2014年2月15日土曜日

けもの道を分け入って森へ入ると ・・・


 13日、植生調査のため、森へと分けいった。先日の雪が日陰にはまだところどころ残っている。そしてその雪には、無数の鹿の足跡が ・・・。この日も数頭の群れを見かけたが、この山には多くの野生の鹿が生息し、それがいわゆる「鹿の食害」をもたらして、大きな問題となっているが、ネットを張るくらいの対策で、実際のところはお手上げ状態である。ところで、森にはいくつもの「けもの道」がある。これを探すと、森の中を移動するのに大変楽である。

 そしてこの「けもの道」をたどりながら、植生調査をしていると、この山の中ではいたるところで先人が残した「炭焼き窯」の窯跡や「間歩(まぶ)」と呼ばれる手掘りの採掘坑の跡に出会う。我々の遊びの山は、「知明山」というが、その昔、神のお告げにより銅が発見されたという言い伝えがあり、そうしたことから不思議な山、「奇妙山」といわれ、いつしか「知明山」と呼ばれるようになったという。事実、この地域一帯には、おおきな銀銅鉱脈が走っていて、太閤秀吉の財政を支えたという「多田銀山」もその鉱脈上にある。銀や銅の精錬には炭が必要であり、そんなこともこの地域で炭焼きが盛んだった理由の一つかもしれない。

 さて、また昨日の大雪。けもの達は ・・・。
  

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