2016年3月6日日曜日

伐採後の後始末も大事な作業なのです


 春近し。我が遊びの山でも、日当たりの良い場所では、「アセビ(馬酔木)」が咲き始めた。「アセビ」は、その葉を煎じて殺虫剤に利用されるほどの毒性を持つため、鹿は食べない。奈良公園付近一帯は、「アセビ」の名所なのはこのためである。しかも、常緑広葉樹であるため、冬になっても枯れずに繁茂するので、我々の森の保全活動では、間伐対象の木の一つともなっている。


 炭焼きは終わったが、クヌギの再生林の後始末、林床整備をずっと続けている。クヌギの再生林の斜面には、炭材として使う窯木を降ろしたあと、大量の不要な枝や雑木の玉木などが散乱している。それらを片付け、地面に十分に陽が当たるようにしないと、今後10年かかってクヌギ林として育てる台場クヌギの新しい芽が生育しない。また、伐採された後の山に、再び多様な草花、それに連鎖するいろいろな虫や生物が戻ってくるといった多様性に満ちた里山の保全のためにも、この後始末は重要な作業なのだ。猫の目天気、昨日とは一転した時折小雪も舞う寒さの中で、ひたすらに林床整備をする。この片付けた枝や雑木は、チップ化され、堆肥や腐葉土となって再び森に返される。
  
  

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