2023年1月10日火曜日

こんなこともしています(続)

 

 今日も昨日と同じように、窯の天井、排煙口の温度、煙の量などを1時間ごとに見ながら、ゆっくりした温度上昇になるように、空気調整口の幅を調整する。

 作業としては1時間に1回の温度計測なので、トラブルなどがなければ、今日も暇。そこで今日もいろんなことをします。




 第2回目の炭焼に向けて、炭焼き前後で体積や重量などを計測し、比較するデータを収集するための、標準木と呼んでいる窯木への番号札の取り付け。節を削ぐのに使った鉈も磨いてピッカピカにする。2日間で200リットルのタンクいっぱいになった木酢液の抜き出しも行う。過去にタンクから溢れ出したという苦い経験がある。
  
 

  
 クラブ員が家庭菜園で育てた「安納芋」を持ってきたので、早速、焼き芋に ・・・。持ってきた御本人が「美味い」と自画自賛、悦に入っていた。
  

  
 この日の一番の体験は、「間歩(まぶ)」の見学。大きな間歩があると噂には聞いていたのですが、かなり上が陥没していて、危険なので立ち入り禁止にしているとのこと。公園事務所の方の案内で、初めて見ることができた。
  
 「間歩」とは、銅鉱石を露天掘りした跡で、北摂には、「多田銀山」に代表されるように、一庫公園の「知明山(奇妙山)」を中心として箕面市、池田市、川西市、宝塚市、能勢町、豊能町、猪名川町の43町にわたる東西20km、南北25kmの広大な鉱山地帯が形成されている。この地域一帯には、全部で2800余の「間歩」が残っているといわれ、一庫公園内には17カ所あり、「エドヒガン」とともに、市の天然記念物に指定されている。

 奈良時代から銅を算出していたらしく、この地で採掘した銅が「東大寺の大仏建立に寄進された」という伝承もあり、銅の精錬技術と、この地で焼かれていた「炭」の強い関連性が窺える。

 そんな歴史や地域の文化、特徴が凝縮されているのがこの公園であり、炭焼きを通じて、文化の伝承を担っていると自覚でき、地域の文化、歴史などを幅広く学べるのである。



 




【 新会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

作業体験。体験入会も受け付けています。

1月、2月は菊炭焼
炭焼きの全工程を体験できます。


公園管理事務所(072-794-4970)まで
   お問い合わせください。  





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