下草刈りをした「タケニグサ(竹似草)」が生い茂っているのは、台場クヌギの再生林、正しく言えば、かって台場クヌギの再生林だった斜面である。平成22年(2010年)、23年、24年、25年(2013年)と炭焼き用の窯木を得るために、台場クヌギを皆伐した斜面である。それまではそんなことはなかったのだが、このころ一気に鹿の頭数が増えたためか、新芽が出るたびに繰り返し食べられてしまうという鹿の食害にあって、全ての切り株が枯死してしまった。そのため、遮るものがなく陽当りが良くなった斜面一面に「タケニグサ」が生い茂るようになったといういきさつがある。
この時点から鹿と我々との闘いが始まったわけであるが、その後、台場クヌギ再生林の復活を目指し、枯死した斜面に「クヌギ」の苗を平成28年(2016年)から毎年100本づつ、3年にわたって植樹をした。斜面にまるで墓標のように立っている白い筒状のものは、鹿から苗を守るためのツリー・シェルターである。それから、4、5年経った苗のいくつかは、もう鹿が届かないくらい十分に成長したので、成長の枷になっているシェルターを外すことにした。これからは自力で育っていて、大きなクヌギに成長して欲しいと願うばかり。そして残りの幼木も早くシェルターが外せるように大きくなれ。
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