2021年8月19日木曜日

(閑話休題)森と林

  
 家を出る時は、さほどではなかったのに、車でちょっと走ったら、前が見えにくいほどの土砂降りの雨。公園に着いても、車から出られないほどの豪雨。今日の山作業は中止し、炭窯、その周辺、排水溝を点検して解散。参加者3人。こんなこともある。
    


(閑話休題)

 ちょっと前のNHKバラエティ、「チコちゃんに叱られる」で、一言で「森林」というが、「森」と「林」の違いは?という質問があった。「チコちゃん」はもちろん、「炭焼き小屋の爺」も知っています。「有岡利幸」氏の好著、「里山 Ⅰ、Ⅱ」(ものと人間の文化史シリーズ118-Ⅰ,Ⅱ 法政大学出版局)などを読んでいたからである。

 わかりやすく言うと、「木」が3本、2本の違いではなく、「森」と「林」は、ちがう性質を持ったもので、「森」の語源は、「もる、盛る」であり、いろいろな樹木で構成され、山のようにこんもりと樹冠が盛り上がっている様を現した言葉の様である。一方、「林」の語源は「はやす、生やす」であり、同じ種類の樹木を、人が利用するために植えた樹木の集団、植生を表すようである。言い換えると、森は人の手が入らず、自然に形作られた樹木の集団であり、「林」は人のよって植林された樹木の集団であるという。

 たしかに、「鎮守の森」は「鎮守の林」とは呼ばないし、「雑木林」を「雑木森」とは呼ばない。「杉林」も「杉森」と、「クヌギ林」も「クヌギ森」とは呼ばない。ただし、「原生林」は、この例外だという。(写真はNETより拝借)

 英語にも、「wood(森、木材)」「forest(森林)」と二つの言葉があるが、「forest」には、他動詞として、「~に植林する、~に植林[造林]を行う」という意味があるので、英語でも使い分けがあるのかもしれない。



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