今日も除伐をして、尾根筋のウッドデッキからは、ダム湖の見通しがすっかり良くなった。雑木で見えにくかった「アオダモ(青梻)」の向こうにダム湖の水面がキラキラしている。こんな森林整備に欠かせない道具が、「チルホール」。
「チルホール」とは、万能携帯ウィンチのこと。山の作業では、木の重心による自然な倒木方向に逆らって、安全で作業しやすい異なる方向へ木を倒したり、倒した木を玉切りなどの処理を安全に行うことができる場所に牽引するための道具。しかし、これが重いのである。本体が、20㎏ほど、ワイヤも10㎏を超える。これを、作業場所まで担いで上がらねばならない。
木漏れ日の中を、頂上付近の作業現場まで、チルホールとワイヤを交代で担いで上がり、早速伐採作業に取り掛かる。今回は伐採方向を強制的にコントロールする必要がないので、伐採時は「チルホール」は使わない。
今回の作業では、急斜面での作業のため、玉切りなどの幹や枝の処理作業が安全にできるよう、そして、万が一にも玉切りした木が急斜面を転がり落ち、下の道路などに落下しないように、比較的緩い斜面まで木を移動させる。
伐採した木にナイロンスリングを巻き、チルホールを通したワイヤーロープの牽引フックに取り付ける。二人掛りでハンドルを動かして、徐々に木を引き上げていく。切断面が地面に食い込んだり、枝が隣の木に架かったりして、大きな負荷がかかるので、それにも対応しながら、牽引する。これも大変な作業であるが、安全のためには省略できない作業。
「アオダモ(青梻)」、「カマツカ(鎌柄)」が終わり、しばらくすれば、全山いたるところで、「モチツツジ(黐躑躅)」、「ヤマツツジ(山躑躅)」が満開となる。その時の景色もまた絶景であろう。
【 森のクラブイベント中止のお知らせ 】
4月18日(日)に予定していましたイベント、「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり」は、
新型コロナの急速な感染の広がりと、
まん延防止等重点措置の実施に伴い、
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