2018年1月7日日曜日

霜柱を踏みしめて初山仕事へ



 
 山の初仕事は、日陰にうっすらと雪が積もる中を、霜柱を踏みしめて山頂まで上る。山頂のちいさな岩にお神酒を捧げ、二礼二拍一礼と作法通りに、安全祈願をするのが慣わし。また今年の山作業が始まるのだ。活動フィールドの公園は48ヘクタールと広大。毎年一年間ほぼ同じような作業を繰り返すのだが、その影響や効果などたかがしれているかもしれない。しかし、繰り返して続けることが大事なことだと信じている。途中、「モミ(樅)」の大木を仰ぐ。たしか一昨年、落雷にあって、幹の上部が真っ二つに裂けている。それでもなお、青々とした葉を茂らせ、必死に生きながらえている。仲間の爺さんたち、なんとなく我が身になぞらえ、しばし感嘆と共感の思いで仰ぎ見る。そして、炭焼きの準備をしながらの正月談義、孫談義。「来るのは嬉しいが、帰るのも嬉しい」。そんな意見に皆がうなづく。正月は突然、穏やかな日常に、非日常が割り込んでくるのだから、それが爺婆たちの本音であろうか。
   
 
 
   
 

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