2018年5月31日木曜日

群れて舞えば、もうすぐ梅雨

 


 ビオトープほとりに「モリアオガエル」の卵塊ができるのと前後して、山では、羽化したばかりの夥しい数の「テングチョウ(天狗蝶)」が、建物、駐車場や周遊路のあちこちで集団乱舞している。毎年、梅雨入り前に見られる圧巻のページェントである。

 「テングチョウ(天狗蝶)」。和名は成虫の頭部が天狗の鼻のように前方に伸びることに由来するという。テングチョウは全世界に10種類ほどが知られるが、日本に分布するのは1種類だけであるという。北海道から沖縄本島まで広く分布し、山地から平地の雑木林の周辺に生息、成虫は年1回もしくは2回発生する。

 なかなか写真に撮るのが難しく、アップしている写真はたしか2,3年前のもの。また、同時にダム湖周辺では、名前とは全く裏腹に、特有の毒針毛は無く、幼虫にも成虫にもまったく毒はないという「キアシドクガ(黄脚毒蛾)」の大群も。この蝶と蛾の羽化が始まれば、もうすぐ梅雨。

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