2014年1月17日金曜日
餅を搗き、餅を頬張る
遊びの山の公園に登録している活動団体、5団体が合同で開催する毎年恒例の新年餅つき大会が今年も大寒波襲来の中で行われた。この寒さにもかかわらず、集まってきた家族連れが60人、スタッフも入れて90人を超える「大餅つき大会」となった。子供たちも一緒になって、石臼で搗(つ)いた餅米は16kg、10臼。その搗きたての餅をあんころ餅、きなこ餅、納豆おろし餅にして頬張る。大鍋で炊いた野菜だしの雑煮が体を温めてくれる。今年も参加者大満足の餅つき大会であった。
2014年1月15日水曜日
炭あそび
炭焼き2日目はただただひたすらに窯口で薪を焚く。そして3日目は、この日もひたすら煙の色の観察と温度計測を繰り返す作業が続く。はっきり言えば、単調な作業の連続で、一般の炭焼き体験参加者にとっては、暇な一日である。そんな日をできるだけ楽しんでもらおうと、いろいろな工夫をしている。前回はお点前を楽しんでもらった。今回は、炭の楽しみ方を知ってもらおうという試み。
茶道でも嗜んでいる人、あるいはBBQを楽しむ人以外は、家で炭を使うという人はまず殆どいないでしょう。実際、体験教室で炭を焼き、炭をもらっても、「さてどうしたらいいのやら?」という参加者も多い。ならば炭の楽しみ方を提案しようと思い立ち、まずその一つとして、七輪で炭の熾し方を覚えてもらう。これを覚えておくと、サバイバル熱源としての利用だけでなく、日常につかう熱源としてもすこぶる便利である。二つ目は、消臭剤としての利用。炭には優れた消臭効果があることはご存じでしょう。しかし、ただそのまま置いておくだけではつまらないので「飾り炭」にアレンジしたらどうかと提案したのが冒頭の写真。100均ショップで買った篭やトレイ、正月飾りの造花の梅の花などを使ってみた。そのほかにも「一輪挿し」にしたり、重ねて水引や細いわら縄で巻いて、「俵づくり」にしたりいろいろな炭細工を楽しんでもらった。
2014年1月13日月曜日
炭を焼きながら
第2回目の炭焼きが始まった。今日は窯内の温度を上げるため、朝からただひたすらに窯口で、薪をくべ、火を焚く一日。8時間以上も ・・・。そして、その作業の間をみて、炭焼き体験参加者に「七輪」での炭の熾し方を学んでもらう。窯口の炎も美しいが、この「七輪」で熾った炭のえも言われぬ赤も美しい。昔はどこの家にも「七輪」があり、湯を沸かしたり、物の煮炊きに使っていた。山の仲間は火力も強く、火持ちがいいため、黒豆を炊いたり、日常的に使っているという。もちろん、我が家にも「七輪」はあり、震災などの非常用の熱源として準備している。
そして、来年の炭焼きに向けて準備しなくてはならないものがある。それは、「薪」である。炭焼きの出来の良し悪しを左右するのが、どれだけ強い火力を得られるかにかかっている。そのためには、1年近く十分に乾燥させた良質の薪が必要なのである。今回の炭焼きで2年ほど前に用意した薪は全て使い切ってしまう見込み。従って、来年用の薪を用意しておかねば炭焼きができないのである。そこで合間を縫って、玄能と楔、あるいはマサカリで、窯木には太すぎて使えないクヌギの玉木を割る。これが意外と重労働なのであるが、まあ、ゆっくりと楽しめる範囲で薪割りに精を出す。これも、子供の頃親父と一緒にやったもんだ。
古来、炎の赤は人を妖しくするといわれる。私は決して妖しくはならないが、じっと炎を見ていると、魅入られてしまったのか、ぽかっと頭の中が空白になり、時を忘れたような瞬間は確かにある。だから魔術やマジックには炎がつきものなのかもしれない。
2014年1月11日土曜日
初山遊び
遊びの山での初仕事である。まずは山頂まで登って、お神酒を供え、「二礼二拍一礼」、山の神に今年一年の山仕事の安全を祈願する。そして最初に伐った「ソヨゴ」の株にお神酒をかけ、また今年一年ここで遊ばせてもらうことに感謝をする。なんと正月の間は休園のため、昼間でも自由気ままに振舞っていたであろう鹿たちが、ありがたくもない出迎えをしてくれた。集まった仲間と新春の賀詞を交わしながら、土曜日から始まる第2回目の炭焼きの準備にかかる。また今年一年元気にそして愉快に遊べそうである。そして段々かけがえのないものになってきた仲間たち ・・・。
2013年12月25日水曜日
今年最後の笑顔は ・・・
子供たちと遊ぶ今年最後のイベントは、竹馬と焼き芋づくり。先週、近くの竹林から採ってきた青竹を使って、親子で「竹馬」を作って、何とか乗れるようになってもらう。そして、これまた先週の炭焼きで出た大量の「くず炭」で、焼き芋を焼いて頬張ってもらうという企画。
