久し振りに山頂まで上がっての間伐作業。山頂まで上がるのは正月4日の安全祈願、山頂まで上がっての作業は、クヌギの伐採から炭焼きと続いたため、昨年11月以来である。ちょっと息の上がる仲間もいたが、久し振りに落葉樹の間を通して、山頂から見る冬景色。夏や秋とはまた違う風情である。山頂にも先人が使った炭窯跡(写真は煙道口)が残っており、この山が、かっては活きた里山であったことがわかる。その里山も、ダムが出来るとともに、放置林となって、自然に任せたままの状態となり、冬でも常緑の照葉樹林化が急速に進んでいる。そんな森を保全し、里山景観を残すため、春の開花期を前に、びっしりと小さな蕾がついた「ヒサカキ(非榊)」や、「アラカシ(粗樫)」など常緑樹を伐ってゆく。
2018年2月16日金曜日
2018年2月11日日曜日
やはり気になる炭の出来栄え
第2回目の炭焼きの窯出しの日だが、朝からあいにくの小雨。炭を焼き始めてから8年が過ぎたが、やはりいつも気になるのは、炭の出来栄え。結構前の日からそわそわしてしまう。写真は炭窯を開けた直後の窯の中の写真。手前の窯木は崩れているが、奥の窯木は形を保っており、しっかり炭になっているようだ。窯木の上部に積んだ「バイタ」と呼ばれる細枝の束や藁も見事に炭になっているのが見て取れる。
今回入れた窯木は650本ほど。窯から取り出し、並べてみる。壮観である。見かけ上ではあるが、90%に近い驚異的とも言える良炭率が得られた。第一回に続いて見事な「菊炭」が多く焼け、我々年二回の「にわか炭焼き師」も大満足である。炭焼き体験教室参加者も、自分たちが参加し焼いた炭焼きで、「菊炭」の美しさに感動し、米袋いっぱいの「菊炭」をもらって、こちらもハッピー、大満足のよう。感謝の言葉もたくさんもらったが、こちらは、炭焼き大好きの仲間たち。いえいえどういたしまして ・・・。
2018年2月4日日曜日
こども里山探検隊がやってきた
真剣になにかを缶に詰めている子供たち。里山ウォーキングをしながら、森で集めたいろいろな葉っぱ、どんぐり、松ぼっくり、栗のイガなど、飾り炭の材料を缶に入れているのです。この日は、里山のいろいろな事を体験してもらうというイベント、「北摂こども里山探検隊」の日。そのお手伝いを我々の仲間でするのですが、寒い中、総勢59名の家族がやってきました。
メニューは、里山ウォーキングのほか、飾り炭づくり、竈(かまど)体験、薪割り体験、鋸体験など。その指導やら、昼食のご飯炊きと豚汁作りやらで、我々は大忙しでしたが、子供たちはもちろん大人にも楽しんでもらい、みんな笑顔で帰ってもらった。
2018年2月1日木曜日
浅葱色の煙を確認して「くどさし」を終える
炭窯の煙道から出る美しい「浅葱色(あさぎいろ)」の煙。この煙が出てくると、窯内の「クヌギ(櫟、椚)」の炭化も終了に近づいているというサインである。このサインを確認すると、焚口の空気調節口、煙道と一切の口を砂で覆い、空気を完全に遮断、これ以上炭化が進んで灰にならないようにする。そして、あとは十分に窯の冷えるのを待って、炭を取り出す。
「浅葱色」とは、ごく薄い藍色のことで、「葱藍(たであい)」で染めた薄い藍色のことに由来するという。わかりやすく言うと、「青緑色」の古称で、平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色である。「葱」と「黄」の字を混同されて、しばしば淡い黄色の「浅黄色(あさぎいろ、あさきいろ)」と混同されるが、別の色である。
公園でも秋に時々見かける羽が浅葱色をした蝶、「アサギマダラ(浅葱斑)」の名は、この色に由来する。
窯内で炭化が進むと、まず最初は水蒸気、そして「ヘミセルロース」、「セルロース」が分解してと炭化が進み、最後に「リグニン」が分解して、浅葱色の煙が出てきて、やがて無色となって、炭化が終わるとされている。この色を確認すると、炭焼きも最終段階で正直、ホッとする。「浅葱色」。炭を焼く我々にとって、そんな安堵というか、心の静けさの色でもある
2018年1月30日火曜日
知的ゲームのように薪を積む
炭焼きの蒸らしの工程の間は、1時間ごとの温度計測以外の作業はないので基本的に暇である。そんな時間に来年以降の炭焼きに向けての準備作業を行う。その一つが「薪割り」と「薪積み」である。窯の温度を上げるため、どれだけ強い火力を得られるかが、炭焼きの出来を左右する大きな要因の一つである。そのため、我々は炭材としては適さない太い「クヌギ(椚、櫟)」を割り、最低でも2年間乾燥させたあと、薪として使うことにしている。1回の炭焼きに60本程度の薪を必要とするため、120本の薪を用意する必要がある。ふたりで交代で割り、2年後の準備は一応出来た。
この玄翁(げんのう)と楔(くさび)をつかっての薪割りも結構大変な作業である。できるだけ力を効率的に木に伝え、目に従って割っていく。すぱっと割れた時は結構快感が得られる。そしてその薪を乾燥させるため「井桁(いげた)」に組んで、1.5mほどに積み上げていく。こちらは「知的ゲーム」。崩れないよう安定して積み上げていくには、組み合わせ方にちょっとしたコツが必要である。だから、一人で考えながら積み上げてゆく。こちらも、美しい井桁ができた時にも、やはり快感がある。
2018年1月29日月曜日
今夜は乾杯だ!
