2018年4月18日水曜日

最後のサクラに


 
 「ウワミズザクラ(上溝桜)」。ブラシのような形をし、ちょっと桜には見えないのだが、れっきとした桜。今年は集中的に凝縮して咲いたので、あっという間に終わってしまった桜の季節だが、いつもならこの山で、「エドヒガン(江戸彼岸)」に始まり、「ソメイヨシノ(染井吉野)」、「ヤマザクラ(山桜)」と続く桜の季節が一段落し、ひと呼吸おいてGWの前に咲き出す。季節最後の桜である。このあとは、新緑と「ツツジ(躑躅)」の季節を経て、「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木)」、「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」の季節へと移っていく。
  
 
   

2018年4月12日木曜日

ポスト桜、山の主役、脇役は ・・・





 
 いつも桜の後は、ひと呼吸おいて山の主役ががらっと変わるのだが、今年は並行して競演状態。といっても、ポスト桜の主役は、「コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)」。そして従うように、バラ科でリンゴと同属の「ハナカイドウ(花海棠)」、やはりバラ科で別名、「シデザクラ(紙垂桜、四手桜)」とも呼ばれる「ザイフリボク(采振り木)」と続く。

 そして地味な脇役が、「クロモジ(黒文字)」。家にも植えているが、花のあと茂ってくる若葉を煎じて「黒文字茶」を喫するのが、我が家の楽しみとなっている。
  
 
 
   

2018年4月1日日曜日

今年は時間差なしの一気咲き

 
 
春たけなわ。この日、伐採作業はやめて公園の花見に。3月に周辺の整備を行った天然記念物に指定されている「エドヒガン(江戸彼岸)」は、ほぼ満開。それを愛でながら、山頂へと向かう。この冬の厳しい寒さで春が遅れそうになった分、最近急速にあたたくなったことを受け、桜の前後に咲く花もまとめて、一気咲き。開花の時間差がないこんな年も珍しい。まずは、鮮やかな色で目を惹くのは、咲き始めた「コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)」。いつもは桜のあとに主役になる花。

 
 黄色い花の横に花の蕾のように若葉が目立っているのは、「ダンコウバイ(檀香梅)」。いつもは桜を待たずに散ってしまう花。
 
 
 この山にもそう多くは自生していない「キブシ(木五倍子)」の花。キブシ科キブシ属に属する雌雄異株の落葉低木。「フジ(藤)」のように、葉が伸びる前に淡黄色の総状花序につけることから、別名「キフジ(木藤)」ともいう。和名は、果実を染料の原料である「フシ(五倍子)」の代用として使ったことによるという。
 
 
 これは可憐。この山に多く自生する「タチツボスミレ(立坪菫)」。桜と同時期に日当たりの良いガレ場の斜面に群生して咲く。
 
 
 そして、淡いピンク色で先端が開いたラッパ状の小さな花を咲かせているのは、「ウグイスカグラ(鶯神楽)」。競うように 「ダンコウバイ」と同時期に咲く。
 

2018年3月29日木曜日

巣立ちの季節

 
 仔鹿が一心不乱に草を喰んでいる。去年生まれた仔鹿であろう。鹿の出産時期は5、6月。今年生まれる仔鹿のデビューも近い。鹿の食べる量は、1日に約3kgといわれる大食漢。採餌植物は1,000種を超えると言われている。もうしばらくすると、鹿との攻防も本格的に始まるのである。



   

2018年3月28日水曜日

一庫公園 桜づくし






 
 森林ボランティアの活動フィールドである兵庫県立「一庫公園」。市天然記念物に指定されている「エドヒガン(江戸彼岸)」群生林の整備を続けてきたが、お待ちかね「エドヒガン」をはじめとして、「ヤマザクラ(山桜)」、「オオシマザクラ(大島桜)」が、一斉に咲き出した。例年は開花の時期に時差があるのだが、厳冬が続いた後、一気に暖かくなったためか、百花繚乱、一斉に咲き誇りだした。やはり「桜」が咲かないことには ・・・。
  
 
 
  

 

2018年3月17日土曜日

鹿も気になる?桜の開花


 
 活動フィールドである「一庫公園」の桜の開花時期を調査するため、観察指定樹木へと向かう。親子連れの鹿、3頭が一昨年から市天然記念物に指定された「エドヒガン(江戸彼岸)」群を見上げている。鹿も桜の開花が気になるのだろうか? いやいや、早く美味しい若葉の方が気になっているに違いない。

 今年から、市より「地球温暖化観察員」という大層な肩書きを委託されたが、平たく言ってみれば、市内全域にある桜の開花時期を調査するためのボランティア要員である。担当のこの公園では、「エドヒガン」、「ヤマザクラ(山桜)」、それぞれ一本を調査対象木に指定し、先日、指定樹木のプレートを取り付けたばかり。観察したところ、膨らんできてはいるが、まだまだ蕾は固い。しかし、ここ数日の陽気で、開花は平年並みの3月下旬に早まったのではないだろうか。
  