集まったのは10数組の親子たち。竹に足台を括り付けるだけという簡単な工作のため、お父さんが手伝えば、瞬く間に竹馬は完成し、早速乗る練習に。いまの若いお父さんお母さんは、多分竹馬なんかには乗れないと思っていたが、意外や意外、結構乗れるようである。爺さん達はどうかって? それは「三つ子の魂 ・・・」とやら、50数年たっても乗り方をしっかりと体が覚えているのである。
すこし雪混じりの天気の中、熱く焼けた芋を頬張る子供たちの今年最後の笑顔。来年もまた、こんな笑顔が見られるように ・・・。
2013年12月23日月曜日
今年もいい炭焼けました
土曜日が1回目炭焼きの窯出しの日。運を天にまかせた(大げさな!)日でもある。窯口を遮蔽していた土とレンガを取り払い、恐る恐る窯の中へと入る。入り口近くに置いた窯木は灰になっているが、奥の窯木はしっかりと倒れずに立っているし、バイタもしっかりと残っている。まずは一安心しながら、次々と炭となった窯木を運び出していく。今回、470本の窯木を入れたが、その80%がまあまあの炭として取り出せた。初回の炭焼きとしては、まずまずの出来である。
炭焼き体験として一連の工程に参加された一般の方にも、その苦労や楽しさ、奥の深さも分かって頂き、お土産に袋一杯の菊炭を持って帰って頂いた。
冒頭の写真。灰だらけの異様な風体で立っているのが私である。窯木を出し終えて、窯から這い出て、ずらっと並んだ炭の出来栄えに、ほっとしているところである。ロー・テクで、アナログで、しかも3K極まりない作業工程を伴う炭焼き。かって、最先端のビル・システム開発に携わっていた技術者だった私の心をとらえて離さない。
2013年12月13日金曜日
久しぶりに山に入る
この1ケ月半ぐらいの間は炭焼きの準備に追われていたが、やっと一段落し、後は「窯だし」を待つばかりとなったので、久しぶりに森の手入れ作業にと山に入る。西高東低の冬型気圧配置で本格的な寒波の襲来らしい。青空であるが、西側斜面は、鋸を持つ手がかじかむほどの木枯らしが吹きすさぶ。もう一気に落葉樹の葉は落ちてしまった。秋をほとんどすっ飛ばすように冬が到来した。久しぶりの山での伐採。鋸の感触が新鮮に感じられる。
枝に残る真っ赤に熟れた「サンシュユ(山茱萸)」の実が鮮やかな色が眼を誘う。そして、野生の「柿」も熟れはじめた。もう少しで、野鳥たちの御馳走となる日も近いだろう。
2013年12月11日水曜日
菊の炭の物語りを味わう
窯口で勢いよく燃え盛る薪の炎。いよいよ炭焼きが始まった。窯の温度をあげるため、強い火力が必要なので、1年以上も乾燥させた薪を使って火を焚く。躍る炎、赤く輝く炎、ずっと見ていてもまったく飽きない。子供も交え、10人ほどの炭焼き体験希望者と始めた今年の炭焼き体験第1日目の作業は、まず我々が苦労して作った「窯木(かまぎ)」を窯の前まで運び、中へと入れる作業である。細い窯木は奥へ、太い窯木は入り口近くへと、手渡しをしながら窯内に隙間を作らないよう縦に整然と並べていく。このドーム状の窯の広さは、直径約2m、高さは最も高いところで1.75mほどである。
そこに、その時の窯木の太さによって違いがあるが、今回は470本ほどの窯木を並べ、その上に、この地方では「バイタ」とよばれるクヌギの細枝を束にした柴を、ぎっしりと詰め込んでいく。この作業が結構大変で、狭い空間の中で、舞い上がる炭埃や扱いにくい窯木や柴と格闘しながら、最後は体を動かすのも、窯から抜け出すのもやっとという状態まで詰め込んでいく。この作業を終えると、トタン板で窯木と窯口を仕切り、薪を燃やすスペースを作り、予備燃焼をして、第1日目の作業は終了である。
そして、この日は公園のセンターにある囲炉裏(いろり)を使っての「お茶会」も行われた。別のボランティア・グループで茶道の心得のある方、そして地域の中学校の茶道部の生徒さんによるお点前である。ひたすら火を燃やす合間を縫って、我々もちょっと優雅なひとときを楽しむ。
夏の下草刈りなどの手入れをし、何年も時間をかけてクヌギを育て、葉が散った秋にはクヌギを伐採し、山から降ろして窯木づくりをし、窯に入れ、窯焚きを経て見事な「菊炭」に変身させる。そんな炭の物語が、お点前の静寂の中に、完結しようとしている。頂いた一服の抹茶のなかに、太閤秀吉の茶会の昔から続いてきた、その菊の炭の物語を味わう。
