梅雨の時期、公園における自然界の最大のイベントは、「モリアオガエル(森青蛙)」の産卵だろう。普通、「カエル」は水中に産卵するものがほとんどだが、通常森で暮らす「モリアオガエル」は、この時期は水辺にきて、水面上にせり出して咲く「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」の枝などに、粘液を泡立てて作る泡で包まれた卵塊を産みつける。直径10-15 cmほどの泡の塊の中には、黄白色の卵が300-800個ほど産みつけられるという。先週今年初めての卵塊を見たが、今週は6個に増えていた。
最大の天敵は「イモリ」で、「イモリ」は、幼生が泡巣から落下する時に、その真下で待ちかまえていて、落ちてくる「オタマジャクシ」をパクパクと食べるという。自然は不思議で、残酷でもある。兵庫県では「モリアオガエル」を、レッドリスト、絶滅危惧II類(VU)に指定している。
今年からのプロジェクト、「オオムラサキ(大紫)」を羽化させ、森に放つために作られた飼育ケージの中で、幼虫が育っていました。体長、5㎝くらいの緑色の幼虫、「越冬幼虫」でしょうか、天敵の鳥などから身を守るため、登った「エノキ(榎)」の木にはりついて、じっとしている。夏、6月下旬頃から羽化が始まるという。この山に野生の「オオムラサキ」は生息しているが、私は10年ほど前に一度見たきり。これは楽しみ。枝の上の方でじっとしているため、顔は見ることはできなかったが、幼虫は芋虫のような体とは打って変わって、下の写真(NETより拝借)のような可愛い顔をしているようです。
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