2015年12月14日月曜日

パネル・ディスカッションに参加して



 「ナツツバキ(夏椿、沙羅)」の花である。(写真は神戸新聞より拝借) もちろん今の時期に咲くはずもなく、初夏にツバキに似た白い花を咲かせる。「ナツツバキ」は、ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木で、別名は「シャラノキ(娑羅樹)」。仏教の聖樹、フタバガキ科の「娑羅樹(さらのき)」、「沙羅双樹」に擬せられるため、この名がついたといわれるが、それとは別のものである。

 兵庫県三田市にある「有馬富士公園」内に生育している「ナツツバキ」の群落を市指定の天然記念物にしようと、公園管理事務所などが申請の準備を進めている。「ナツツバキ」そのものは珍しくないが、有馬富士公園のように、照葉樹林帯に群生する例はほとんどないという。我が公園にも自生のものはない。そんな「ナツツバキ」に関心を持ってもらおうと、「阪神北地域における天然記念物連携シンポジウム ~有馬富士公園におけるナツツバキ個体群などの天然記念物指定に向けて~」と題して、シンポジウムが開かれた。

 今年9月には、我々が活動する一庫公園のエドヒガンが川西市の天然記念物に指定されたということもあって、識者の基調講演につづく、パネル・ディスカッションに市民ボランティア側のパネラーとして参加をした。天然記念物指定の意義や公園の活性化、ボランティアの高齢化、環境保全活動への関心の惹起の仕方など、参加した公園やボランティア団体が抱える現状や様々な課題について話し合った。高齢化、活性化、鹿の食害 ・・・、やはり同じような悩みや課題を抱えているのである。すぐに有効な解決策はないにせよ、公園や団体が交流の第一歩を踏み出すことは意義あることと思う。
  
  

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