ)」の見学。大きな間歩があると噂には聞いていたのですが、かなり上が陥没していて、危険なので立ち入り禁止にしているとのこと。公園事務所の方の案内で、初めて見ることができた。
  
 「間歩」とは、銅鉱石を露天掘りした跡で、北摂には、「多田銀山」に代表されるように、一庫公園の「知明山(奇妙山)」を中心として箕面市、池田市、川西市、宝塚市、能勢町、豊能町、猪名川町の43町にわたる東西20km、南北25kmの広大な鉱山地帯が形成されている。この地域一帯には、全部で2800余の「間歩」が残っているといわれ、一庫公園内には17カ所あり、「エドヒガン」とともに、市の天然記念物に指定されている。

 奈良時代から銅を算出していたらしく、この地で採掘した銅が「東大寺の大仏建立に寄進された」という伝承もあり、銅の精錬技術と、この地で焼かれていた「炭」の強い関連性が窺える。

 そんな歴史や地域の文化、特徴が凝縮されているのがこの公園であり、炭焼きを通じて、文化の伝承を担っていると自覚でき、地域の文化、歴史などを幅広く学べるのである。



 




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2023年1月9日月曜日

こんなこともしています

 


  
 前の日に窯焚きをして、窯木が熱分解を始めるまで温度を上げ、薪を取り除き、窯口を遮蔽した。炭焼き3日目は、徐々に炭化を促進させる「蒸らし」という工程の日。二日間かけてゆっくりと焼き上げます。ここで急激に温度をあげたりすると、樹皮が剥げたりして、いい菊炭にはならない。決め手はゆっくりした温度上昇。過度に空気を供給しない様、窯の天井、排煙口の温度、煙の量などを1時間ごとに見ながら、空気調整口の幅を調整する。
  
 作業としては1時間に1回の温度計測なので、トラブルなどがなければ、暇。そこでいろんなことをする。



 鉈を使っての窯木の節や突起の削ぎ落し。玄能と楔を使っての薪割り。いずれも第2回目の炭焼きに向けた作業。




  
 ドングリや松ぼっくりで飾り炭を作ったり、枯れ松でトーチを作ってみたり ・・・。松脂があるので実によく燃える。毎年恒例、お待ちかねのぜんざいも作る。そうそう穏やかな休日、公園に訪れた人への説明も大事な仕事。
   

 

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2023年1月8日日曜日

一日中、炎と煙を見ていた

 


   
 炭焼き二日目。窯焚きの日。一日中、炎と煙を見ていた。美しい。10年以上炭焼きをしているが、飽きない美しさ。

 8時間以上薪を燃やして、窯の中に熱風を送り、窯木が自分で熱分解を始める温度まで上げる。十分に温度が上がると、もうそれ以上外部から熱を送り込む必要がないので、わずかな空気供給口を残して、窯口を遮蔽する。






 ここで威力を発揮するのが、前回の炭焼きの時から考案して使いだした、耐火性に優れ、強度もある「ALC(軽量気泡コンクリート)」。材料は、「住友金属鉱山シポレックス(株)」様から提供されたものを加工して使っているが、これがすこぶる優れもの。
  
 以前は燃え盛る炎の前で、髪や眉毛をチリチリにしながら、耐火煉瓦を粘土で一つ一つ積み上げていくという、まさに3Kを絵にかいたような過酷な作業だった。それが一気に解消され、あっという間に遮蔽作業が完了するようになった。じいさんたちの知恵の結果である。

 










2023年1月7日土曜日

始まりました 第1回目の炭焼き

 



 
 いよいよ始まりました、第1回目の炭焼き。昼頃から雨の予報が出ていたので、安全と成功を祈願する神事の後、「窯入れ」を急いで行う。窯木479本、バイタ77束、藁10束をギッチリと詰め込みました。どうやら雨が降り出す前に「窯入れ」を終え、予備乾燥をして今日の炭焼き作業を終える。
  
 明日は「窯焚き」。8時間以上、ただひたすら薪を焚いて熱気を窯に送り込み、窯木がその熱で自己熱分解を起こすのを待つのみです。ここが最初の成否の分かれ目。








  

2023年1月5日木曜日

炭焼き準備完了

 




  
 実に色々な準備をします。標準木の選定とタグ付け、計測器や道具の確認と手入れ、粘土の採集と乾燥、木酢液回収のための煙突、パイプ、ホースのタール落とし、窯周辺の清掃や道具小屋の整理整頓 ・・・・。

  
 準備万端、手抜きはしません。あとは本番を迎えるばかり。さて、天気がちょっと心配だが ・・・・。


 仕事を終え、園内を散策したら、石垣の水抜きパイプのなかに、秋に孵化したものとみられる「ヤモリ(家守)」の卵の殻を見つけた。

炭焼き体験、まだまだ余裕があります。ぜひ ・・・・。




2023年1月4日水曜日

さあ、始動


 新年あけましておめでとうございます

 年末に作った「ミニ門松」。まあまあの出来栄えと自画自賛。


 いよいよ活動開始です。まずは安全祈願。クヌギの伐採があったため、久しぶりに知明山山頂に上り、お神酒、二礼二拍一礼で今年一年の活動の安全と炭焼きの成功を祈願する。そして、ほぼフルメンバーが集まったので、記念に集合写真をパチリ。


 7日から始まる炭焼きの準備を始める。何事も準備万端から手抜きをしないことが成功への道である。道具や機器などちゃんとそろっているか、ちゃんと動くか、などのチェックを全員で手分けして行う。

 そして大事なのは、炭窯の乾燥。窯内の温度を早く500℃以上に上げ、窯木の自己熱分解を促進し、維持しなくてはならないのである。前回から約1年、ずっと放ってあったので冷え切っているので熱が逃げやすい。何回も炭焼きができるのであれば、第一回は窯を温めることもかねて焼くことができるのだが、2回しかできないので、そんな贅沢なことはできない。窯内に置いたトタン板の上で小炭を燃やし、土中の水気を追い出し、窯を温める。初回の窯から美しい菊炭を焼き上げることを目指して、最善を尽くす。

 炭焼き体験塾。まだまだ余裕があります。ぜひ、ご参加ください。