雪のため一日遅れたが、今日が第一回炭焼きの「窯出し(炭出し)」の日。何回やっても、出来栄えが気になり、ワクワク、ドキドキする。窯を開けて入る。まだ窯は余韻が残って暖かい。灰をかき分けながら、手に取ってみる。かなりいい出来栄え。ホッと安堵する。写真は窯から出した直後の炭の断面。本当に美しい菊の文様が浮き出ている。窯の上部に入れた、「バイタ」と呼ばれる小枝の束や藁もそのまま炭になっている。データの分析や検証はこれからであるが、テーマを掲げ、試行したことの効果が実証されたと思う。素直にうれしい。今夜は乾杯だ!
2018年1月25日木曜日
雪の中、二回目の炭焼き準備に取り掛かる
明け方に雪が降り出した。今季一番の冷え込みの朝。うっすらと雪が積もった山の公園へと登る道を車を走らす。スタッドレス・タイヤに替えているので、なんの心配もなく登っていく。
19日(金)に一回目の「くどさし」をし、この土曜日の午前中に窯を明け、続いて午後、第二回目の炭焼きの「窯入れ」をする予定になっている。その準備作業を行う。降りしきる雪の中、かじかむ手をこすりながらの作業。去年は大雪のため、「窯焚き」を二日延期せざるを得なかったという経験もある。なんとか土・日は積もらないで欲しいと願うのみ。
19日(金)に一回目の「くどさし」をし、この土曜日の午前中に窯を明け、続いて午後、第二回目の炭焼きの「窯入れ」をする予定になっている。その準備作業を行う。降りしきる雪の中、かじかむ手をこすりながらの作業。去年は大雪のため、「窯焚き」を二日延期せざるを得なかったという経験もある。なんとか土・日は積もらないで欲しいと願うのみ。
2018年1月21日日曜日
くどさしを終えて
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、煙突から出る煙の色が美しい浅葱(あさぎ)色になっている。炭化が終わりの段階に差し掛かっている証拠である。
一回目の炭焼きの最終工程、「くどさし」をやっと終えた。あとは窯が充分冷えるのを待って、「窯出し」、炭を取り出すだけである。まだ炭の出来栄えが確認できていないので、その影響は判断できないが、今回は想定外のことが多く起こった。「じっくりと焼く」という炭焼き方針に従って始めたが、いつも指標にしている煙道の温度が上がらず、今までは2~3日後に「くどさし」を実施できたが、今回は、5日目にずれ込んでしまった。こんなことは初めてである。いずれにせよ、炭を取り出せば、吉凶も、その原因も推定がつく。
10年ほど前に伐採し、そこから萌芽し、10年かけて成長し、去年の11月に伐採を始めた「台場クヌギ(櫟、椚)」は見事な菊炭になることによって一生を終える。そして、お茶席などで重用され、炭として再び活かされる。この場面が、クヌギにとって最高の晴れ舞台かも。伐採した台場クヌギからはまた新しい萌芽が始まり、10年単位で何回も百年にわたって輪伐を繰り返していく。
2018年1月20日土曜日
なんとなく春めいた一日だった
そして、石垣の上には、「イノシシ(猪)」の糞。体に似合わず、少量である。なぜかテリトリー内の階段や石垣、岩の上にちょこんとする。雑食。柿の種が混じっているのが見て取れる。
2018年1月16日火曜日
Joy Joy Joy
炭焼き体験教室二日目である。この日は「窯焚き」、8時間から9時間、ただひたすらに薪を焚く。その火力で、窯内の温度を、窯木が自身で熱分解を起こす500~600℃の温度にまで上げるためである。我々にとっては、この工程がいい菊炭を焼くための、大事なポイントであるが、体験教室の参加者にとっては、極めて退屈な一日である。
そこで飽きないように我々もいろいろなイベントを用意して、参加者に楽しんでもらう。まず里山ツアー。自然観察の森を散策して、里山やそこの住む野生動物、クヌギ林、炭焼、エドヒガン群生林、かっての銀銅鉱脈の露天掘りした跡である「間歩(まぶ)」などのガイドをしながら、炭焼きと原理は同じ、「飾り炭」をつくる材料を集めてもらう。そして、餅を焼いておいしいぜんざいを食べてもらう。炭焼きに欠かすことができない薪割りを、「電動薪割り機」と「玄能(げんのう)」と「楔(くさび)」を使う二つの方法で体験してもらう。
こんな単純できつい作業も参加者にとっては新鮮で面白いらしく、子供までもが盛んに挑戦、楽しんでもらった。
こんな単純できつい作業も参加者にとっては新鮮で面白いらしく、子供までもが盛んに挑戦、楽しんでもらった。
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