2014年6月6日金曜日

もし手を入れなければ ・・・


 今日の山作業は、クヌギ林の外来種の駆除。少し前のブログで、下草刈りなどの手入れをして、クヌギ林の地面まで陽の光が差し込むようにしていることを書いた。この時期の手入れ作業の一つが、外来種の除去である。陽の光が差し込み、花木やいろいろな植物が増えるのはもちろん喜ばしいことであるが、招からざる客、外来種も増える。厄介なのが、「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」。大きくなると高さが2mを超えて、まるで「木」のように見えるが「草」なのである。北アメリカ原産で、日本では明治時代初期以降、各地で雑草化している帰化植物である。有毒植物で、「宿根草」、茎は無毛で赤く、葉は大きく、根はまさに牛蒡か自然薯のよう。7月には、可憐ともいえる小さな白い花をつけるのでその時期が来る前に駆除してしまう必要があるのだ。

 とはいえ、この作業は人海戦術でしかできない。急な斜面で体を安定させながら、鶴嘴(つるはし)をふるっての駆除作業。1時間ほどで300本ほどの「ヨウシュヤマゴボウ」を駆除したが、例年の3日がかり、1,000本を超える数からすると少ない。これは去年、昨年と駆除した効果なのか、これから梅雨を迎えて一気に繁茂して増えるのか、少し様子を見ないと分からない。この作業をしていつも思うことは、人の手が入らなかったら、見る見るうちに森や山は荒れてしまう。特に、人が楽しんだり、かかわったりする森には手入れが必要なのである。
  
  

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