2020年1月28日火曜日

炭を焼いている間にもしなければならない仕事はある

 
 
 

 


外から熱を加えず、窯内の窯木が自己熱分解をして炭化が進行していくことを、「蒸らし」といっているが、この窯木から水分などが抜けていく工程をじっくりととることが、いい菊炭が焼ける条件にもなっている。この工程は温度を計測する作業が主体であるが、この間にもやることはいろいろある。

 まず、来年以降の炭焼きに使う薪の準備。1回の炭焼きで使う薪は約60本。しかも強い火力を得るため、2年以上乾燥したものを使うことにしている。薪小屋から、2017年、2018年に割った薪を窯の前に移動させ、空いたスペースに今年割った薪を積み上げ乾燥させる。窯の脇に見事に組みあがった薪。そして薪小屋にもこの冬割った薪を積み上げ、「20」と記入した。多分3年後の炭焼きで使われる予定。先の長い話であるが、昔の人の里山の生活には、ゆっくりとした生活のリズムが流れていたのだろう。

 

     
 もう一つは、窯木から出る大量の水分と含有物。それを「木酢液」として回収しているが、一回の炭焼きで、平均150~200リットルくらいタンクに貯まる。それを忘れずに抜いておかないと、溢れて大変なことになる。そんな雑用も手を抜かずにすることも大事である。



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