2019年8月6日火曜日

丸山湿原でサギソウを見る(番外編)





 「サギソウ(鷺草)」が咲いたという知らせ。今年もまた、この猛暑の中を「丸山湿原」まで車を走らせる。「丸山湿原」は、宝塚市西谷地区、「宝塚西谷の森公園」近くにある兵庫県内最大規模の湧水湿原群で、合計面積は、約3,900㎡。「一庫公園」と同じように、「北摂里山博物館」のひとつ。ボランティアの皆さんの保全活動により、動物89種、植物153種におよぶ生態系が維持されており、平成26年4月に、宝塚市教育委員会により「宝塚市天然記念物」に指定され、現在は県の天然記念物となっている。



 駐車場に車を置き、林の中を15分ほど歩くと「丸山湿原」。第1湿原、第2湿原はまだチラホラであったが、奥の第4湿原はかなりの数が咲いていた。ラン科の多年草で、花の大きさは約3センチ。兵庫県版レッドデータブックでは、絶滅の危険が増大している種のBランクに指定されている。花の後ろに垂れ下がる「距(きょ)」の中に蜜を蓄えるという。一時は絶滅の危機もあったらしいが、今年もその名のとおり、鷺が舞うような純白の優雅な姿を見せてくれる。誰も訪れる人がいない中で、贅沢な時間を独り占め。 





 同じく兵庫県版レッドデータブックで、Cランクに指定されている、体長わずか2cmで、「日本一小さいトンボ」の「ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)」や、蝶も見ることができた。ずっとこれからもこの生物多様性が維持されていくことを願うばかり。

 


 湿原には、「ミズギボウシ(水擬宝珠)」、林道のあちこちには、採ったキノコを刺して持ち運んだことからその名が付いたという、「チダケサシ(乳茸刺し)」、「ヒヨドリ(鵯)」が鳴く頃に開花することから付けられたという、「ヒヨドリバナ(鵯花)」 も咲き出している。目の前を、野うさぎが駆け抜けていった。空は真っ青、蝉時雨。夏本番。


 

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