竈(かまど)場で飯を炊いていた仲間が指差す。「竹に蜂が巣を作っている!!」と。なるほど軒下に吊るした長さ2mほどの竹に、真っ黒い蜂が出入りしている。よく見ると、竹の両端部を塗り固め、3箇所の水道の蛇口のような出入り口を作っている。雨風や天敵の侵入を防ぐためだろう、その見事な出来栄えに、すっかり感心してしまった。蜂の種類など全くわからないので、とりあえず軒から下ろして、安全なところへ移した。放棄されているようだが、いくつかの他の竹にも巣を作っている。いままで全く気がつかなかった。
泥で巣を作る蜂。なんとなく聞き覚えがあったので、調べてみると、どうやら「エントツドロバチ(煙突泥蜂)」らしい。間違っていたら、ご指摘ください。鹿の次は蜂、悩みの種は尽きない。
「オオカバフスジドロバチ(大樺斑条泥蜂)」、「オオカバドロバチ(大樺泥蜂)」とも呼ばれ、本州から九州にまで生息している「ドロバチ(泥蜂)」の仲間だそうだ。全体が黒く、腹部に2本の黄色い帯、胸背部は黒一色の体長18㎜前後。竹筒や岩の隙間などに、泥で巣を作る。巣には「イモムシ」などを運び入れ、幼虫の餌にし、巣作り中は、巣の出入り口を泥で煙突状に伸ばす習性があり、名前の由来になっているという。やっかいな蜂ではあるが、巣の出入り口を作る技の妙には、すっかり感心してしまった。(蜂の写真はNETより無断拝借)
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