  
 
 
 
  

2018年2月16日金曜日

久し振りに山頂まで上がって


 
 久し振りに山頂まで上がっての間伐作業。山頂まで上がるのは正月4日の安全祈願、山頂まで上がっての作業は、クヌギの伐採から炭焼きと続いたため、昨年11月以来である。ちょっと息の上がる仲間もいたが、久し振りに落葉樹の間を通して、山頂から見る冬景色。夏や秋とはまた違う風情である。山頂にも先人が使った炭窯跡(写真は煙道口)が残っており、この山が、かっては活きた里山であったことがわかる。その里山も、ダムが出来るとともに、放置林となって、自然に任せたままの状態となり、冬でも常緑の照葉樹林化が急速に進んでいる。そんな森を保全し、里山景観を残すため、春の開花期を前に、びっしりと小さな蕾がついた「ヒサカキ(非榊)」や、「アラカシ(粗樫)」など常緑樹を伐ってゆく。
   
 
 
   
 

2018年2月11日日曜日

やはり気になる炭の出来栄え



 第2回目の炭焼きの窯出しの日だが、朝からあいにくの小雨。炭を焼き始めてから8年が過ぎたが、やはりいつも気になるのは、炭の出来栄え。結構前の日からそわそわしてしまう。写真は炭窯を開けた直後の窯の中の写真。手前の窯木は崩れているが、奥の窯木は形を保っており、しっかり炭になっているようだ。窯木の上部に積んだ「バイタ」と呼ばれる細枝の束や藁も見事に炭になっているのが見て取れる。

 今回入れた窯木は650本ほど。窯から取り出し、並べてみる。壮観である。見かけ上ではあるが、90%に近い驚異的とも言える良炭率が得られた。第一回に続いて見事な「菊炭」が多く焼け、我々年二回の「にわか炭焼き師」も大満足である。炭焼き体験教室参加者も、自分たちが参加し焼いた炭焼きで、「菊炭」の美しさに感動し、米袋いっぱいの「菊炭」をもらって、こちらもハッピー、大満足のよう。感謝の言葉もたくさんもらったが、こちらは、炭焼き大好きの仲間たち。いえいえどういたしまして ・・・。  

   

2018年2月4日日曜日

こども里山探検隊がやってきた



 真剣になにかを缶に詰めている子供たち。里山ウォーキングをしながら、森で集めたいろいろな葉っぱ、どんぐり、松ぼっくり、栗のイガなど、飾り炭の材料を缶に入れているのです。この日は、里山のいろいろな事を体験してもらうというイベント、「北摂こども里山探検隊」の日。そのお手伝いを我々の仲間でするのですが、寒い中、総勢59名の家族がやってきました。  

 メニューは、里山ウォーキングのほか、飾り炭づくり、竈(かまど)体験、薪割り体験、鋸体験など。その指導やら、昼食のご飯炊きと豚汁作りやらで、我々は大忙しでしたが、子供たちはもちろん大人にも楽しんでもらい、みんな笑顔で帰ってもらった。
  


   

2018年2月1日木曜日

浅葱色の煙を確認して「くどさし」を終える

 
 炭窯の煙道から出る美しい「浅葱色(あさぎいろ)」の煙。この煙が出てくると、窯内の「クヌギ(櫟、椚)」の炭化も終了に近づいているというサインである。このサインを確認すると、焚口の空気調節口、煙道と一切の口を砂で覆い、空気を完全に遮断、これ以上炭化が進んで灰にならないようにする。そして、あとは十分に窯の冷えるのを待って、炭を取り出す。


 「浅葱色」とは、ごく薄い藍色のことで、「葱藍(たであい)」で染めた薄い藍色のことに由来するという。わかりやすく言うと、「青緑色」の古称で、平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色である。「葱」と「黄」の字を混同されて、しばしば淡い黄色の「浅黄色(あさぎいろ、あさきいろ)」と混同されるが、別の色である。
  
  
   

 公園でも秋に時々見かける羽が浅葱色をした蝶、「アサギマダラ(浅葱斑)」の名は、この色に由来する。

 窯内で炭化が進むと、まず最初は水蒸気、そして「ヘミセルロース」、「セルロース」が分解してと炭化が進み、最後に「リグニン」が分解して、浅葱色の煙が出てきて、やがて無色となって、炭化が終わるとされている。この色を確認すると、炭焼きも最終段階で正直、ホッとする。「浅葱色」。炭を焼く我々にとって、そんな安堵というか、心の静けさの色でもある