2025年1月30日木曜日

第2回目炭焼きの「くどさし」を終える

 

 

 第2回目の炭焼き塾、「くどさし」を終え、あとは2月8日の「窯出し」を待つばかり。今回の炭焼き塾、2回とも雪も降らず天気に恵まれ、良い炭焼きとなりました。課題であった「くどさし」のタイミングも明らかに出来、10年がかりの「炭焼きマニュアル」も完成しそうです。下は第1回目の炭焼きの菊炭、やはり美しい。



【 新会員募集中 】
 
ひとくら森のクラブでは新会員を募集しています。
森林ボランティアや炭焼きを楽しみたい方ならどなたでも結構です。
自然に親しみながら楽しく活動してみませんか。

通常時の作業体験、体験入会も受け付けています。

原則、木曜日の9:30から昼までの午前中の作業です。
詳しい日程、注意事項などは
公園管理事務所(072-794-4970)まで
お問い合わせください。  






2025年1月27日月曜日

炭の出来ばえは ・・・





  
 第1回目の炭焼きの「窯出し」の日。「くどさし」で焚口と排煙口を覆っていた砂を取り除き、窯を開く。何回迎えても、ドキドキする瞬間である。まだ温かい窯の中から、炭を一本一本丁寧に取り出して並べていく。きれいな炭だ。バイタも藁もそのままの形で炭になっている。見た目の良炭率は92%であった。

 切断したり、抵抗値を測定してみないと、はっきりは言えないが、心配した炭の出来ばえは、まあまあと言えよう。評価は後回しにして、すぐに2回目の炭焼き、「窯入れ」に取り掛かる。



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2025年1月24日金曜日

心配の種は尽きまじ ・・・

 




 25日の「窯出し」を静かに待っている炭窯。この日の活動は25日から始まる第2回目の炭焼きの準備。窯木の整理やら試験木の計測などの作業を行います。「窯出し」。わくわくする期待は高まるが、今年の冬はかなり乾燥しているので、例年30%ほどある窯木の含水率が13,14%ほど。例年の半分程度であり、端面にクラックが走っている窯木も。これが炭の出来ばえ、特に「菊炭」の文様に悪影響を与えなければいいのだが ・・・。心配の種は尽きまじである。


【 炭焼き体験塾の募集 】

炭焼き体験塾が始まっています。
第2回目は、1月25日(土)からです。
詳しくは公園ホームページをご覧ください。



2025年1月18日土曜日

炭焼きの合間に ・・・

 

  
 炭焼きの合間に公園をウォーキングしてみました。イノシシが地面を掘り返して、餌を探しています。



  
 「オオシマザクラ(大島桜)」の花芽はまだ堅く、「ヒサカキ(非榊)」はもうびっしりとその実が鈴なりに。公園で一番先に咲く「ミツマタ(三叉)」、「アセビ(馬酔木)」はすっかりその準備ができているようだ。



 少し萎れかかってはきたが、冬で彩のない中で、「サザンカ(山茶花)」の鮮やかな紅がひと際目を惹く。



【 炭焼き体験塾の募集 】

12月2日より1月に行われる
炭焼き体験塾の募集が始まっています。
第2回目は、1月25日(土)からです。
詳しくは公園ホームページをご覧ください。












2025年1月16日木曜日

蒸らし、練らし、くどさし、あとは窯出しを待つばかり

 





 窯入れ、窯焚き、2日間の蒸らしと順調に炭焼きを進めてきた5日目は、工程の中で最も重要な炭の出来ばえ、品質を決める「練らし(精錬)」、「くどさし」の作業。
  
 窯の天井温度が約500℃、煙道口温度が約230℃程度になったのを見はかって、焚き口の空気調整口を全開にして空気を送り込み、一気に温度を上げ、不純物や水分を排出します。これを「練らし(精錬)」と言います。1時間~2時間程度の「練らし(精錬)」のあと、天井温度が600℃、煙道口温度が300℃、煙道からの煙が「浅葱色」もしくは無煙になったのを確認して、焚き口、煙道口、天井口を砂で覆い、酸素の供給を絶ちます。
  
