2018年9月14日金曜日

倒れる、朽ちる、やがて芽生える





 風台風だった台風21号の被害状況を調べるため、山頂までの尾根道を辿る。6月は鹿対策、7月は西日本豪雨による土砂被害、8月の台風20号、21号により受けたクヌギ再生林の被害の後始末に追われたため、山頂まで上がるのは、なんと6月7日以来、3ヶ月ぶりということになる。

 一面、折損した枝が散乱している尾根道を登りながら驚いた。太い「ソヨゴ(冬青)」や「アベマキ(棈)」、「コナラ(小楢)」などが何本も根元から倒れている。幹の途中から折れているのもあって、見るも無残な状態になっている。こんな光景を見るのは、この森で森林ボランティアを始めてから初めて見る光景である。自然観察路を邪魔している倒木はもちろん、安全上問題のある倒木や折損木をチェーン・ソーを使いながら、総がかりで片付けていく。しかし、この数、処理を終えるのに、この先1ヶ月くらいはかかるであろう。炭焼きの計画を立てるのが10月、クヌギの伐採を始めるのが、11月であるから、もうそんなに時間はない。

 しかし、これも、「倒れる、朽ちる、芽生える」という自然の循環の一環である。この光景も、やがては馴染み、新しい景色を形作っていく。


 山から下ってくる途中、よもやと思って、クヌギの再生林をチェックしに回った。どこかネットの破損したところから入り込んだのであろう、鹿が2頭台場クヌギの新芽を食べているではないか。脅しても全く逃げる気配はない。なんということ!! こちらの対策を優先せねばならない。「ああ、元の木阿弥か」と、がっかりである。しかし、これも自然相手と気を取り直す。
    

【 森のクラブイベントのお知らせ 】  
 
 「木を使ったかわいい動物やクラフトづくり&竹パン」
   9月16日(日) 10:00~15:00 ワークショップ集合  (雨天実施)
   参加費:300円(保険代、材料費等)
   定員:20名(申し込み先着)
   お申し込みは公園管理事務所(072-794-4970)まで
 
 
【 会員募集中 】
 
森のクラブでは会員を募集しています。
森林ボランティアをしたい方ならどなたでも結構です。
体験活動もOKですので、公園管理事務所までお問い合わせください。
 
 
 

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