2020年8月20日木曜日

目にはさやかに見えねども ・・・





 
 
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」
                               (古今和歌集 藤原敏行)
    
 8月7日の「立秋」はとうに過ぎているのに、猛暑が収まらない。活動日のこの日も、熱中症のリスクを避けるため、伐採作業は中止にして、自然観察の森の観察路の安全点検。見晴らし丘から尾根筋を山頂の木漏れ日広場まで登り、日ごろはあまり通らない岩場の休憩所、沢の休憩所を経るコースを下る。先週は休みだったし、このところの睡眠不足。こんな低い山でもきつい。休み休みしながら水分を補給し、いつもの倍ほどの時間をかけて、コースを巡る。下りはかなり足にきた。
   
 よく見ると、山にはもう秋の兆しも・・・。熟すとマンゴーのような味のする「ヤマボウシ(山法師、山帽子)は色づき始め、「チョッキリムシ(ちょっきり虫)」は「ドングリ(団栗)」を試し切り、自生の柿も大きくなってきている。目に見えだした秋。
   
   
 
   
  一足早く下った仲間から、「オオムラサキ(大紫)」の群れを見たという報告を受ける。いわずと知れた日本の国蝶である。(写真はNETより) 私も10年ほど前に、一度だけこの山で見たことがある。「5、6頭が自分の方へ向かって飛んできたのを見たときは感動した」と興奮して話していた。もうすこし早く降りてきていたらと私も ・・・と思っても、後の祭り。この山で活動していれば、また会えるでしょう。

 一度でも「オオムラサキ」を見てしまったら、その感動で、熱中症は怖いが、真夏でも森林ボランティアはやめられない。
 
  
  


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