2012年9月1日土曜日

真夏の蝶


 いつもの遊びの山。伐採作業をしていると、美しい一匹(一頭)の黒い蝶がひらひらと優雅に現われた。そんなに人を怖がる風でもなく、切り株や木の枝にとまって遊んでいる。早速、カメラを持ち出し撮ってはみたものの、上のように、いいアングルで、蝶の特長をつかんだ写真が撮れなかった。帰ってから、記憶をもとに調べてみたら、その特徴からして、どうも「モンキアゲハ(紋黄揚羽)」のようである。多分いままでにも無意識には見ていたかもしれないが、はじめてこの山で出会ったような気がした。

(写真はネットより無断拝借)

  「モンキアゲハ(紋黄揚羽)」は、「オオゴマダラ(大胡麻斑)」や「ナガサキアゲハ(長崎揚羽)」と並ぶ、日本では最大級のアゲハチョウ科の蝶。翅は大きくて幅広く、開張時で110 - 140mmほどになるというが、私が見た蝶も、優に100㎜以上はあった。私の写真でもかすかに窺えるが、後翅に黄白色の大きな斑紋があるのが特徴で、また尾状突起があるので「ナガサキアゲハ」と区別できる。日本では、成虫が見られるのは4-10月頃で、その間に2-3回発生するが、特に夏型は春型に比べて大型になるという。関東以西に分布し、南方系の種類として位置づけられ、大阪あたりの都市部で見ることは珍しいらしいが、平地や低山地の森林の周辺でよく見かけられる普通種である。日中の暑い時間帯にも活発に飛び、ユリ類、クサギ、ヒガンバナ、人家の庭先の園芸種など各種の花に訪れるという。(Wikipedia参照)

 今、この山で多く咲いているのは「クサギ(臭木)」の花。きっと、この花の蜜を吸いにやって来たのであろう。こうして初めての蝶や生き物に出会ったり、その名前を覚えることがあると、なにかものすごく得をした感じで、この上なくハッピーな気分になれる。山作業の手を止め、皆であれこれの蝶談義。
  
  

0 件のコメント:

コメントを投稿