そして3日目、煙の色や量を観察し、煙道の温度を計測し、窯内の状態を推理しながら、ゆっくりと1日がかりで炭化を促進させ、4日目に炭化がほぼ終了したと判断し、煙道、窯口を完全に砂で遮蔽し、空気の供給を断つ。これが「くどさし」である。ここまでの作業をやっと終えた。この後は「窯出し(炭出し)」の日まで窯が冷めるのを待つのみである。今年の夏の異常ともいえる暑さ、例年より1ケ月早めた第一回目の炭焼き。一応考慮しながら、炭焼きを行ったが、どんな影響を炭の出来具合に与えているか、それは窯を開けてみるまでは分からない。またそれが楽しみなところなのだが ・・・。
2013年12月2日月曜日
一番大変な窯木降ろしをやっと終えた
この夏に邪魔な雑木や枝を伐って紅葉が映えるように手入れをした公園への登り口。そこの「イロハモミジ」のトンネルが、それは鮮やかに色づいた。来園者も口をそろえて感嘆してくれる。そんな光景を見ると何か我々の活動が報われたような気がしてうれしくなる。
さて、炭焼きの準備で一番大変な「窯木降ろし」をやっと終えた。太いものから細い窯木まで、降ろした窯木は千本は超えるだろうか。降ろしの作業を始めてから延べ6日間の作業。今年は、「やっと ・・・」という感が特に強い。しかし、斜面にゴロゴロと転がっていた玉木がすべてなくなり、平地に整然と積まれているのを見ると、達成感と共に、ある種の爽快感と、美しささえ感じるのである。さて、これで12月から始まる炭焼き本番を迎える準備が大方整ったのである。さて、来週は窯や道具の点検をせねば ・・・。
ところで、我々が焼く炭は、「白炭」と呼ばれる「備長炭」などと違って、「黒炭」である。この地方は昔は炭焼きが大変盛んだったところで、この地方で産した炭は池田に集積されたことから「池田炭」と呼ばれた。クヌギを材料とする炭で、その切り口が菊の花に似た美しい断面をもつことから「菊炭」とも呼ばれている。薫りも火持ちもよく、煙も出ず爆ぜないことから、太閤秀吉のころから今に至るまで、お茶席でも重宝されているという。我が遊びの山は、かってこのクヌギの林があった里山で、いまではもうすっかり炭焼きを生業とする農家は少なくなってしまったが、炭焼き技術を伝承するために、冬の時期になると我々は炭を焼いているのである。講釈はこのぐらいにしておきますが、私はもう10数回炭を焼いていますが、窯を開いてみるまではその出来が分からないので、何回焼いても、上手く焼けるだろうかと緊張します。まっ、その緊張感も楽しみなんですが ・・・。
窯木降ろしの作業を終え、帰りがけに見えるダム湖に映る一面紅葉の遊びの山。夕暮れ近い午後の日差しに輝いていた。
2013年11月30日土曜日
薪ストーブに火が入って ・・・
今朝、新聞を取りに玄関を出たら、鉢に氷が張っていた。今シーズン初めてである。そして、山の遊び場に向かうため、車のエンジンをかけたら、路面凍結注意の警告表示がフロントパネルに出た。3.5℃以下になると表示されるが、外気温は2℃を示している。寒いはずである。大阪では初雪を観測したとのニュース。
我が遊びの山のビオトープにもしっかりと初氷が張っている。こんな今季一番の寒さの中を、地域の幼稚園児たちが元気いっぱい遊びに来てくれた。公園と市の教育委員会が主催の「森の幼稚園」に参加するためである。我々の遊び場の公園で、探検や遊びをしながら、この公園に生息している動物や昆虫などを発見し、木の葉やどんぐりを採集して、里山に親しんでもらうという企画である。10月に実施する予定であったが、台風のため1ケ月ほど延びてしまったものである。
園児たちと一緒に散策路を廻り、この山に生息する動物、といってもほぼ実物大のイラストの看板をおいたものであるが、それらを発見したり、かって里山として盛んに利用されていたころの炭窯跡や、この地域特有の銀銅鉱採掘跡の「間歩(まぶ)」をみたり、どんぐり、クヌギやモミジ、ホウノキの葉やドングリを採集して遊ぶ。寒くて風も強かったが、天気は上々、園児たちは元気いっぱい。絶え間なく落ちてくる色とりどりの落ち葉や、紅葉の美しさに歓声をあげていた。そしてお楽しみのお昼ご飯は、我々が昔ながらの竈で炊いた古代米と具沢山の豚汁。3杯も4杯もお代わりする子も多く、その旺盛な食欲に感心する爺さんたち。そして午後は、どんぐり独楽(こま)と、どんぐり笛づくり。
管理センターの薪ストーブには、先週から火が入った。薪は我々が伐採したクヌギを十分乾燥したもの。暖かい炎。早速、園児たちが集まってきて、じっと炎を見つめている。本当に癒しの炎である。
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