2023年1月8日日曜日

一日中、炎と煙を見ていた

 


   
 炭焼き二日目。窯焚きの日。一日中、炎と煙を見ていた。美しい。10年以上炭焼きをしているが、飽きない美しさ。

 8時間以上薪を燃やして、窯の中に熱風を送り、窯木が自分で熱分解を始める温度まで上げる。十分に温度が上がると、もうそれ以上外部から熱を送り込む必要がないので、わずかな空気供給口を残して、窯口を遮蔽する。






 ここで威力を発揮するのが、前回の炭焼きの時から考案して使いだした、耐火性に優れ、強度もある「ALC(軽量気泡コンクリート)」。材料は、「住友金属鉱山シポレックス(株)」様から提供されたものを加工して使っているが、これがすこぶる優れもの。
  
 以前は燃え盛る炎の前で、髪や眉毛をチリチリにしながら、耐火煉瓦を粘土で一つ一つ積み上げていくという、まさに3Kを絵にかいたような過酷な作業だった。それが一気に解消され、あっという間に遮蔽作業が完了するようになった。じいさんたちの知恵の結果である。

 










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