2017年8月26日土曜日
手当たり次第に切り落とすのは ・・・
「コナラ(小楢)」や「クヌギ(櫟、椚)」などの小枝が散乱している。「チョッキリ虫」、正しくは「ハイイロチョッキリ(灰色短截虫)」が手当たり次第に切り落とした枝である。まだまだ細い枝だし、ドングリも小さいのであるが、ドングリには、はっきりと卵を産み付けた孔が見える。この卵が来年孵化し、また幼虫に ・・・。虫の世界では、もう秋が始まっている。
山頂付近で、伐採作業。蝶の世界は恋の季節。なかなか静止せず、カメラで撮ることはできなかったが、何組かの「オオムラサキ(大紫)」、「カラスアゲハ(烏揚羽)」が群れ飛んでいる。秋になれば、この公園でも、南下する途中で飛来する「アサギマダラ(浅葱斑)」を見かけることができる。
2017年8月18日金曜日
お盆にヒサカキを伐る
お盆の山作業。みんな高齢者、熱中症を警戒しながら、あまり無理をせずに、山頂までのぼり、軽い伐採作業で終える。いつもは植生の多様性を妨げているため、伐採の対象となっている、常緑広葉樹の「ヒサカキ(非榊、柃、姫榊)」を伐る。仲間の何人かは、持って帰り、墓や仏壇に備えるそうだ。「サカキ(榊)」が手に入らない場合、「ヒサカキ」を代わりとして、墓・仏壇へ「仏さん柴」として供え、また玉串として利用することが多いと聞く。我々も新年、炭窯の「窯開き」の時に玉串として奉じている。間伐の対象木であるが、お盆のこの期間は役に立っているようだ。
2017年8月11日金曜日
生存競争の夏
いつもは吹き上がってくる麓のダム湖からの心地よい風が全くない。直射日光がない分まだましであるが、それでもジメジメと蒸し暑いことこの上もない。山頂まで上がり、各自1、2本伐ってから、3日前の台風による影響がないか、自然観察路の安全点検に向かう。
セミがいつもと鳴き方とは違う。断末魔のように聞こえる。よく見ると、なんと蜂に攻撃されている。ハチの種類まではわかりませんが、黒いハチが自分より何倍も大きなセミを地面に押さえつけている。森の中で繰り広げられている厳しい生存競争、弱肉強食の世界。そして、1m20cmほどの蛇の抜け殻を見つける。「人間もこうだったら ・・・」と考えると、こちらはなんとなくユーモラス。たしか「手塚治虫」の漫画にあったような? ・・・。
2017年8月4日金曜日
目にはさやかに見えねども
伐採作業のため、今日も頂上を目指して、木漏れ日の山道を登っていく。麓から吹き上がってくる風が心地よく、一休みすると、もう動くのが億劫になってしまう。「ニイニイゼミ」、「アブラゼミ(油蟬、鳴蜩)」、「クマゼミ(熊蝉)」、「ミンミンゼミ」が一斉に鳴いている。里では、秋の季語にもなっている「ヒグラシ(蜩、茅蜩、秋蜩、日暮、晩蝉)」も鳴き始めたという。「ナツハゼ(夏櫨)」が赤い実をつけている。「ナツハゼ」の実は、「日本のブルーベリー」と呼ばれ、花や果実を観賞するだけではなく、果実を生食やジャムなどに加工して楽しむ人も多く、近年人気が高いという。夏に「ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)」のような紅葉が見られることから名づけられた。
頂上へ抜けると、見上げる青空には、「うろこ雲(鱗雲)」にも似た雲が ・・・。こんな歌が浮かぶ。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる
(古今和歌集・巻4・秋歌上 藤原敏行朝臣 秋立つ日よめる)
「立秋(りっしゅう)」は、二十四節気の第13節。たしか、8月7日ごろ。
2017年7月28日金曜日
いずれは「森ガール」になって
今日も猛暑の中を山作業。森に入ると冷やりと束の間、涼を覚える。甘酸っぱい香りが漂っている。ナラ(楢)系の樹木からでる樹液の匂い。夜になればきっと、たくさんの「カブトムシ(甲虫、兜虫)」や「クワガタムシ(鍬形虫)」が集まっていることだろう。
今日の作業は、枯死した「ヤマザクラ(山桜)」の伐採。観察路の脇にあるため、台風の季節の前に伐採しなくてはならない。また、フェンスのすぐ脇にあるので、フェンスを壊さないような方向に倒さねばならない。じっとしているだけでも暑いが、チェーンソーとロープを交代で担いで山頂まで登る。作業の準備をしていると、3,4歳の女の子がお父さんと通りかかった。けっこうな急登を頑張って登ってきたのだ。我々の作業にいたく興味があるようで、引き倒す作業を手伝ってもらった。いずれは「森ガール」になってくれれば ・・・。
