2015年9月19日土曜日

土砂降りの雨の中でエドヒガンを調査する


 我が遊びの山にある「エドヒガン(江戸彼岸)」桜の群落が川西市の天然記念物に指定された。それに伴い、「エドヒガン」群落の現状を把握し、基礎データとして整理し、今後の保全の在り方を検討するための資料を作成するために、「毎木調査」を専門家の指導で実施した。調査項目はGPSによる位置の確定、15mの測竿を使っての樹高測定、巻尺による地上1.2mでの胸高周囲測定などである。作業開始時は小雨であったが、ほどなく土砂降りに。測定と言っても、写真のような開けた緩斜面なら比較的容易であるが、この山の「エドヒガン」の多くは、急な谷筋にあり、樹木が生い茂って見通しの極めて悪い場所にある。しかも30mを超えるような樹高を持つものもあり、土砂降りの中で、足を取られないように気を付けながら、なんとか調査を終えることができた。

 結果は、16株、29本、Max樹高31m、Max胸高周囲176.5cm。最大のエドヒガンは樹齢80年ぐらいと推定される。

 本来ならゆっくりとコーヒーを飲んで過ごしている雨の午後のひととき。土砂降りの雨の中で皆、「しんどい、えらい」を連発しながら、急坂の山中、エドヒガンを調査する。これもまた達成感もあり、終えてみれば、楽しみの一つに数えられる。

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