2017年1月31日火曜日

炭焼きの合間も ・・・




 1月は炭焼きであっという間に終わってしまった。この日、炭焼き3日目である。主たる仕事は窯の温度計測、煙の状態の観測くらいで、もっぱら窯の状態の推論に話が集中し、時間的にはほとんど暇である。

しかし、この合間を縫って、いろいろやっておかなくてはならない。その大事なひとつが、2年先の薪の準備である。1回の炭焼きの窯焚きに必要な薪、約60本(計約120本)は、強い着火力と火力を必要とするため、2年間乾燥させたものを使うと決めている。薪材は太すぎて窯木には使えない「クヌギ(櫟、椚)」。伐採してから時間が経つと、硬くなって割りにくくなるから、伐採間もない生木のうちに割るのがいい。鉞(まさかり)で一刀両断というのは、なかなか難しいし、危険でもあるので、楔(くさび)と玄能で割っていく。長さが短ければ、油圧式の薪割り機でという手もあるのだが、長いため手作業に頼らざるを得ない。大変といえば大変なのだが、割ると得られる快感があるので、みんなが順番に割り、瞬く間に薪が溜まっていく。管理のため、割った年度を書き、竈に使う薪と合わせ、窯横や薪小屋に積み上げていく。この日も2年後に十分な薪を確保できた。


 道具の手入れも大事な作業の一つ。チェーンソーの掃除、手入れ、刃の目立ては欠かせない作業である。異シーズンの窯木、玉木作りを終えると、刃が相当に摩耗するという。一心に目立てをするボランティア仲間の姿には、プロの木樵(きこり)の風格さえ感じる。決して言いすぎではありませんよ。

 

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