川西市の「里山三種の心木(しんぎ)」、「エドヒガン(江戸彼岸)」桜が見ごろとなってきたので、ちょっと車を走らせて「エドヒガン巡り」。
まずは、黒川地区にある「桜の森」へ。そこの「桜の森」には、「エドヒガン」が約50本、その倍以上の数の「ヤマザクラ」が自生、群生している。ボランティアの桜守の方々の大変な努力によって、この時期一般の人が楽しめるように整備がすすんでいる。毎年訪れているのだが、いつ見てもその群落は、「見事」の一言に尽きる。
そして、すぐ隣にある「妙見の森ケーブル」へと向かう。ケーブル沿いに、ケーブルから見える谷に、多くの「エドヒガン」、「ソメイヨイノ」が競って咲く。山頂には、「エドヒガン」の群落が広がっていて、ここもボランティアのみなさんと能勢電鉄によってしっかり整備されている。
そして「一庫公園」。まさに「天空のソナタ」です。
やってきたのは、隣の団地の外れ、岩根山の麓にある浄土真宗の古刹、「岩根山 高源寺」。開基は、文明7年(1475)というから540年ほど前。見ものは、枝垂れ種の「エドヒガン」。推定樹齢は300年という。
「エドヒガン」は「オオシマザクラ(大島桜)」とならんで、「ソメイヨシノ(染井吉野)」の一方の親。「ソメイヨシノ」の名前の由来は、江戸時代末期に、現在の東京都豊島区付近にあたる染井村で「エドヒガン」、「オオシマザクラ」を親として開発された桜が、今でいえば、マーケティングのため、桜の名所、奈良県・吉野山に因んで「吉野桜」と銘打たれて広まったことにあるとされている。「ソメイヨシノ」と吉野山の桜は、別の品種であることが調査で分かったため、両種を混同しないよう、1900年(明治33年)に染井村発祥の吉野桜を「ソメイヨシノ(染井吉野)」と命名し、現在に至っているという。
したがって、「ソメイヨシノ」の歴史は高々100~150年程度、一方、日本固有の桜として古来からある「エドヒガン」の寿命は、数百年から千年ともいわれる。「縄文桜」、「神代桜」など、日本全国にある長寿の名物桜は、枝垂れ種も含め、ほとんどが「エドヒガン」だと言われている。
最後に訪れたのが、隣の団地と私が住む団地の間を流れている「猪名川」河畔。その川岸に咲く、これも市天然記念物に指定されている「エドヒガン」、「渓のサクラ」が満開。かっては不法投棄のゴミや照葉樹で覆われていた川の斜面を、住民の有志の方々が整備を行い、今ではすっかり桜を楽しむ名所として知られている。
紹介した「エドヒガン」の名所。いずれも住民のボランティアの皆さんの活動によって景観が維持されているという素晴らしさ。
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