2012年4月6日金曜日

ひとくら森のクラブ、新たなる出発の日


 馬酔木、壇香梅、山茱萸、三叉に続いて遊びの山で春を告げる花は、ちいさな淡紅色の漏斗(ろうと)状の花を下垂する鶯神楽(ウグイスカグラ)。そして、ヒサカキ(非榊、姫榊など)、黒文字(クロモジ)。向かいの山には、他の木々に先駆けて辛夷(コブシ)が白い花を梢いっぱいに咲かせているが、我があそび場のコブシはいまだ蕾である。こんな春の訪れの変化を感じられるだけでも楽しくなる。

 話は変わるが浮世では、人が三人以上集まると必ず揉め事が生ずるのが常と言われる。楽しいことが一番のはずのシニア・ボランティアの世界も例外ではなかった。どこの社会にもいる「リーダー・シップ」と「専横」とを勘違いしているリーダーの存在。そんなことに嫌気がさし、仲間九人で、フラットな関係でフレンドリーで、「楽しむこと」を一番の目的とする新しいボランティア・グループを立ち上げた。活動のフィールドはいままでとまったく同じ山であるが、そのスタートである最初の山遊び、山仕事の日を迎えた。先日の嵐で尾根道に散らばった小枝や風倒木を片づけながら山頂へと登る。みんな吹っ切れたようで、九人全員が素晴らしい笑顔で記念写真に収まった。「ひとくら森のクラブ」。新たなる出発の日。
  
  



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