本日見かけた「キノコ(茸)」。松の切り株に発生していることからすると、「マツオウジ(松旺子)」であろうと、先達は言う。傘は白色から淡褐色で、初めは半球形、やがてほぼ平らに開くという。
2017年7月25日火曜日
ああ、夏休み
夏休みが始まって最初の休み。山の公園には「丘の流れ」という水遊びができる格好の場所があるので、開園と同時に朝から多くの子供たちが水遊びをしている。林の中には、カブトやクワガタ狙いの捕虫網を持った多くの子も。我々はといえば、別のグループが主催する公園の人気イベントの一つ、ペットボトル・ロケットの製作と試射のイベントのお手伝い。一時降った雨も上がり、子供たちだけでなく親の歓声も響く。これからが、この公園が一番賑わう季節、夏休み。
2017年7月21日金曜日
この風の心地よさがたまらない
梅雨明けの猛暑。全く逃げようともしない鹿の親子を横目で見ながら、伐採作業のため、山頂近くまで上がる。
この日は、チェーンソーを使って、「アラカシ(粗樫)」など常緑広葉樹の高木を伐採。10数本伐採しただけで、見違えるように森が明るくなり、麓からの上昇気流が、さあっと抜けるようになる。うれしいのは、この風である。木漏れ日の心地よさと癒しの風。暑さも疲れもいっぺんに吹き飛ぶ。
熱中症を避けるため、早めに山をくだり、エアコンの効いた部屋で、メンバーが家庭菜園で採れたという「ミニトマト」と「黒豆」、同じ公園で活動するアウトドア料理のグループが差し入れくれた「鹿肉の燻製」を頂く。ほっとするコーヒー・タイムである。
2017年7月9日日曜日
人間様にも動じることなく
山作業中に出くわした親子連れの鹿。脅かしても全く動じることもなく、じっとこっちを見て動こうともしない。天敵ながら、ある種の風格というか、神々しさすら感じるから不思議である。鹿除けのために設置したツリー・シェルターにより、4月に植樹したクヌギ苗は守られているので一安心。ひとしきり草を喰んだあとは、ゆっくりと森に消えていった。
2017年7月6日木曜日
子供達とヤマモモを採る
今年もまた、公園の「ヤマモモ(山桃)」を採集する。例年だと6月の下旬が、熟れ頃、採り頃なのであるが、今年は1、2週間遅く、そして実もちょっと小振りである。しかし鮮やかな暗赤色、実に美味しそうに熟れている。
口に含んでみる。酸味と甘さが程良く調和している。週末に「食育」として、ヤマモモ・ジュース、ヤマモモ・ジャム、ヤマモモ・ピザをつくるグループの子供たちと一緒に採集したが、我が家でも、きっと美味しいジャムができそう。
2017年7月1日土曜日
やっかいな羽化の季節
6月初旬、「カシノンガキクイムシ」(以下、カシナガ)のもたらす「ナラ枯れ」への対策を急いで終えたばかり。
しかし、「コナラ」の根元に大量のフロス発見。対策漏れの被害木から、「カシナガ」が羽化し、飛び立ったのである。
「カシナガ」は、大群で、健全な「ミズナラ(水楢)」、「コナラ(小楢)」、「カシ(樫、橿、櫧)」類を中心とした木に飛来し、集団で穿入する。そして穿入した木の中で、卵を産み、越冬する。その時に、「ナラ枯れ」の原因となる「ナラ菌」を伝搬し、その繁殖により、樹幹の水分通道機能が悪化し、ひどければ急激に枯死にいたる。
羽化して成虫となった数千匹の「カシナガ」は、翌年7月になると、また飛び立ち、付近の健全な「ナラ」類に飛来し穿入する。それを繰り返すという厄介な虫である。我々の対策は、羽化し、新しい被害木を求めて飛び立つ前に捕獲するために、前年に見つけた被害木に専用の粘着テープを被害木に巻くという方法を採っている。しかし、この広い公園で全ての被害木に対策をするのは、時間的にも予算的にも無理であるが、この方法を続けることにより、確実に被害木を減らしてゆくことができると考えている。
被害木が発見された2013年の翌年、2014年から対策を続けているが、定点観測エリアでは、8本、20本、45本、25本と一昨年をピークに被害木が減少し始めている。効果が出てきたと期待したい。しかし、気を緩めることなく、まだまだ、虫との戦いが続く。
こんな里山林の保全や炭焼きなど、森林ボランティアとしての地道な活動が評価されたのか、今年の6月10日、「みどりの愛護」のつどいで国土交通大臣表彰を頂いた。
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