 炭化がほぼ完了しているので、これ以上空気を供給すると、せっかくできた炭が燃えて、灰になってしまうからです。これを「くどさし」と言います。「くど」とは、関西でいう「おくどさん」、「竈(かまど)」のことで、これを「鎖す」から「くどさし」と言います。
  
 あとは、炭窯が自然に冷めるのを待ってから炭を取り出す「窯出し(炭出し)」と言う最後の工程のみです。さてどんな炭になっているか? その出来ばえは? 何回炭焼きをしても心が躍る瞬間が25日に待っています。



【 炭焼き体験塾の募集 】

12月2日より1月に行われる
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第2回目は、1月25日(土)からです。
詳しくは公園ホームページをご覧ください。









2025年1月13日月曜日

窯焚き、そして蒸らしへ

 


 
 日曜日は一日中「窯焚き」。朝8時から夕方4時まで約8時間、ただひたすら薪を燃やして、窯内の温度を窯木が自己熱分解を始める温度まで上昇させます。一般の参加者にとっては、まあ暇と言うか、炎と煙を見るほかにすることがありません。だから参加者を飽きさせないように、色んなイベントを実施します。その一つが。「くぬぎ鍋」。



  
 炭焼きは、窯入れから窯出し(炭出し)まで、約2週間かかります。それを5時間ぐらいに短縮して、炭焼きの原理と言うか工程を学んでもらおうと、考案したプログラム。ダッチオーブンに直径約7㎝、長さ約5㎝に切ったクヌギの枝を入れます。底、全体をもみ殻で覆って、蓋をし、火にかければ約5時間くらいで、ものの見事に「菊炭」が出来上がります。人呼んで「くぬぎ鍋」。


 その他にも、薪割体験、焼き芋、餅焼きとぜんざい、里山ツアーと飾り炭づくり など、いろんな体験をして、炭焼きや里山に興味を持ってもらいます。


 さて、炭焼き3日目。連休も3日目。公園は穏やかで暖かい日差しに包まれました。多くの来園者が久しぶりの陽光を楽しんでいます。


 今日から窯出し(炭出し)までは、クラブ員だけでの炭焼き、今日は「蒸らし」工程。窯の天井と煙道口の温度を1時間ごとに計測し、その推移を見ながら、窯内でゆっくりと炭化が進行しているかどうかを見守ります。
  
 温度計測のほかは、新しい楔の切れ味を試したり、チェーンソーの目立て、溜まった木酢液の取り出しをします。「何をやっているんだろう」と好奇心でやってくる来園者への説明も大事な仕事。大きな変化やトラブルもなかったので、早めに片付けて帰宅の途に。


【 炭焼き体験塾の募集 】

12月2日より1月に行われる
炭焼き体験塾の募集が始まっています。
第2回目は、1月25日(土)からです。
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2025年1月11日土曜日

いよいよ今年の炭焼きを始めました

 





   
 いよいよ炭焼きの始まりです。第一回目は12人ほどの参加申し込みがありました。雪が心配されたものの、朝から快晴ともいえる天気、炭焼き日和です。
  
 最初に、炭焼きの成功と安全を祈願して2礼2拍1礼。そのあと炭焼きに関するプレゼンテーションをして、窯入れです。リーダーの指示に従って、手渡しで順番に、窯木、バイタ、藁を窯に運び込みます。第1回目は、窯木525本、割り木17本、バイタ127束、藁20束が入りました。

 トタン板で遮蔽し、焚き口を作り、火打石と火打ち金で火を熾し、雪で濡れている窯木、バイタを乾燥し、火の通りを確かめる予備乾燥をしてこの日は終了。

 第2回目は、1月25日(土)からです。


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2025年1月10日金曜日

今日も炭焼きの準備を

 

 

  今日も大雪の予報でしたが、朝の内は雪も降らず、薄日がさす時も。でもしっかり氷は張っています。





 
 昨日やり残した準備、窯の乾燥、火打石による火熾しの時に使う「ほぐち(火口)」づくり、ダッチ・オーブンによる菊炭づくりにつかうミニ「窯木」の作成などを行いました。


 昼近くなって帰り時には、雪がしっかり降ってきました。明日が炭焼き初日、どうなることやら ・・・。最悪の場合も想定しておかなくては ・・・。


【 炭焼き体験塾の募集 】

12月2日より1月に行われる
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